中国・天津でオミクロン株市中感染 北京流入阻止へ全市民検査

2月4日の北京冬季五輪開幕を直前に控える、中国の首都・北京市に隣接する天津市で新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に市中感染したとみられるケースが1月8日確認された。天津市政府は9日、約1,400万人の市民全員を対象にPCR検査を開始した。感染確認された2人に加え、濃厚接触者18人も陽性反応を示しており、感染者は増える可能性がある。天津市は高速鉄道なら30分で北京市を結ぶ近距離圏。

フィリピン 新型コロナ新規感染者 過去最多の2万6,458人

フィリピン保健省は1月8日、新型コロナウイルスの1日あたりの新規感染者数が2万6,458人に上ったと発表した。2021年9月11日の2万6,303人を上回り過去最多となった。
同国における新型コロナの新規感染者は、2021年12月中旬は1日あたり300人を下回る日が続いていた。だが、年明け1月5日以降は1万人を超え、およそ4カ月ぶりに過去最多となった。年末から人出が増えたことが感染者の急増につながったとみられている。このため年始からマニラをはじめ各地で移動・行動制限の警戒レベルを引き上げている。
英オックスフォード大の研究者らでつくる「アワード・ワールド・イン・データ」によると、2021年12月上旬時点のフィリピンの接種完了率は34%にとどまっている。未接種者がいぜん多いことが大きな課題だ。

日本 3県にまん延防止適用開始 1/8の国内新規感染8,480人

日本政府は1月9日から、沖縄、山口、広島の3県に緊急事態宣言に準じる「まん延防止等重点措置」を適用開始した。急拡大している新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染対策を強化する。期間は31日までで、各県の知事は飲食店に時短営業や酒類の提供停止などを求める。
新型コロナウイルスの新規感染者は8日、全国で8,480人に上った。8,000人を超えるのは2021年9月11日以来。

ミャンマー国軍 停戦宣言「22年末まで延長」表明

2021年2月のクーデターで全権を掌握したミャンマー国軍のミンアウンフライン総司令官は1月7日、すべての少数民族武装勢力との一方的な停戦宣言を2022年末まで延長することを明らかにした。東南アジア諸国連合(ASEAN)の2022年の議長国、カンボジアのフン・セン首相と同日、首都ネピドーで会談し、表明した。
国軍はこれまでも少数民族武装勢力に対する停戦を繰り返し宣言しており、直近では2月末を期限としていた。ただ、停戦期間中も国軍と少数民族の衝突は各地で発生しており、実効性は乏しい。

世界14都市オフィス賃料 いぜん7割の都市で下落 21年秋調査

日本不動産研究所(所在地:東京都港区)がまとめた世界の主要14都市の不動産調査によると、2021年10月時点のオフィスビル賃料が半年前より下落した地域が、香港、東京、ニューヨークなど10都市(約7割)に上った。各地域・都市で新型コロナウイルスの感染拡大で、在宅勤務が定着し、オフィススペース利用減少の影響が続いていることが分かる。
調査は毎年4月と10月に実施。アジアや欧米の14都市で不動産鑑定士が新築のオフィスビルの契約賃料を調べ、指数化している。

経産省 中小企業のM&A仲介で悪質業者は補助金停止

経済産業省は、中小企業のM&A(合併・買収)の不適切な仲介を是正する。不当な手数料や買取価格など、中小企業の不利益なる取引を勧める悪質業者を補助金の対象から外す。
中小企業では経営者の高齢化と担い手不足でM&Aによる事業承継が有効な手段になっていることから、市場の健全化を急ぐ。日本経済新聞が報じた。

大阪府 EV用充電スタンド促進に整備費用1台最大65万円

大阪府は電気自動車(EV)の普及に向けて、充電スタンドを整備する商業施設などに、購入費用の一部を独自に1台当たり最大で65万円を補助する方針を固め、必要な経費500万円を府の新年度(令和4年度)予算案に計上する。
購入費用の4分の1を上限に、1台当たり急速充電器を設置した事業者には最大で65万円、通常の充電器を設置事業者には最大で15万円をそれぞれ支給するとしている。
充電スタンドを巡っては、国も購入費用の一部を補助する取り組みを行っており、府によると府が新設する制度と合わせて活用すれば、事業者の負担は費用全体の4分の1程度まで抑えられるという。

世界のコロナ累計感染者3億人突破 オミクロン株拡大が拍車

米ジョンズ・ホプキンス大のまとめによると、世界の新型コロナウイルスの累計感染者数が日本時間1月7日正午前に3億人を突破した。
累計1億人を超えた2021年1月下旬まで1年超、デルタ株が広がり2億人を突破したのは同年8月上旬でさらに約半年かかっているが、その後約5カ月で3億人に達した。感染力が強いとされる変異株、オミクロン株の拡大が感染者数の増加に拍車をかけている。この結果、世界の人口の約3.8%が感染した計算となる。死者数は累計で547万人を超えた。
累計感染者数を国別でみると、世界最多は米国の5,844万人と全体の約2割を占めている。以下、インド3,510万人、ブラジル2,232万人、英国1,410万人と続いている。