東京都のコロナ警戒度最高レベルに 感染急拡大で

東京都は7月14日、新型コロナウイルスの感染拡大の深刻さを示す都独自の警戒度を最高レベルに引き上げた。新規感染者が前週比2倍を超えるペースで拡大していることなどを踏まえたもの。感染状況について、東京都の同日のモニタリング会議で専門家も「これまで経験したことのない爆発的な感染状況になる」と警鐘を鳴らしている。

世界人口増加率1%割れ ピーク104億人で時期前倒し

国連が7月11日発表した推計によると、世界人口の年間増加率が統計を遡れる1950年以降で初めて1%を割り込み最低となったことで、3年ぶりに世界の人口推計を改定した。
世界人口の増加率は2020年に初めて1%を割り込み、2022年は0.83%まで落ち込んだ。世界的な少子高齢化や、新型コロナウイルス禍の影響によるもの。
国連は2022年11月15日に世界人口は80億人に達すると予測、2086年に104億人でピークを迎えるとみる。前回推計ではピークは2100年の109億人としていたが、時期を大幅に前倒しした。
これは主要な働き手である生産年齢人口(15〜64歳)の比率が高い「人口ボーナス」が、経済成長の重要な源泉だったが、急速な少子高齢化でこれまでの好循環が幕を下ろそうとしているためだ。
この端的な例が中国だ。同国の人口は2019年の前回推計では2032年から減少に転じると見積もっていたが、10年前倒しし、すでに2022年から減り始めている。2023年に中国を抜くインドも、2063年の17億人弱でピークを迎える。

日本の男女平等指数116位 政治・経済で改善進まず

世界経済フォーラム(WEF)は7月13日、男女平等がどれだけ実現できているかを数値にした「ジェンダー・ギャップ指数」を発表した。調査対象146カ国のうち、日本は116位にとどまった。改善の必要性が長年指摘される政治や経済分野で指数が上昇せず、主要7カ国(G7)で最低となっている。
総合評価の上位5カ国は2021年と同じ顔ぶれで、アイスランド、フィンランド、ノルウェー、ニュージーランド、スウェーデンだった。
WEFは経済、教育、健康、政治の4分野で男女平等の現状を指数化している。

「全国旅行支援」当面見送り 県民割8月末まで延長

政府は旅行支援策「県民割」を全国に広げる「全国旅行支援」について、今夏の実施を見送る方針を決めた。
全国旅行支援は7月前半に開始する計画だったが、新型コロナウイルスの感染が「第7波」に入ったとの見方が強まり、感染状況が落ち着くまで先送りすべきと判断した。このため、7月14日宿泊分までを期限としていた現在の県民割を8月末まで延長する。

6月の企業物価 過去最高 前年同月比9.2%上昇 

日銀が7月12日発表した6月の国内企業物価指数(速報値、2020年平均=100)は113.8となり、過去最高を更新した。企業物価指数は企業間で取引されるモノの価格を示す。
前年同月比9.2%上昇と16カ月連続のプラス。ロシアのウクライナ侵攻を背景としたエネルギー価格高騰や記録的な円安を受けた飲食料品値上げなどが進んだため。

インド 23年に人口で中国抜いて世界最多に 国連推計

国連は7月11日、2023年にインドの人口が中国を上回り、世界最多になるとの人口推計を発表した。11日の世界人口デーに合わせて報告書をまとめたもの。
中国とインドは2022年にそれぞれ14億人以上の人口を擁している。インドの人口が中国を上回るのは1950年の調査開始以来初めてという。また、世界人口は11月中旬に80億人を突破するとの予測も明らかにした。

故安倍元首相に最高位勲章授与 戦後4人目

政府は7月11日、8日に死去した安倍晋三元首相を従一位に叙するとともに、最高位の勲章、大勲位菊花章頸飾を贈ることを決めた。併せて大勲位菊花大綬章も授与する。
戦後、大勲位菊花章頸飾を受章するのは首相経験者の吉田茂、佐藤栄作、中曽根康弘の各氏に続いて4人目。いずれも死後の叙勲。

急逝悼み献花台に雨中長い列 安倍元首相の葬儀

7月8日、参院選の応援演説中に凶弾に倒れた安倍晋三元首相の葬儀が12日午後1時ごろ、東京・芝公園の増上寺で営まれた。喪主は妻、昭恵さん。敷地内に設えられた献花台には時折、雨が降る中、急逝を悼む人々が同日朝から長い列をつくった。
白いワイシャツ姿で笑みを浮かべる安倍氏の大きな写真が置かれた献花台の前では、手を合わせたり涙を浮かべたりしてしのぶ人々の姿がみられた。
お別れの会は東京都内と地元の山口県で行われる予定だが、日取りなどは未定。

スリランカ 7/20に新大統領選出か 混乱収拾なるか

現地メディアによると、スリランカの政界は7月11日、新たな大統領を7月20日に議会で選出することを決めた。政党党首らはラジャパクサ大統領が13日に辞職した場合、15日に議会を招集する方針を確認したという。
ただ現時点では、9日に退陣を求めるデモ隊が乱入した大統領公邸から退避した渦中のラジャパクサ氏の所在は不明で、本人から辞任について直接の発言がないなど、同氏の去就は不透明なままだ。