経済成長率は今年6.4% 来年6.6% アジア開発銀が見通し

経済成長率は今年6.4% 来年6.6% アジア開発銀が見通し
 アジア開発銀行(ADB)が4月9日発表した2013年版「アジア経済見通し」によると、インドネシアは投資と個人消費の拡大、世界貿易の持ち直しで、2013年に6.4%、14年に6.6%と直近15年で最大の経済成長率を記録すると予測している。この根拠は、雇用の増大と平均最低賃金の30%上昇などにより個人消費が拡大し、2014年4月の総選挙と7月の大統領選挙に関連した消費が今年後半から消費増大に寄与するとみられるためだ。
 投資は、民間部門がADBの昨年の調査に基づき13年前半で十分に投資額が増加するとの見通しを示した。公共部門はインフラ整備向けの慢性的な予算執行の遅れで政府が掲げる執行額の目標は達成できない可能性はあるが、13年予算が増加したことが投資額を押し上げることにつながるとしている。
 輸出額は中国、その他の海外市場の成長により増大し、14年には主要な産業分野の成長により輸出が回復するとの見方を示した。政府が燃料価格を据え置いた場合、インフレ率は13年で電気代の値上がり、ルピア安、最低賃金の上昇により平均5.2%、14年で4.7%になると予測している。