三菱航空機 量産を開始、国の認証取得へ最終段階

三菱重工業の子会社、三菱航空機(所在地:愛知県豊山町)が、開発中の国産初のジェット旅客機、スペースジェット(旧MRJ)の量産を始めたことが分かった。親会社の三菱重工業の飛島工場(愛知県飛島村)で6月中旬に一部胴体の製造を始めた。            機体開発をめぐっては、国土交通省のパイロットが操縦して安全性を審査する飛行試験が今年3月に米国で始まっている。5度納期を延期した開発は、国の認証「型式証明」取得へ最大のヤマ場を迎えている。スペースジェットは現在、約400機受注しており、同社は2020年半ばの初納入を目指している。安定した生産体制の構築および生産能力の強化が課題になる。