ダイキン 豪エアマスター買収 大規模ビル需要に対応

ダイキン 豪エアマスター買収 大規模ビル需要に対応

ダイキン(大阪市北区)は子会社のダイキンオーストラリア社を通じて、オーストラリアにおける空調機のサービス・ソリューション分野のリーディングカンパニー、エアマスター社と6月21日、買収契約を締結した。買収金額は1億豪㌦(約80億円)で、同社経営陣が保有する全株式を取得する予定。
これにより、オーストラリア全土を網羅するエアマスター社のサービス網とノウハウを獲得し、大規模ビルの大型空調機の販売拡大を目指すと同時に、ダイキンの空調機が多く設置されている中小規模ビルのサービス・ソリューション事業を本格展開する。
エアマスター社は、オーストラリアの主要都市に12の支店と約400人のサービスエンジニアを擁し、とくに大規模ビルでのサービスメンテナンスを強みとしていた。

信越化 ベトナムのレア・アースマグネット生産倍増

信越化 ベトナムのレア・アースマグネット生産倍増

信越化学工業(東京都千代田区)はベトナムでレア・アースマグネットを製造するシンエツ・マグネティック・マテリアルズ・ベトナム社(以下、SMMV社)の生産能力を倍増する。
現在のSMMV社のレア・アースマグネットの生産能力は年間1100㌧。今回の増強で、生産能力を2倍の2200㌧とする。また、これと併せて原料の精製から成型、焼結までの一貫生産を実現する。これらの増強にかかる投資額は50億円を見込み、工事は2018年半ばの完成を予定。
SMMV社で生産したレア・アースマグネットは、信越化学が東南アジア諸国に展開している各工場での加工を経て、需要家に供給される。レア・アースマグネットはハイブリッド車、電気自動車をはじめとする自動車用途や省エネルギー型のエアコン、FA、ハードディスクドライブなど幅広い用途で使われている。

シャープ タイ・スーパーチェーンの太陽光発電受注

シャープ タイ・スーパーチェーンの太陽光発電受注

シャープは、タイの大手スーパーマーケットチェーン「BigC(ビッグシー)」の店舗や倉庫の屋根に設置する太陽光発電システムを、同国の発電事業者Impact Solar Limited(本社:バンコク)から受注。同社と6月22日、契約を締結した。
これに基づきシャープはビッグシーのオームヤイ店(ナコーンパトム県)やスクサワット店(サムットプラカーン県)など16カ所に計約16MW-dcを設置する。7月に着工、12月より順次運転開始し、2018年度末までに全16カ所の稼働を予定している。さらに11カ所(計約11MW-dc)への設置も計画しており、合計27カ所の店舗や倉庫で電力購入量の削減に貢献する予定。
今回設置する約16MW-dcの太陽電池モジュールの年間予測発電量は約2万1675MWhであり、年間約6913tCO2の温室効果ガスの排出削減に寄与する見込み。
この案件は日本の環境省が実施する「二国間クレジット制度資金支援事業のうち設備補助事業」の採択を受けて推進している。

JCB スリランカLankaClearとカード発行で基本合意

JCB スリランカLankaClearとカード発行で基本合意

ジェーシービーの海外業務を担う子会社、ジェーシービーインターナショナル(以下、JCB)は6月20日、スリランカの銀行間ネットワークLankaClear(Private)Limited(以下、LankaClear)と、「LankaPay-JCBカード」の発行およびLankaClearネットワーク傘下のATM・カード加盟店におけるJCBカードの取り扱い開始について基本合意書を締結した。
2018年前半を目途に、同ネットワーク加盟金融機関よりスリランカ初のJCBカードが発行開始となるほか、2018年内を目途に同国内のほぼすべてのATM・カード加盟店でJCBカードが利用可能となる予定。

JBIC・三菱東京UFJ銀インドネシアPLNに協調融資

JBIC・三菱UFJ銀 インドネシアPLNに協調融資

国際協力銀行(JBIC)と三菱東京UFJ銀行はこのほど、インドネシア国営電力PLNとの間で総額約169億円(うちJBIC分101億円)および約8900万米㌦(うちJBIC分約5300万米㌦)を協調融資することで契約を締結した。三菱東京UFJ銀行の融資部分には日本貿易保険(NEXI)による保険が付保される。
今回の融資は、PLNがインドネシアカリマンタン州でKalselteng2石炭火力発電所(100MW×2基)を建設するにあたり、伊藤忠商事等よりボイラー(IHI製)および蒸気タービン発電機(富士電機製)等設備一式を購入するための資金に充てられる。

東芝 パキスタン送電会社向けシミュレーター受注

東芝 パキスタン送電会社向けシミュレーター受注

東芝はこのほど、パキスタン国営送電会社向けの変電所運転訓練シミュレーターを三菱商事から受注した。このシミュレーターはパキスタンのラホール市にあるパキスタン国営送電会社の研修センター内に新設される。2018年11月に運用が開始される予定。
今回受注したシミュレーターは変電所監視制御設備および保護リレー装置の操作訓練シミュレーターから構成されている。これにより効果的な運転員の能力向上を実現するとともに、年間延べ120人の運転員が訓練を受けられるため、熟達した運転員を増員することも可能だ。

富士通 台湾に最高性能の新スパコンシステム構築

富士通 台湾に最高性能の新スパコンシステム構築

富士通と台湾富士通股份有限公司(以下、台湾富士通)は、台湾ナショナルスーパーコンピューターセンターに稼働時点で台湾最高性能となる新スーパーコンピューターシステムを構築する。
新システムは台湾の研究開発基盤の中核として、台湾全体の産業育成、経済発展・成長に貢献するもので、2018年5月に本稼働する予定。
同システムは富士通のPCサーバ「FUJITSU Server PRIMERGY(プライマジー)」の次期モデルなど715台のサーバで構成されるPCクラスタシステムで、Intel社のサーバ向け最新CPUとNVIDIA社のGPUを採用するなど、最先端のHPCテクノロジーを結集している。

スカイディスク 越・ダナンにオフショア開発拠点

スカイディスク  越・ダナンにオフショア開発拠点

スカイディスク(本社:福岡市)は、ベトナム中部のダナン市にオフショア開発拠点を設立し、7月1日から事業を開始する。
蓄積されたデータを人工知能で解析するサービス「SkyAI(スカイエーアイ)」の事業拡大に向けた体制整備で、今後1年後にめどに10名程度の体制を構築、安定的な稼働を目指す。

旭硝子 フィリピン建築用ガラス子会社の全株式売却

旭硝子 フィリピン建築用ガラス子会社の全株式売却

旭硝子(本社:東京都千代田区)は2017年12月末までに、AGCフラットガラス・フィリピン社(以下、AGPH)の株式の同社持ち分(100%)すべてをTQMP Glass Manufacturing Corp.社(本社:フィリピン)へ売却することを決めた。AGPHはフィリピン国内の販売競争激化に伴い、ここ数年業績が悪化していた。
旭硝子は中期経営計画で定めた方針に基づき、建築用ガラス事業で選択と集中を行い、高付加価値品への転換を進めており、今回の全株式売却はこの一環。同社グループのフィリピン国内の展開は今後、他拠点で生産した遮熱性能を高めるガラスやミラーなど高機能加工製品の販売を強化していく。

関電 タイ・ロジャナ工業団地内の第三発電所稼働

関電 タイ・ロジャナ工業団地内の第三発電所稼働

関西電力(本社:大阪市北区)は6月20日、同社が経営に参画しているタイのロジャナ・パワー社(以下、ロジャナ社)が、2015年10月から建設工事を進めてきた同国アユタヤ県のロジャナ工業団地内の第三発電所が本格運転を開始したと発表した。
これにより今後、いずれもガスコンバインドサイクル方式による同団地内の第一発電所(26.4万KW)、第二発電所(10.5万KW)、第三発電所(10.5万KW)の合計47.4万KWの電力を供給することが可能になり、このうち27万KWはタイ電力公社(EGAT)を通じてタイ国内向けの電力需要に、残りの電力と蒸気はロジャナ工業団地の企業向けに供給する予定。