サラヤ 中国・桂林市で甘味料「ラカント」新工場

サラヤ 中国・桂林市で甘味料「ラカント」新工場

サラヤ(大阪市東住吉区)は、10月にも中国・桂林市に天然素材甘味料「ラカント」の新工場を建設する。同社として初めてラカントの原料も自社生産する。合成甘味料が敬遠され始めた中国のほか、欧米市場向けに供給を拡大する。ラカントはトウモロコシと果物「羅漢果」から作るカロリーゼロの甘味料。新工場では羅漢果から砂糖の300倍の甘さの原料「羅漢果配糖体」を精製する。
同社はこれまで中国で精製された原料を調達し、日本などで製品化してきたが、順次自社生産に切り替える。投資額は約5億円で、新工場の延べ床面積は約5800平方㍍。羅漢果配糖体を年20㌧、ラカントを年1000㌧生産できる。
また同社は食品製造における衛生管理手法HACCPを推進しており、イタリア・ミラノで5月1日~10月31日、6カ月間にわたって開催される「2015ミラノ国際博覧会」の日本館の衛生面を総合的にサポートしている。

大京 豪ブリスベンで住宅開発事業に参画

大京 豪ブリスベンで住宅開発事業に参画

大京は5月13日、現地法人、大京オーストラリア(クィーンズランド州ブリスベン市)がオーストラリア証券取引所上場の有力デベロッパー、ディバイン社(ブリスベン市)と共同事業協定し、ブリスベン市で地下3階、地上12階建て、総戸数157戸(予定)のマンション開発事業に参画すると発表した。
同事業は、ブリスベン市中心部までのアクセスが良好な2.5㌔圏内に立地し、再開発が進む中、マンション住戸からは市内を流れるブリスベン川や市内を一望できる景観を楽しめる。若年層にも人気のある、人口増加率の高いNewsted(ニューステッド)地区に建設される。敷地面積は1917平方㍍、販売面積は1万688平方㍍(バルコニー含む)。2015年4月着工し、16年8月竣工予定。

第一生命 ベトナムHDバンクと業務提携 日本の生保初

第一生命 ベトナムHDバンクと業務提携 日本の生保初

第一生命保険はこのほど、100%出資子会社、第一生命ベトナムと、ベトナムのHDバンクは生命保険商品に係る10年間の独占銀行窓口販売契約を締結したと発表した。5月11日、ホーチミン市で業務提携を記念する式典を開いた。日本の生命保険グループが、ベトナムの大手銀行と長期の銀行窓口販売契約を締結することは初めてという。

神鋼商事 韓国アルミ会社を買収 全株式の89%取得

神鋼商事 韓国アルミ会社を買収 全株の89%取得

神鋼商事は5月15日、子会社を通じ韓国のアルミニウム板加工・販売会社を買収したと発表した。子会社のコベルコ筒中トレーディング(東京都目黒区)が韓国筒中滑川アルミニウム(京畿道龍仁市)の発行済みの88.89%を筒中金属産業(東京都目黒区)から取得した。取得額は非公表。新商号は「ケーティーエヌ」(英文名KTN Co.,Ltd)。コベルコ筒中トレーディングは2014年7月に筒中金属から非鉄金属事業を分離した会社。

ハイアールアジアと東芝ロジ フィリピンで共同配送

ハイアールアジアと東芝ロジ フィリピンで共同配送

ハイアールアジア(東京都千代田区)と東芝ロジスティクス(川崎市川崎区)は、フィリピンのマニラ市内で白物家電などの共同配送を始めた。両社が管轄する物流拠点やトラックを活用し、小売店向けに配送する。6月からは現地で貨物コンテナの共同利用を試験的に開始する計画。ハイアールアジアは今後、東芝ロジスティクスや他の企業と連携して日本や東南アジアで共同配送を進める。

東京ガス シンガポールにアジア社設立 開所式執行

東京ガス シンガポールにアジア社開設 開所式執行

東京ガスは5月15日、東南アジア事業の拡大に向けてシンガポールに設立した統括子会社「東京ガスアジア社」の開所式を開いたと発表した。日本企業の代表者ら約100人が出席した。東京ガスアジア社は2014年12月に設立し、4月から業務を開始した。新会社の資本金は240万シンガポールドル(約2億円)。今後、ベトナムやインドネシアで進める液化天然ガス(LNG)関連事業の指揮を執る。

不二製油 フィリピン・マニラに新会社設立

不二製油 フィリピン・マニラに新会社設立

油脂加工大手の不二製油(大阪府泉佐野市)は5月18日、フィリピン・マニラ首都圏マカティ市に油脂製品などを販売する新会社「フジオイル フィリピン」を設立すると発表した。資本金は20万米㌦(約2400万円)で、子会社のフジオイル アジア(シンガポール)が全額出資する。2018年目標は数量2万㌧、売上高3000万米㌦。

新日鉄住金エンジ タイからコージェネ事業受注

新日鉄住金エンジ タイからコージェネ事業受注

新日鉄住金エンジニアリング(東京都品川区)は5月14日、大阪ガスとの共同出資によるタイ現地法人NS-OG Energy Solutions(Thailand)(NSET)を通じ、東レグループの紡織・加工や、エアバッグ用織物を製造するラッキーテックス(LTX社)のMiLL No2工場向けオンサイトプロジェクトを受注したと発表した。
NSETはLTX社の工場構内に、ガスタービンコージェネレーション設備を建設、保有し、15年間の操業、保守を請け負い、LTX社に対しCO2排出量の約2割削減および電源の安定化などに寄与する。今回採用されるガスタービンコージェネレーション設備の発電能力は7㍋㍗、蒸気供給能力は毎時40㌧、総合エネルギー効率90%。

日立・三菱商 ミャンマーから鉄道信号システム受注

日立・三菱商 ミャンマーから鉄道信号システム受注

日立製作所と三菱商事は5月18日、ミャンマー国鉄と鉄道信号システム一式に関する正式契約を締結したと発表した。契約金額は約24億円。このプロジェクトは国際協力機構(JICA)による無償資金協力による資金が供与される。列車の位置を一元的に把握する電子連動装置など信号システム一式を、2017年6月末までに納入する予定。導入されるのはミャンマー最大都市ヤンゴンと第2の都市マンダレーを結ぶ全長600㌔㍍の一部区間(約140㌔㍍)のヤンゴン中央駅ピュンタザ駅間。
ミャンマーは総延長6000㌔㍍の線路を持つ鉄道大国。ただ設備の老朽化で、遅延や脱線事故が頻発している。そのため、現地政府は社会基盤となる鉄道インフラの再整備を積極的に進める方針で、同国へは今後も引き続き鉄道信号システム導入が見込まれている。

横浜ゴム シンガポールに現地法人設立

横浜ゴム シンガポールに現地法人設立

横浜ゴムは5月14日、全額出資によりシンガポールに現地法人「ヨコハマラバー・シンガポール」を設立したと発表した。資本金は2000万米㌦。5月中旬から本格的に活動開始する。同社はこれまでシンガポールに支店を設置し、東南アジア各国から天然ゴムを調達してきた。
今回新たに現地法人を設立するのは、同社グループの原材料調達機能をグローバルに効率化することが狙い。新会社は2015年度に日本向け天然ゴムの調達業務からスタートし、2016年度以降は日本以外の同社グループ海外工場向けにも天然ゴムの調達業務を拡大する。