リコー 使用済み複合機 中国で再生し販売

リコー  使用済み複合機 中国で再生し販売

リコーは更新時に回収した古いコピー機を日本から中国に運び、最盛期として組み立て直して販売する体制を整える。使用済みの製品を輸入して、再生・販売する許可を中国で取得した。従来は日米欧で地域ごとに完結させていた再生サイクルを、国境を越えて広げる。
企業の社会的責任(CSR)やイメージ向上の目的に加えて、一定の収益も見込めると判断した。扱うのはコピーとファクスなどの機能が一体となった複合機。中国で再生した複合機を3年後に1万台販売する計画。世界では現行比で3割増の年8万台を目指す。

ヤクルト 中国に4カ所目の工場稼働 生産能力2割増

ヤクルト 中国に4カ所目の工場稼働 生産能力2割増

ヤクルト本社は7月17日、中国東部の江蘇省無錫市で新工場を稼働させた。中国では広州市、上海市、天津市に次ぐ4カ所目の生産拠点で、現地の生産能力は2割高まる。
2014年の中国でのヤクルトの販売本数は前年比27%増の1日平均で483万本と同社の海外販売全体の約2割を占めた。無錫市の新工場の生産は1日80万本で立ち上げ、15年中に180万本体制とする。同国の所得向上による健康意識の高まりに伴い、増加している需要に応える。

伊藤忠 越アパレルコーウィルに出資、資本業務提携

伊藤忠 越アパレルコーウィルに出資、資本業務提携

伊藤忠商事は7月16日、ベトナムのアパレル大手、コーウィル・ファッション(ハノイ市)の株式十数%を取得し、資本業務提携を結んだと発表した。取得額は約5億円。コーウィルは若者向けのカジュアルブランドなどを自社開発し、ベトナム国内で200店舗を運営している。伊藤忠商事は2011年から商品の企画開発などで、コーウィルと協業している。

インドネシア政府 中東への自動車輸出増加に期待

インドネシア政府 中東への自動車輸出増加に期待

インドネシアの2014年の完成車の輸出は、13年の17万958台から増加し20万273台だったが、同国工業省のスルヨノ陸上輸送機器産業局長は「09年の完成車の輸出台数は5万6069台だったので、順調に増加している。13年の仕向け先のトップ5はサウジアラビア、フィリピン、タイ、日本、マレーシアで、輸出の約60%が中東向けだ。燃費の良さを理由に、前輪駆動でモノコック構造の製品に人気がある。15年も各メーカーには輸出拡大のチャンスがある」としている。ビスニス・インドネシアが報じた。

出光興産 ベトナム製油所の40万バレルへの増設検討

出光興産 ベトナム製油所の40万バレルへの増設検討

出光興産はベトナムで建設中のニソン製油所について、2017年の稼働後に生産能力を最大で日量40万バレルと、当初計画の2倍にする検討を始めた。同国のエネルギー需要が、経済成長に伴い年5~6%伸び、ガソリンなどが供給不足になる公算が大きい。これらの需要動向を見据えたもの。
出光興産は、現地でガソリンや軽油の小売り認可も取得しており、参入時期を探る。ニソン製油所はベトナム北部で、出光国営石油会社やペトロベトナム、クウェート国際石油(KPI)、三井化学の4社で建設を進めている。日本経済新聞が報じた。

スンブルダヤ社 2017年に小規模水力発電所を稼働へ

スンブルダヤ社 2017年に小規模水力発電所を稼働へ

インドネシアの独立系発電事業社(IPP)のスンブルダヤ社は、南スラウェシ州ゴワ県サパヤナ村で、発電能力5200㌔㍗の水力発電所建設をゴワ県所有の公営企業と進めている。総工費は1320億ルピア。すでに着工済みで、稼働は2017年になる予定だ。
発電した電力は国有電力会社に卸売供給していく。電力販売契約(PPA)8月に締結する見込みだ。同社は再生可能エネルギー発電に力を入れている。ビスニス・インドネシアが報じた。

三井住友海上火災保険 ミャンマーで初契約

三井住友海上火災保険 ミャンマーで初契約

三井住友海上火災保険は、民主化後のミャンマーで海外保険大手として初めて保険契約獲得した。このほど最大都市ヤンゴン南東のティラワ経済特区で保険営業を開始。特区に進出した日系企業1社から火災保険を引き受けた。

JBIC インドネシアの現地法人2社へ民間と協調融資

JBIC インドネシアの現地法人2社へ民間と協調融資

国際協力機構(JBIC)は7月15日、三菱UFJリース・インドネシア法人と締結済みの投資クレジットライン(融資枠)に基づき、機械加工ボルツ(兵庫県川西市)、自動車排気システムなどの三五(愛知県みよし市)の2社のインドネシア法人に民間金融機関とともに、協調融資すると発表した。融資総額はボルツ現地法人「PT.BOLTZ INDONESIA」が約293万3000㌦。三五の現地法人「PT.SANGO INDONESIA」は約1331万9000㌦。

日本PCサービス シンガポールVシステムを子会社化

日本PCサービス シンガポールVシステムを子会社化

パソコンや周辺機器などの設定や修理、トラブル解決サービスを提供する日本PCサービス(大阪府吹田市)は7月15日、シンガポールの同業、Vシステムの株式51%を取得し、子会社化すると発表した。取得額は800万円。海外拠点は初めてで、アジア進出の足掛かりとする。Vシステムのオーナー社長である日本人から株式を取得する。7月21日に株式譲渡を実行する予定。シンガポールを起点にして周辺国で、個人向けサポートサービスの展開を加速する考え。

三菱自動車 100億円投じフィリピンで小型車生産

三菱自動車 100億円投じフィリピンで小型車生産

三菱自動車はフィリピンで、小型車「ミラージュ」の生産を2016年にも始める。フィリピン政府による自動車産業支援策が適用される見通しになったことを受け、年3万台規模の生産を目指す。タイやインドネシアに並ぶ柱に育てる。
三菱自動車が2014年に米フォード・モーターから買収した新工場で生産する。マニラ南方のラグナ州にある同工場で多目的車(MPV)「アドベンチャー」と商用車「L300」を生産している。これにミラージュが加われば年産5万台規模になるとみられる。設備投資は100億円程度になる見込み。日本経済新聞が報じた。