照ノ富士 4場所ぶり優勝 琴ノ若 大関昇進確実視

大相撲初場所は1月28日、東京・両国国技館で千秋楽を迎え、本割で13勝2敗で並んだ横綱照ノ富士と関脇琴ノ若の優勝決定となった。3場所連続球場明けの照ノ富士が琴ノ若を寄り切りで下し4場所ぶり9度目の優勝を果たした。琴ノ若は初優勝を逃したが、大関昇進の目安とされる直近3場所合計33勝に到達、昇進が確実視されている。

月面探査機「SLIM」の運用再開 太陽電池稼働 観測調査も

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月29日、無人月面探査機「SLIM」の運用を再開したことを明らかにした。28日夜にSLIMとの通信を確立し、特殊なカメラを使った月面での調査、鉱物観測も再開できたとしている。
SLIMは20日に月面着陸した際、頭側を下にして着陸したため、予定していた太陽光パネルに太陽光を受けられず、太陽電池による発電ができず、バッテリー駆動による限られた時間の調査、活動にとどめ、その後、太陽電池の始動待ちで運用を停止していた。今回期待通り、太陽の向きが変わって発電を始めたもの。

古都・奈良の若草山で「山焼き」冬の夜空焦がす

古都・奈良の冬の伝統行事、若草山の「山焼き」が1月27日行われ、燃え盛る炎が冬の夜空を彩った。これに先立ち、春日大社で神の火の御神火をともした松明(たいまつ)が野上神社に届けられ、神職が山焼きの無事を祈願した。
この後、山の麓で大勢の観光客らが見守る中、午後6時すぎからおよそ600発の花火が打ち上げられ、ほら貝とラッパの音を合図におよそ300人の消防団員が一斉に山の枯れ草に火を放っていく。乾燥した枯れ草に放たれた火は瞬く間に燃え広がり、冬の夜空を焦がしていった。

全豪車いすテニス 小田凱人 圧巻の史上最年少V達成

テニスの全豪オープン車いすの部は1月27日、メルボルンでシングルス決勝戦が行われた。男子は第2シードの17歳、小田凱人(東海理化)が第1シードのアルフィー・ヒューエット(英国)に6−2、6−4で堂々、圧巻のストレート勝ちし大会初優勝した。小田は昨年の全仏オープン、ウィンブルドン選手権に続き、四大大会3勝目。
女子は第2シードの上地結衣(三井住友銀行)が第1シードの難敵、ディーデ・デフロート(オランダ)に5−7、4−6で敗れ、準優勝に終わった。

地震被災の石川などから2校選出 センバツ出場32校決定

第96回選抜高校野球大会の選考委員会が1月26日開かれ、今年の出場32校が決定した。21世紀枠で別海(北海道)、田辺(和歌山県)の2校が選出された。北海道、青森、愛知、石川、和歌山から2校が選ばれ、神奈川、埼玉などからは選ばれなかった。昨年のセンバツの覇者、山梨学院が連覇を目指すほか、近畿から近江(滋賀)、京都外大西、京都国際(いずれも京都)、大阪桐蔭(大阪)、報徳学園(兵庫)、耐久、田辺(いずれも和歌山)が出場する。
能登半島地震で被災し、輪島市から山梨県に避難している日本航空石川の出場が決まった。ただ、これは特別の計らいではなく、同地区で真っ先に出場が決まった星稜が昨秋の神宮大会で優勝したことで、地区の選出枠が増えたため。いずれにしても被災のハンディを弾き返し、溌剌としたプレーを期待したい。
3月8日に組み合わせ抽選、同18日に開幕する。

大阪・関西万博のボランティア募集1/26から開始 4月末まで

大阪府、大阪市と博覧会協会は1月26日から、2025年の大阪・関西万博の運営をサポートするボランティアの募集を開始した。博覧会協会が会場内での来場者の案内や施設の運営をサポートするボランティア1万人、大阪府と大阪市が主に主要な駅や空港で案内などを行うボランティアを1万人募集する。募集期間は4月末まで。ホームページや郵送などで募集する。
応募人数が募集人数を超えた場合は抽選となり、結果は今年8月下旬ごろ通知されるという。ボランティアは2025年4月1日時点で18歳以上、日本語で会話ができ、事前の面談・研修に参加できるなどの条件を満たせば「、国籍に関係なく応募できる。
26日は大阪市中央区で、博覧会協会の石毛博行事務総長や大阪府の吉村洋文知事らの出席のもと、研修などを行うボランティアセンターの除幕式が開かれた。

京アニ放火殺人事件 被告弁護士が控訴 一審判決に不服

京都アニメーションのスタジオ放火殺人事件で1月25日に京都地方裁判所で死刑判決が言い渡された青葉真司(45)被告の弁護士が26日、判決を不服として控訴した。被告の弁護士は一審で、青葉被告は精神障害により物事の善悪を判断する責任能力がなかったと無罪を主張していた。

新潟県上越市で津波の高さ最大5.8mに到達 気象庁調査

気象庁が行った能登半島地震(M7.6、最大震度7)による津波の調査によると、陸地に押し寄せた津波の高さは新潟県上越市で最大5.8mに到達していたことが分かった。これは気象庁が石川、富山、新潟の3県で津波の痕跡が認められた19カ所を調査した結果、判明したもの。
陸上での最高到達点に相当する「遡上高」」は新潟県上越市の船見公園で5.9m、上越市直江津海水浴場で4.7mなどとなっている。建物に残った津波の痕跡などをもとに計算した「痕跡高」は能登町白丸で4.7m、珠洲市飯田港で4.3mなどが続いている。
陸上の津波の高さが1mを超えると木造住宅は半壊し、2mを超えるとほぼすべての木造住宅が全壊するといわれている。

外国人労働者 初の200万人突破 過去最多 前年比12.4%増

厚生労働省によると、2023年10月時点で日本で働く外国人労働者数が204万8,675人と初めて200万人を超えて過去最多となったことが分かった。前年同期22万5,950人増え、2022年からのの伸び率は12.4%に達し、前年の伸び率5.5%から一気に6.9ポイント上昇した。厚労省はコロナ禍前の伸び率に戻ってきていると分析している。
国籍別ではベトナムが最も多く25.3%で、次いで中国が19.4%、フィリピンが11.1%だった。産業別で最も多いのは「製造業」で27.0%、「サービス業」が15.7%だったが、大きく増えたのは「建設業」と「医療・福祉」分野だった。