20年ぶりにデザインが刷新される新紙幣が7月3日、発行される。一万円札の肖像画の人物は、福沢諭吉から”日本資本主義の父”と称される渋沢栄一にバトンタッチされる。五千円札には女子教育の先駆者で、現在の津田塾大学を創立した湯田梅子、そして千円札は世界で初めて破傷風菌を発見、治療法を開発した細菌学者、北里柴三郎の肖像画がそれぞれ印刷される。
新紙幣には①特殊な和紙②深凹版印刷③すき入れ④ホログラム⑤パールインキ⑥マイクロ文字など、様々な優れた偽造防止技術が導入、施される。中でも出色なのが世界初のストライプ型3Dホログラムを採用した点。これにより肖像画が3Dで表現され、角度によって動く。
5月倒産 11年ぶりに1,000件超え 小規模が全体の9割
モディ首相3期目就任 連立与党に配慮, 内政に軸足も
総選挙の結果、引き続きインド国政を担うことになったインド人民党(BJP)のモディ氏は6月9日、首都ニューデリーの大統領官邸で就任宣誓式に臨み、3期目の首相に就任した。連続3期目入りは、初代首相のネール氏以来。任期は5年。
インドはこの10年、モディ政権のもとで飛躍的な成長を遂げた。半面、①農村部を中心に格差社会が拡大した②若年世代をはじめ失業率が高いーなどの指摘もある。それらが批判票となって、総選挙でBJPが議席の単独過半数を割り込んだ主要因だった。内政への不満が表面化した。
このため、3期目の”舵取り”を担うモディにとっては、過去10年とは異なり外交面だけでなく、連立を組む地域政党に配慮しつつ、内政に軸足を置いた運営が求められる。