外国人技能実習生が働く事業所の7割で法令違反

外国人技能実習生が働く事業所の7割で法令違反

厚生労働省によると、2016年に外国人技能実習生が働く事業所の実に7割で法令違反があったことが分かった。同省が行った5,672事業所への立ち入り調査の結果で、7割にあたる4,004事業所で労働基準法などの法令違反があった。前年より8.3%増え、3年連続で過去最多を更新した。
違反事項としては長時間労働が最も多く、1,348事業所と調査対象全体の23.8%を占めた。ある事業所では1カ月で最長130時間ほどの違法な時間外労働をさせていた。次に多かったのは、使っている機械の安全対策が不十分といった労働安全衛生法違反で1,097事業所(19.3%)に上った。
これまでも指摘され、批判を受けながら、外国人技能実習生への不当な扱いが後を絶たず、一向に改善される気配が見られない。このため、厚生労働省は監督指導を強化する方針だ。