双日G、日東ベストと越で日配惣菜、畜産加工に参入

双日G、日東ベストと越で日配惣菜、畜産加工に参入

双日および双日食料(東京都港区)は業務用冷凍食品メーカーの日東ベスト(山形県寒河江市)と共同で、ベトナムにジャパン・ベスト・フーズ(以下、JBF)を設立し、3月よりベトナムにおける日配惣菜の製造販売および畜産原料の加工製造販売事業を開始する。
JBFの株主は日東ベスト51%、双日食料30%、双日19%。生産規模は日配(惣菜)品で最大10万食/日、畜産加工品で最大3㌧/日。双日グループが運営するベトナムドンナイ省・ロンドウック工業団地内に最新鋭のオートメーションシステムを導入した日配惣菜製造および畜産加工工場を建設し、現地小売業者や外食店向けに販売する。
まずイオングループのミニストップベトナム向けに、次いでイオンベトナムに小売スーパーのイオンシティマートなどに販売、事業拡大し、10年後をめどに売上高30億~40億円を目指す。

鴻海・シャープ 1兆円投じる中国広州液晶工場着工

鴻海・シャープ 1兆円投じる中国広州液晶工場着工

台湾の鴻海精密工業と傘下のシャープが出資する液晶パネル製造会社、堺ディスプレイプロダクト(SDP、大阪府堺市)は3月1日、中国広東省広州市で液晶テレビなどに使う大型パネルを製造する新工場の起工式執り行った。総投資額は610億元(約1兆円)で、2019年に完成する予定。
新工場では「第10.5世代」と呼ばれる世界最大級のガラス基板を使い、シャープの液晶技術を生かした次世代の超高精細な8Kの放送技術に対応した液晶テレビ向けパネルなどを生産する。

ホース・チューブのニッタ タイ工場の竣工式を執行

ホース・チューブのニッタ タイ工場の竣工式を執行

ホース・チューブ製品を手掛けるニッタ(大阪市浪速区)は、タイの連結子会社Nitta Corporation(Thailand)Ltd.(ラヨン県アマタシティー工業団地、以下 NCT)の工場完成に伴う竣工式を2月20日に現地で執り行った。
式典は、プロクデン市マーヤンポン区区長、タイ工業団地公社(IEAT)、タイ投資委員会(BOI)等の政府関係者、取引先企業の関係者ら総勢80名余が出席して行われた。
同工場は、ASEAN市場でのホース・チューブ製品の売上拡大を図るため建設が進められ2016年2月に完成。同年6月より量産を開始したが、竣工式は同年10月のプミポン前国王の崩御を受け、執行を自粛していたもの。
NCTタイ工場では一般産業向けナイロンチューブ、トラック用途向けコアブレーキチューブ・継手を生産する。

三菱自 比環境資源省と電動化技術の共同研究で覚書

三菱自 比環境資源省と電動化技術の共同研究で覚書

三菱自動車工業は2月28日、フィリピン環境資源省と電気自動車「i-MiEV(アイ・ミーブ)」およびプラグインハイブリッドEV「アウトランダーPHEV」の電動化技術を活用した環境負荷低減についての共同研究に関する覚書(MOU)を締結したと発表した。
同研究について同社の益子社長CEOは、将来的には他の政府機関や大学などの研究機関、電力会社などに幅広く参画を求めていくことを視野に入れたい-としている。

鴻海の郭董事長、東芝半導体への出資に強い意欲

鴻海の郭董事長、東芝半導体への出資に強い意欲

台湾の鴻海精密工業の郭台銘董事長は3月1日、分社化が決まった東芝の半導体メモリー事業への出資について「ライバル企業が多く具体的な数字はいえないが、メモリー事業について非常に真剣に検討している」とし、出資への強い意欲を示した。
郭氏が東芝の半導体事業への出資について、公の場で発言するのは初めて。鴻海精密工業は収益性の高いメモリー事業に進出することで、単純な製造請け負いからの、ビジネスモデルの転換を加速する狙いがあるとみられる。

明電舎 マレーシア国鉄に架線検測装置を初納入

明電舎 マレーシア国鉄に架線検測装置を初納入

明電舎(東京都品川区)は、架線を専用車で走行しながら検査する架線検測装置、CATENARY EYEをマレーシア国有鉄道に初納入した。2月28日にマレーシア政府および鉄道関係者列席による引き渡し式典が執り行われた。
同システムは、明電舎がシステムコントラクターとして2012年に受注したマレーシアの鉄道プロジェクトKVMR(クランバレー大量高速輸送システム)の産業技術協働プロジェクト(ICP)の一環として納入されたもの。
マレーシアでの同システムの導入は初だが、今回その性能が評価されたことで、さらに6セットの導入も決定している。マレー半島を縦断して電化が1000㌔㍍に達するマレー鉄道の保守と運行の品質の向上に寄与するものと期待される。

日本冶金 中国で高機能材生産へ南京鋼鉄と合弁

日本冶金 中国で高機能材生産へ南京鋼鉄と合弁

新しいステンレス特殊鋼メーカーを目指す日本冶金工業(東京都中央区)は、中国での高機能素材事業のさらなる強化に向けた生産販売体制確率のため、中国大手鉄鋼メーカー、南京鋼鉄股份有限公司(以下、南京鋼鉄)との合弁会社設立に向けた協議書を締結することを決めた。
合弁新会社の所在地は中国江蘇省、資本金は1000万人民元で、出資比率は日本冶金60%、南京鋼鉄40%。2017年12月ごろから営業開始する予定。中国で高機能材(ニッケル含有率20%以上の合金)の生産に乗り出す。

パナソニック 越で配線器具などの生産能力を倍増

パナソニック 越で配線器具などの生産能力を倍増

パナソニックは、ベトナムビンズオン省の配線器具・ブレーカの製造拠点工場に隣接する形で3000平方㍍の土地に工場を増築し、2020年度にはこれらの商品の生産能力を約2倍に増強する。現在、既存工場の生産能力は配線器具が年間約5300万台、ブレーカが同約1300万台。
このほど同工場の増築予定地で地鎮祭を行った。
今回の工場増築およびさらなる拡大計画により、将来的にはベトナム工場で生産する配線器具・ブレーカをベトナム国内だけでなく、東南アジア諸国へ供給していくことを目指す。

MMPC 比「CARS Program」で「ミラージュ」生産

MMPC 比「CARS Program」で「ミラージュ」生産

双日が三菱自動車工業とともにフィリピンで展開している自動車生産・販売会社、ミツビシ・モーターズ・フィリピンズ・コーポレーション(以下、MMPC)は2月17日から自社の車両生産工場(ラグナ州サンタローザ市)でコンパクトセダン「ミラージュG4(他地域名:アトラージュ)」の生産を開始した。
この記念式典が2月27日、同国マニラ市のマラカニアン宮殿(大統領府)でドゥテルテ大統領をはじめとする政府関係者の臨席のもと、執り行われた。
これは同国政府の自動車産業育成政策「CARS Program」の支援を受けた初のケースで、新たな生産ラインを増設した同工場は年間5万台の生産能力を持ち、5月からはコンパクトカー「ミラージュ」の生産も開始する予定。
MMPCは1964年から自動車生産を開始し、2009年にはフィリピンにおける自動車会社として初めて累計生産50万台を、2016年5月には60万台をそれぞれ達成。2016年の販売台数は前年比12.9%増の5万9480台(シェア15.3%)となり、10年連続で過去最高を更新している。

シャープ・鴻海 日本や中国で合弁3社の上場目指す

シャープ・鴻海 日本や中国で合弁3社の上場目指す

シャープは2月27日、医療関連事業、物流、知的財産管理の3分野における台湾・鴻海精密工業との合弁会社3社について、それぞれ日本や中国の株式市場で新規上場を目指す方針を明らかにした。
両社の技術やノウハウを集結して専門性を高め、海外展開やグループ外からの受注を拡大する。健康・医療分野の事業は、シャープから分社化して3月31日に鴻海との合弁会社とする。