デング熱禍で防虫ネットに脚光 注文相次ぐ

デング熱禍で防虫ネットに脚光、注文相次ぐ

国内で蚊が媒介するデング熱ウイルス感染者が増え続ける中、虫を寄せにくい特殊加工を施した防虫ネットが、にわかに脚光を浴びている。開発したのはメッシュ製品の製造販売会社「くればぁ」(愛知県豊橋市)。同社は約10年前に蚊が苦手なヒノキ成分を染み込ませた繊維素材で作った防虫ネット「蚊ガサル」をつくることに成功。マラリアなどの感染症予防のため、約2年前からインドネシアなど海外の介護施設や病院向けに販売してきた。とくにインドネシアでは今年3月に貿易商社「PT.CLEVER TRADING  INDONESIA」を設立している。

だが、日本国内でデング熱が流行の兆しを見せ始めたために、インターネットで情報が広がり、国内でも今月から販売を始めた。すでに全国の老人ホームや幼稚園などから100件を超える注文が入っており、同社は増産して対応する予定だ。黄緑とグレーの2色で、網戸や蚊帳だけでなく、注文があれば腕カバーや、ストールに加工することもできる。国内の販売を始めたことで、今年の売り上げは例年の2倍に増えるも見込み。SankeiBizが報じた。