6/1から首都圏の一部で電子切符制導入 早くも問題噴出

6/1から首都圏の一部で電子切符制導入 早くも問題噴出
 国鉄子会社のKAIコミューター・ジャボデタベック(KCJ)は6月1日、首都圏の通勤用コミューター線で電子切符制度を一部時間帯に限定導入した。7月の区間制運賃の導入に合わせて完全実施する予定だが、すでに改札の混雑などの問題が噴出している。
 新制度は従来の均一運賃のまま、通勤時間帯などの混雑時を除いた午前9時~午後4時に限定導入された。乗車駅から5駅までの初乗り運賃は3000ルピア均一で、3駅通過するごとに1000ルピアが加算される区間制運賃も1日からの導入が予定されていたが、乗客に電子切符の使用に慣れてもらうことが優先され、7月に延期となった。
 ただ、区間制導入間もない現場では、切符購入場所や改札での長蛇の列や、乗客や職員への周知不足からくる混雑が各所で発生した。電車に遅れまいとして急ぐ乗客の割り込みや、改札のしくみを知らない乗客が改札扉を壊したり、職員の案内が不正確で、乗客が間違った切符を購入してしまうなどの問題が報告されている。