関東で”春一番”昨年より14日早く 各地で気温20度超え

気象庁は2月15日午後、関東で”春一番”が吹いたと発表した。昨年より14日早かった。午後5時までの最大瞬間風速は横浜市が19.9m、茨城県龍ケ崎市で18.9m、東京都心と千葉市で18.8mなどとなった。
また、関東各地で気温が20度を超え、季節外れの暖かさとなった。最高気温は千葉市横芝光町で21.6度、埼玉県久喜市で21.5度、東京の都心で21.1度、茨城県水戸市で20.9度、神奈川県小田原市で20.2度などを記録、4月下旬から5月上旬並みの暖かさとなった。

ナワリヌイ氏死亡 各国首脳から相次ぐロシアへの非難

ロシア当局は2月16日、同国の反政府運動の指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が死亡したと発表した。死因など詳細は不明。
これを受け各国首脳から、ナワリヌイ氏追悼やロシアへの非難が相次いでいる。英国スナク首相は「ロシアの民主主義の擁護者として、生涯を通じ信じられないほどの勇気を示した」とナワリヌイ氏を称賛。米国のバイデン大統領は「ナワリヌイ氏の死はプーチンに責任がある」と断言。「何が起きたのかは分からないが、プーチンらがやったことの結果であるのは間違いない」としている。
ドイツのショルツ首相は「我々はモスクワで権力を握る政権がどのようなものか、よく知っている。もはや民主主義ではない」と指摘。ウクライナのゼレンスキー大統領は「プーチンに殺害されたのは明白だ」と非難した。フランスのマクロン大統領は「今日のロシアでは自由な精神は収容所に送られ、死刑にされる」と憤っている。

日本総研 23年の出生数 過去最少の72万6,000人と推計

大手シンクタンク、日本総研の推計によると、2023年の子どもの出生数は前年比5.8%(4万人余)減の72万6,000人と、国が統計を取り始めた1899年以降、最も少なくなる見通しだ。また、1人の女性が一生のうちに産む子どもの数の指標となる「合計特殊出生率」は1.20前後に低下する見通しだと推計している。

23年名目GDP5.7%増 91年以来の伸び デフレ脱却へ動く

内閣府のまとめによると、2023年の国内総生産(GDP)速報値は前年比で実質1.9%増、名目5.7%増となった。幅広い品目に物価上昇が広がりをみせ、名目成長率はバブルの影響が残る1991年のプラス6.5%以来の高さとなった。日本経済はようやく、歴代政権が目標に掲げてきたデフレからの脱却に向けた動きが進んでいる。

インドネシア大統領選 プラボウォ氏が勝利宣言

インドネシア大統領選は2月14日投開票され、ジョコ大統領の政策の継承を掲げたプラボウォ国防省(72)が非公式の集計予測で当選に必要な過半数を獲得するとして、事実上の勝利宣言した。
大統領選はアニス前ジャカルタ特別州知事(54)、ガンジャル前中部ジャワ州知事(55)とプラボウォ氏の3候補で争われた。3選が禁じられているため出馬できなかったが、いまも支持率の高いジョコ大統領(62)の実質的な支持を受け、選挙戦はプラボウォ氏の優勢で終始した。

日本の23年名目GDP 円安響き世界3位から4位に転落

内閣府のまとめによると、2023年の日本の名目GDP(国内総生産)はおよそ591兆4,820億円となり、ドルベースで換算するとドイツに抜かれ、世界3位から4位へと転落した。円安ドル高が進み、ドルに換算したときの総額が目減りしたことと、ドイツ側のGDPが物価高により引き上げられたことが主要因。

十倉経団連会長 夫婦別姓「一丁目一番地」導入に賛成

経団連の十倉雅和会長は2月13日、選択的夫婦別姓制度の導入について「私自身はやるべきだと思っている。女性の働き方などをサポートするため、一丁目一番地としてやってほしい」と語った。経団連会長が同制度の導入に賛意を示したのは初めて。経団連は2024年度前半に選択的夫婦別姓制度に関する提言を作成し、政府に提出する予定。

サッカー男子 南米予選でブラジル敗退 パリ五輪出場逃す

サッカー男子のパリ五輪南米予選は2月11日、ベネズエラ・カラカスで行われ、アルゼンチンがブラジルを1−0で破り、五輪出場権を獲得した。五輪で2連覇中だったブラジルは、上位2チームに入れず出場を逃した。ブラジルが五輪本大会に出場しないのは2004年アテネ五輪以来。

タイ政府 タクシン元首相の近く仮釈放を発表 服役せず

タイ政府は2月13日、タクシン元首相が近く仮釈放されると発表した。タウィー法相が同日、近く仮釈放される対象者930人の中にタクシン氏が含まれていることを明らかにしたもの。タクシン氏は禁錮1年の実刑が確定しているが、2023年に帰国して以来、首都バンコクで入院生活を続けており、一度も刑務所に入らず釈放されることになる。

文豪が定宿とした都内「山の上ホテル」2/12最後の営業

川端康成、三島由紀夫、池波正太郎、伊集院静ら文豪、そして平成・令和の超売れっ子作家らが愛し、定宿とした東京都千代田区の「山の上ホテル」が2月12日の営業を最後に、休業に入った。建物の老朽化が理由で、営業再開時期は未定としている。ホテルの休業はすでに発表済みだったこともあり、最終日はロビーやレストランを訪れ、別れを惜しむ人の姿が見られた。
1954年にホテルとして創業。出版社が多い神田神保町に近い立地から、締め切りの迫った作家の”缶詰め”の現場として使われ、創業時からロビーは原稿を待つ編集者であふれた時代があったという。アールデコ調の建物で、クラシックな雰囲気と静かな環境が作家に好評だった。