初任給引き上げ 大手で月30万円台続々 人材確保へ競争激化

大手企業の間で、初任給引き上げの動きが加速している。業種・業界を問わず人手不足が深刻化する中、優秀な若手人材を確保するのが狙いだ。そのため、ざっと挙げても「ユニクロ」」や「ジーユー」を展開するファーストリテイリングはじめ、東京海上日動火災保険、明治安田生命保険、三井住友銀行などの保険・金融関係、大和証券グループ、岡三証券グループの証券業、三井物産、伊藤忠商事、三菱商事などの大手商社、家電量販大手のノジマなど枚挙にいとまがない。
これらの企業では大卒で月30万円台に乗せる企業が相次いでおり、人材獲得競争が一段と激化している。このため、月3万〜中には月4、5万円の大幅引き上げを打ち出している企業もある。ここまで人材確保に躍起になっているのは、少子化の影響で元々若手世代の人口が少ないうえ、中高年層と比べて定着率も低く、業種・業界で横並び待遇のままでは、人材確保が難しいためだ。

24年「早期・希望退職」3年ぶり1万人超 募集上場企業57社

東京商工リサーチのまとめによると、2024年に「早期・希望退職募集」が判明した上場企業は前年比39.0%増の57社に上った。集計した募集人員は前年の3,161人から1万9人へと3倍に急増し、コロナ禍で構造改革に取り組む企業が多かった2021年の1万5,892人以来、3年ぶりに1万人を超えた。今後の事業運営を見据えた大手企業の、相次ぐ大型退職募集で人数が膨れ上がり、黒字企業の構造改革も目立った。

宮崎で震度5弱 “臨時情報”発表も「可能性高まったといえず」

宮崎県で1月13日午後9時19分頃、最大震度5弱を観測した自身が発生した。すかさず気象庁は南海トラフ巨大地震の発生リスクを検討する「臨時情報(調査中)」を発表した。有識者検討会は同日夜、平常時と比べて高まったと考えられる現象ではなく、通常以上の備えが必要となる「警戒」や「注意」にはあたらない判断、調査を終了した。
気象庁によると、今回の地震の震源は、南海トラフの想定震源域内の日向灘でプレートのずれが原因で発生したとみられる。震源の深さは約36キロ、地震の規模は当初マグニチュード(M)6.9と発表したが、6.6に修正した。

京都・三十三間堂で20歳の男女1,600人が恒例の”通し矢”

京都市東山区の三十三間堂(蓮華王院)で1月12日、20歳の男女が弓の腕前を競う全国大会、新春恒例の通称”通し矢”が開かれた。今冬最強の寒波で手指がかじかむ寒さの中、全国から集まった約1,600人が華やかな振り袖・袴姿で、いずれも真剣な眼差しで60m先の的を見据え、次々と屋を放っていた。通し矢は鎌倉時代に始まってとされる。

東京都 教員, 技術職員らの奨学金返済半額支援 最大150万円

東京都は1月12日、大学卒業後、都内で教員や自治体の技術職員として就職した場合、奨学金返済の半分を肩代わりする制度を始めると発表した。大学の奨学金返済総額の2分の1、最大150万円を支援する。教員は年間で3,000人、技術職員は400人の支援を想定する。
4月以降の採用者を対象に、就職2年目から11年目までの10年間、都が本人に代わり変換する。多くの大学卒業生が抱える金銭的な負担を軽減し、人手不足が続く職種に人材を呼び込むことが狙い。

作家 童門冬二さん死去 96歳 数多の歴史小説・エッセー

上杉鷹山、直江兼続ら数多くの江戸時代の名君や戦国武将の歴史小説や『人間の器量』『男の器量』などエッセーを手掛けた作家の童門冬二さんが昨年1月13日、がんのために亡くなっていたことが分かった。96歳だった。童門さんは亡くなって1年は公表を控えてほしいと話していたことから、故人の意思を尊重、今回の発表となった。
童門さんは東京生まれ。東京都の職員として勤務する傍ら作家活動にあたり、1960年に発表した『暗い川が手を叩く』が芥川賞の候補となった。当時、美濃部亮吉都知事のスピーチライターを務めていたが、同知事の退任とともに1979年に都庁を退職して専業作家となった。
在職中の経験を生かして、組織やその中で生きる人たちを題材に、戦国武将や幕末に躍動した志士などを描いた歴史小説を数多く発表した。

日本高野連 公式戦での”指名打者制の導入”検討へ

日本高校野球連盟(日本高野連)は1月10日、大阪市西区で7イニング制を含めた高校野球の課題を検討する初会合を開いた。
会合の後、井本亘事務局長が会見し、選手の出場機会の増加やピッチャーの負担軽減を図るため、今後公式戦での”指名打者制の導入”を検討していく考えを明らかにした。判断する時期は未定。
高校生の年代では、2024年に行われた18歳以下のアジア選手権など国際大会では、すでに指名打者制が導入されている。

24年梅毒感染者数1万4,663人 過去2番目の多さ 流行続く

国立感染症研究所のまとめによると、2024年に全国から報告された性感染症の梅毒の感染者数は速報値で1万4,663人と、過去最多だった2023年の1万4,906人に次いで過去2番目に多かったことが分かった。専門家は、梅毒の流行は収まっておらず、早期の発見と治療が大切だと話している。
感染者数を都道府県別にみると、東京都が3,703人、大阪府が1,906人、福岡県が880人、愛知県が846人などとなっている。2023年からの増加率は富山県が47人で1.96倍、島根県が35人で1.52倍、石川県が83人で1.48倍、鳥取県が40人で1.43倍などとなっており、大都市圏以外でも大きく増えている地域がある。
梅毒は薬で治療できる。ただ、放置すると深刻な症状が出たり、妊婦から胎児に母子感染すると「先天梅毒」となり、皮膚の異常や難聴、発達の遅れが出たりするおそれがある。

今年のセンバツ高校野球開会式 入場行進曲は「幾億光年」

日本高校野球高校連盟(日本高野連)などは1月10日、3月18日に甲子園球場で開幕するセンバツ高校野球の開会式の入場行進曲を、3人組バンド、Omoinotakeの「幾億光年」に決めたと発表した。
選曲の理由について「長い距離や時間によって隔たれても、褪せることのない思いを爽やかなメロディーに乗せて歌っていて、ストリーミングの累積再生回数が3億回を超えるなど幅広く親しまれていること」を挙げている。

24年の世界気温上昇1.6度 単年初の温暖化抑制目標超え

欧州連合(EU)の気象情報機関、コペルニクス気候変動サービスは1月10日、2024年の世界の平均気温が産業革命前に比べて1.6度高くなり、2年連続で史上最も暑い年だったと発表した。気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」で掲げる気温上昇幅の抑制目標である1.5度を単年で超えるのは初めて。地球温暖化の深刻さが増している。