GoToトラベル 22年2月再開で検討 宿泊補助は1人1泊最大1万円

日本政府は観光支援策「GoToトラベル」について、2022年2月から再開する方向で検討していることが分かった。感染者数の減少で、旅行業界などから早めの再開を求める声があがっているが、3回目のワクチン接種や飲み薬の開発などの状況を見極める必要があるとして年内の再開を見送る方向。再開する場合、宿泊への補助金は、1人1泊あたり最大1万円で」調整している。

政府 コロナ「第6波」対策で最大3万7,000人の入院可能に

日本政府は11月12日、冬場に懸念される新型コロナウイルス感染拡大の「第6波」に備えた医療体制の拡充を決めた。今夏のピーク時から3割増の入院患者約3万7,000人を受け入れられるよう、コロナ病床約4万5,000床を確保する。11月末までに必要な方が”確実に入院できる体制をつくる”と表明した。
第5波の最中、入院治療が必要な患者が入院できず、そして医師の診察も受けられないまま、もがき苦しみ亡くなるケースが相次いだ反省を踏まえたもの。

がん10年後生存率58.9% 大腸がん69.7%,胃67.3%,肺33.6%

国立がん研究センターは11月10日、全国で2005~2008年にがんと診断された患者約12万人の10年後の生存率は、様々な部位のがん全体で58.9%だったとの集計結果を発表した。前回集計の2004~2007年より0.6ポイント上昇した。がんの診断や治療の技術は進歩しており、生存率は、データを取り始めた1990年代から延び続けている。
部位別では、前立腺が99.2%と最も高く、乳房87.5%、甲状腺86.8%、大腸が69.7%、胃が67.3%、肺が33.6%、肝臓が17.6%、すい臓が6.6%などだった。

瀬戸内寂聴さん死去 99歳 文化勲章受章 自我に目覚める女性

女性の業を描いた小説や文学者・宗教者の評伝、「源氏物語」の現代語訳など幅広い作品で知られる作家で、文化勲章受章者の瀬戸内寂聴(せとうち・じゃくちょう)さんが11月9日、心不全のため京都市内の病院で亡くなった。99歳だった。お別れの会を予定しているが、日取りなどは未定。
妻子ある不遇な作家との恋愛を題材とした自伝的小説「夏の終わり」で女流文学賞を受賞。自我に目覚める戦後の新しい女性の先駆者として幅広い人気を集めた。1973年に得度、法名・寂聴を名乗り、それまでの瀬戸内晴美から瀬戸内寂聴に変えた。京都に「寂庵(じゃくあん)」を構え、30年以上にわたり法話(月1回程度)を続けてきた。「性」と「老い」をテーマにした作品を著す一方、光源氏に焦点を当てた新しい視点で現代語訳「源氏物語」に取り組み、全10巻はミリオンセラーとなり、ブームとなった。

自公 18歳以下に「10万円給付」で合意 所得制限960万円

自民、公明両党の幹事長協議を経て11月10日、両党首脳は経済対策の柱として、自民党側が示した年収960万円以上の世帯を対象から外す案で一致、18歳以下の子どもに10万円相当を給付する方針で合意した。年内に現金5万円を配り、残り5万円分を2022年春ごろに子育て関連に使途限ったクーポンとして原則支給する。

星出さん 地球に無事帰還 宇宙ステーションに半年余滞在

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の星出彰彦さん(52)ら4人の飛行士が米東部時間11月8日午後10時半(日本時間9日午後0時半)すぎ、半年余り滞在した国際宇宙ステーション(ISS)から地球に帰還した。搭乗した米企業スペースXの宇宙船クルードラゴン2号機が米南部フロリダ州沖のメキシコ湾に着水した。JAXAによると、星出さんら4人の体調は良好。待機していた船が宇宙船を引き上げた。星出さんは4月、フロリダ州のケネディ宇宙センターからドラゴン2号機で出発。ステーションでは若田光一飛行士(58)に次ぐ日本人2人目の船長を務めた。

全国の新型コロナ重症者100人下回る 1年3カ月ぶり

厚生労働省のまとめによると、新型コロナウイルスに感染した重症者が11月9日、全国で99人と100人を下回ったことが分かった。コロナ重症者が100人を下回るのは2020年8月4日時点の88人以来で、約1年3カ月ぶり。重症者がピークだったのはコロナ「第5波」の最中、9月4日に2,223人に上った。

入国制限の緩和「状況みて観光客も検討」官房副長官

磯崎仁彦官房副長官は11月8日、同日から一部緩和した海外からのビジネス客、技能実習生・留学生の入国制限に言及した。コロナの感染状況の推移、他国の状況などをみながら「観光客についても拡大するか検討していく」と説明した。磯崎氏は「経済界からもい強い要望があり、検討する中で一部緩和に踏み切った」とし、第一歩として緩和であると強調した。

石川県のブランドガニ「輝」初競りで500万円の超高値

石川県金沢市のかなざわ総合市場で日本海の冬の味覚・ズワイガニの初競りが行われ、同県漁業協同組合が今年から独自にブランド化した「加能ガニ」の最高級ランクの雄ズワイガニ「輝(かがやき)」第1号に500万円の値が付いた。落札したのは、温泉旅館「百楽荘」の料理長だった。
今回の競り値500万円は、2019年に鳥取市で落札され、ギネスの世界記録に認定された「競りで落札された最も高額なカニ」の「五輝星(いつきぼし)」に並んだ。今回の初競りで輝に認定されたのは、水揚げされた雄ズワイガニのうちわずか1匹だった。
輝の認定基準は重さ1.5以上、甲羅の幅14.5cm以上で、すべての脚が揃い、甲羅が硬く身が詰まっていることなど。