中国がようやく融資に合意 インドネシア高速鉄道

中国がようやく融資に合意 インドネシア高速鉄道

中国側の融資が行われず事実上棚上げとなっていた、インドネシア初の高速鉄道の建設計画が前進する見通しとなった。中国側が5月14日、国際入札の落札時に約束していた融資にようやく合意した。「一帯一路(シルクロード経済圏構想)」の国際会議出席のため、北京を訪れたインドネシアのジョコ・ウィドド大統領が、中国の習近平国家主席とともに融資合意の署名式に立ち会った。
インドネシア大統領府によると、融資額は45億㌦(約5100億円)。中国の国家開発銀行(CDB)が建設にあたるインドネシアと中国の合弁会社へ融資する。
2016年1月に起工式を実施した直後からほぼ手付かずの建設工事は、用地取得や建設の手続きが、総事業費の75%の融資を約束していたCDBが貸し渋り、この間、同プロジェクトは停止状態にあった。2015年秋の受注から1年半を経て、中国によるインドネシア高速鉄道建設がようやく始動する。

中国「一帯一路」初の国際会議 29カ国首脳出席

中国「一帯一路」初の国際会議 29カ国首脳出席

中国が主導してアジア、中東、欧州に及ぶ経済圏の構築を目指す「一帯一路(シルクロード経済圏構想)」の初の国際会議が5月14日、北京で始まった。
同会議には130カ国以上が参加し、うちイタリア、スペインなど29カ国は首脳が出席した。開幕式で演説した中国の習近平国家主席は、インフラ投資などの資金を賄う基金の規模をいまの400億㌦(約4兆5000億円)から1000億元(約1兆6000億円)増額すると表明した。豊富な資金で独自の経済圏づくりを加速するのが狙いだ。
また、一帯一路構想に参加する途上国と国際組織に今後3年間で600億元(約1兆円)の援助を提供することを明らかにした。
会議は15日に共同声明を採択して閉幕する。

AIIB チリなど7カ国加盟し77カ国・地域に

AIIB チリなど7カ国加盟し77カ国・地域に

アジアインフラ投資銀行(AIIB)は5月13日、チリ、ギリシャ、ボリビア、ルーマニア、バーレーン、キプロス、サモアの7カ国が新たに加盟すると発表した。この結果、AIIBの参加メンバーは77カ国・地域となる。
14、15日に北京で開く、中国が主導する経済圏「一帯一路(海と陸のシルクロード)」の国際会議を前に新規加盟国を発表し、存在感を高める狙いがあるとみられる。

北朝鮮 サイバー攻撃で外銀から多額の現金窃取か

北朝鮮 サイバー攻撃で外銀から多額の現金窃取か

米国メディアによると、北朝鮮が世界各地で組織的なサーバー攻撃を仕掛け、多額の現金を奪った疑いが浮上している。情報セキュリティソフト大手、米国シマンテックの幹部が米上院の国土安全保障・政府問題委員会で証言したもの。
米国の呼び掛けで各国は、北朝鮮の資金源を断つための制裁強化に乗り出しているが、今回のサイバー攻撃が事実で資金強奪が続けば、制裁効果が薄れる懸念が強まる。

韓国新大統領に文在寅氏 革新系に政権交代

韓国新大統領に文在寅氏 革新系に政権交代

韓国メディアによると、韓国大統領選は5月9日、投開票され、直前の予想通り革新系の「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)・前代表(64)が勝利した。
韓国では李明博(イ・ミョンバク)政権、朴槿恵(パク・クネ)政権と9年にわたって保守政権が続いたが、革新系に政権交代する。

脱走の受刑者220人余依然不明 インドネシア刑務所

脱走の受刑者220人余依然不明 インドネシア刑務所

インドネシア国家警察は5月6日、スマトラ島リアウ州プカンバルの刑務所で5日に起きた暴動で、脱走した約450人のうち、いまも220人余の行方がいぜんとして分からないと明らかにした。武装した警官隊が引き続き捜索にあたっている。
同刑務所には約350人収容のところ、その5~6倍の約1800人が収容され、管理が手薄で目が行き届いていなかったためとみられている。

世界最高齢146歳のインドネシア男性死亡

世界最高齢146歳のインドネシア男性死亡

地元メディアによると、インドネシアで世界最高齢の146歳とされる男性が病死した。この男性はジャワ島中部スラゲン在住の無職ソディメジョジョさん。
政府発行の身分証には誕生日が「1870年12月31日」と記されている。ただ、当時はオランダの植民地で、その治政下にあり、出生記録が正確でない可能性がある。ソディメジョさんは晩年、歩行が困難だったが、ヘビースモーカーで死亡の1カ月前まで病気知らず。
しかし、長生きし過ぎたためか、10人の子供と4人の妻に先立たれ、24年前から墓を用意して「死ぬことが願い」と話していたという。

中国初の国産空母が進水式 20年までに就役

中国初の国産空母が進水式 20年までに就役

中国メディアによると、中国が遼寧省大連の造船所で建造している初の国産空母が4月26日午前、進水式を行った。曳(えい)航船がドックから空母を引き出す様子が確認された。
新空母は、旧ソ連ウクライナ製の船体を改修した「遼寧」のほぼコピー版といわれ、艦名は発表されていない。排水量は約5万㌧。甲板には赤い旗が飾られ、船首に吊るしたくす玉が割られるセレモニーが行われた。
甲板での式典には中国軍制服組のトップの范長竜(ファンチャンロン)・中央軍事委員会副主席らが立ち会った。今後、内部の装備取り付けなどの工事が続けられ、2020年までに就役する見通し。
中国では5~6隻の空母の保有を目指しているとみられ、現在すでに3隻目の空母を建造中とされている。

中国初の国産空母 近日中に進水式か

中国初の国産空母 近日中に進水式か

中国メディアによると、中国遼寧省大連の造船所ドックで4月23日、中国初の国産空母の注水作業が行われた。中国共産党高官らが参加する進水式が近日中に行われるとみられ、装備取り付けや運航試験などを経て、2020年ごろに就役する見通しだ。
新空母は、旧ソ連の空母を改修して2012年に就役した訓練・研究用の「遼寧」に続く2隻目で、大きさや形状は「遼寧」とほぼ同じだ。ただ、各所に改良が施され、艦載機の搭載数は増える。

フィリピン初の首都圏地下鉄網計画 日本が支援

フィリピン初の首都圏地下鉄網計画 日本が支援

フィリピンのツガデ運輸通信相は、マニラ首都圏を走る同国初の地下鉄網「メガマニラサブウェー」敷設計画について、11月に安倍晋三首相が同国を訪問し、ドゥテルテ大統領と覚書を締結することを明らかにした。
同地下鉄は第一段階として、人口が多いケソン市からタギック市間の約25㌔㍍に13~15駅をつくることを想定。運行開始は2025年の見通しで、概算事業費は約50億(約5450億円)と見込まれている。円借款をはじめ、日本の経済支援でマニラ首都圏の交通渋滞の解消を目指す。