宇部マテリアルズ タイ工場建設 樹脂添加剤需要増大で
宇部興産グループの宇部マテリアルズ(本社:山口県宇部市)はタイ・ラヨーン県のUBE Chemical(Asia)Public Company Limitedの拠点内で塩基性硫酸マグネシウム「モスハイジ」製造工場を建設する。
モスハイジは、自動車の軽量化ニーズに寄与する樹脂添加剤。地球温暖化対策やCO2排出量削減を背景とした世界的な自動車の軽量化ニーズの高まりを受けて、モスハイジの需要は拡大しており、2012年、2015年と2度の増強工事を経て現在の生産能力は年間3000㌧。
モスハイジは、山口県宇部市の工場で一極生産されているが、今後も見込まれる需要増に対応するため、アジアにおける自動車産業の中心、タイで工場を建設することになった。新工場の設備能力は年間1500㌧。4月に着工し、2019年8月完工の予定。これにより2019年9月には、宇部マテリアルズはグローバルで年間4500㌧の能力を持つことになる。