中国・全人代が閉幕 習近平氏氏「強国建設を推進」

中国の第14回全国人民代表大会(全人代)の第1回会議が3月13日、閉幕した。習近平国家主席は人事面で反・非主流者を徹底的に排除、側近・要所を含めて揺るぎない”習1強”体制を築き上げた。そのうえで、「科学技術の自立自強に力を注ぎ、産業の転換と高度化を進め、強国建設を推進する」と強調。異例の3期目を本格始動した。

米財務省など 破綻シリコンバレー銀行の預金保護発表

米財務省、米連邦準備制度理事会(FRB)、米連邦預金保険公社は3月12日、10日に経営破綻したシリコンバレー銀行(SVB)について共同声明を発表した。イエレン米財務長官は、すべての預金者を完全に保護する方法で破綻処理を完了する措置を講じることで承認した。また、FRBが銀行の資金繰りを助ける新たな枠組みを導入する。

大江健三郎さん死去 ノーベル文学賞作家 88歳

1994年にノーベル文学賞を受賞した大江健三郎さんが3月3日死去したと講談社が発表した。88歳だった。
愛媛県出身。東大仏文科在学中に作家デビュー。『飼育』で当時最年少の23歳で芥川賞に選出された。その後も性や政治を主題とした先鋭的な作品を相次ぎ発表し、脚光を浴びた。
反核や障害を抱えた息子との共生をテーマ‐とした小説を数多く発表。また、『ヒロシマ・ノート』『沖縄ノート』など核問題などについても積極的に発言し、話題を集めた。
代表作に1967年刊行の『万延元年のフットボール』『個人的な体験』『持続する志』『死者の奢り』『われらの時代』『洪水はわが魂に及び』『同時代ゲーム』などがある。

1月消費支出0.3%減 マイナスは3カ月連続

総務省が3月10日発表した1月の家計調査によると、2人以上の世帯の消費支出は30万1,646円と、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比0.3%減少した。前年同月比マイナスは3カ月連続。消費支出を構成する10項目のうち7項目が実質で前年同月を下回った。
食料が0.5%減、うちサケやマグロの魚介類で13.0%減、カップ麺で11.4%減、家具・家事用品は9.1%減だった。

ハーツクライ死ぬ 05年有馬記念制しD.インパクト破る

日本中央競馬会(JRA)は3月10日、2005年のG1有馬記念を制したハーツクライが、北海道安平町の社台スタリオンステーションで9日に死んだと発表した。22歳だった。
同馬は2005年の有馬記念で、年度代表馬となった当時無敗のディープインパクトに初黒星を付けた。2006年にはアラブ首長国連邦(UAE)でのドバイ・シーマクラシック(G1)を制した。通算成績は19戦5勝(うち海外2戦1勝)。種牡馬としても2022年の日本ダービーを制したドゥデュースなど多くのG1馬を出している。

マスク着用 3/13から個人判断 医療機関は継続推奨

政府は3月13日から、新型コロナウイルス対策として呼び掛けてきたマスクの着用を個人の判断に委ねる。”ウィズコロナ”のもと、屋内では原則推奨していた方針を変え、社会経済活動の一段の正常化を促す。ただ、医療機関や高齢者施設など重症化リスクの高い人が多い場所や、混み合う電車やバスでは引き続きマスク着用を推奨する。

大阪桐蔭は敦賀気比 球春!センバツ対戦相手決まる

3月18日に甲子園球場で開幕する第95回センバツ高校野球の組み合わせ抽選が3月10日、大阪市内で行われた。出場校のキャプテンが集まって組み合わせ抽選が行われるのは4年ぶり。
関西勢7校はいずれも2回戦からの登場となった。4年連続14回目の出場で史上初となる2回目の大会連覇を目指す大阪桐蔭高校は、大会3日目の第3試合で福井の敦賀気比高校と対戦する。3年ぶり15回目の出場の智辯和歌山高校は大会2日目の第3試合で香川の英明高校と、19年ぶり2回目の出場の兵庫の社高校は大会3日目の第1試合で長崎の海星高校と、4年ぶりの出場で出場校中最多の42回目の京都の龍谷大平安高校は大会4日目の第2試合で長崎日大高校とそれぞれ対戦する。
春夏通じて初出場の滋賀の彦根総合高校は大会5日目の第1試合で、同じ初出場の山口の光高校と、6年ぶり22回目の出場の報徳学園は大会6日目の第1試合で群馬の高崎健康福祉大高崎高校と、3年ぶり10回目の出場の大阪の履正社高校は大会6日目の第3試合で、福井の北陸高校と高知高校の勝者と対戦する。

東日本大震災12年 被災各地で追悼・鎮魂の祈り

2011年3月11日に発生した東日本大震災から12年。10日から11日にかけて岩手、宮城、福島の東北3県の被災各地で追悼・鎮魂の催しが開かれ、遺族や被災者が静かに祈りを捧げる姿がみられた。傍らには震災を経験していない子どもたちも、家族らから聞かされた震災と防災への教訓を胸に刻み、慰霊のともしびに手を合わせていた。

「全国旅行支援」新年度も大型連休時除き実施へ

政府は、旅行代金の割り引きが受けられる観光需要の喚起策「全国旅行支援」について、令和5年度も都道府県に割り当てた予算が続く範囲で実施する方針だ。観光庁が3月8日、各都道府県に対して伝えた。観光需要が高まる4月29日から5月8日までの大型連休の期間中は対象外とする。
2022年10月に始まった全国旅行支援は、2023年1月以降、旅行代金の割引率をそれまでの40%から20%に引き下げて実施されている。割り引きの上限額は宿泊と交通機関での移動がセットになった旅行商品は1人1泊当たり5,000円、日帰り旅行や宿泊施設のみの利用は3,000円となる。

「ある男」最多8冠に輝く 第46回日本アカデミー賞

第46回日本アカデミー賞の授賞式が3月10日、東京都内のホテルで開かれ、石川慶監督の「ある男」が作品賞、監督賞など最多の8部門で最優秀賞に輝いた。同作品で、妻夫木聡さんが主演男優賞、窪田正孝さんと安藤サクラさんが助演男優賞と助演女優賞をそれぞれ受賞した。
主演女優賞には「ケイコ 目を澄ませて」の岸井ゆきのさんが選ばれた。アニメ作品賞は「THE FIRST SLAM DUNK」、外国作品賞はトム・クルーズさん主演の「トップガン メーヴェリック」に贈られた。