西九州新幹線が9月23日、武雄温泉(佐賀県武雄市)ー長崎間で開業した。新車両「かもめ」が全5駅の約66kmを走行する。新幹線としては最も短い。1973年に福岡と長崎を結ぶ長崎ルートの整備計画が決定されてから約50年を要した。同新幹線開業に伴い、最速の所要時間は博多ー長崎、新大阪ー長崎ともに30分短縮される。
整備計画のうち佐賀県の一部区間(新鳥栖ー武雄温泉)は整備方式が決まらず、着工の見通しが立っていない。新幹線と在来線特急を乗り換える「リレー方式」で運営され、全線が直通するかが今後の焦点。
政府・日銀 24年ぶり為替介入 投機的な円安抑止へ
政府と日銀は9月22日、外国為替市場での急速な円安を抑止するため、円を買ってドルを売る為替介入を実施した。日本が円買い介入を行うのは1998年6月以来、約24年3カ月ぶり。
同日、米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を通常の3倍となる0.75%引き上げた一方、日銀は金融政策決定会合で大規模金融緩和を維持することを発表。日米の金利差がさらに拡大したことを受け、円相場が急落した。輸入物価を上昇させる円安は物価高を助長して日本経済に悪影響を与えており、市場の投機的な動きを牽制するための対応だった。
円買い介入により、円相場は1ドル=145円台後半から一気に5円ほど円高・ドル安が進んだ。その後は140〜143円台でやや荒い値動きになり、米東部時間の22日昼ごろからは142円台で安定的に推移した。
8月の訪日外客16万9,800人 19年同月比93.3%減
米FRB 0.75%利上げ決める 3会合連続,インフレ抑制
ADB 22年アジア成長率を4.3%に下方修正
ミャンマー国軍留学生の受け入れ 23年度から停止
8月物価上昇品目が7割超に 家計に負担広がる
住宅地 全国平均で31年ぶり上昇 22年の基準地価
8月消費者物価2.8%上昇 30年11カ月ぶりの上昇率
総務省が9月20日発表した8月の消費者物価指数(CPI、2020年=100)は、前年同月比2.8%上昇した。消費増税の影響を除くと1991年9月(2.8%)以来、30年11カ月ぶりの上昇率だった。資源高や円安がエネルギー関連、食品の価格を押し上げた。
エネルギー関連で16.9%、2ケタの上昇率が続いた。電気代は21.5%と7月の19.6%を上回って上昇した。都市ガスは26.4%と、1981年3月(38.4%)以来、41年5カ月ぶりの上昇率。ガソリンは6.9%の上昇率だった。
食料は4.7%上昇し、7月の4.4%を上回った。生鮮食品は8.1%(7月8.3%)、生鮮食品を除いた食料は4.1%(同3.7%)の上昇。食パンは15.0%、食用油は39.3%上がった。