サラヤ 中国・桂林市で甘味料「ラカント」新工場
サラヤ(大阪市東住吉区)は、10月にも中国・桂林市に天然素材甘味料「ラカント」の新工場を建設する。同社として初めてラカントの原料も自社生産する。合成甘味料が敬遠され始めた中国のほか、欧米市場向けに供給を拡大する。ラカントはトウモロコシと果物「羅漢果」から作るカロリーゼロの甘味料。新工場では羅漢果から砂糖の300倍の甘さの原料「羅漢果配糖体」を精製する。
同社はこれまで中国で精製された原料を調達し、日本などで製品化してきたが、順次自社生産に切り替える。投資額は約5億円で、新工場の延べ床面積は約5800平方㍍。羅漢果配糖体を年20㌧、ラカントを年1000㌧生産できる。
また同社は食品製造における衛生管理手法HACCPを推進しており、イタリア・ミラノで5月1日~10月31日、6カ月間にわたって開催される「2015ミラノ国際博覧会」の日本館の衛生面を総合的にサポートしている。