日本 ウクライナへ防弾チョッキなど自衛隊装備品

日本政府は3月8日、ロシア軍の侵攻を受け激しく交戦中のウクライナに防弾チョッキ、ヘルメットなどの自衛隊装備品を提供するため、防衛装備移転三原則の運用方針を改定。同日中に航空自衛隊小牧基地(所在地:愛知県小牧市)で自衛隊の輸送機1機が物資を積み込み、ウクライナの隣国ポーランドへ向け出発した。

2月企業倒産9カ月ぶり増加も件数は57年ぶり低水準

東京商工リサーチのまとめによると、2月の全国企業倒産件数は、前年同月比3%増の459件だった。2021年5月以来9カ月ぶりに増加に転じた。ただ、倒産件数は57年ぶりの低水準となった2021年通年の月間平均(503件)を下回る数値でいぜんとして低水準で推移している。新型コロナ対策として政府はじめ金融機関の支援策が奏功、企業の資金繰りをつないでいる。
負債総額は前年同月比5%増の709億8,900万円で、4カ月ぶり増加した。大型倒産が発生、負債総額を押し上げた。業種別では飲食業が39件で5%増えた。医療・福祉業なども倒産が増えている。

ロシア 日米英,EUなど48カ国・地域を「非友好国」指定

ロシア政府は3月7日、プーチン大統領が5日に署名した大統領令に基づき日本、米国、英国、欧州連合(EU)全加盟国など48カ国・地域を「非友好国・地域」に指定した。ウクライナ侵攻したロシアに対する制裁措置への対抗措置で、非友好国の債権者、自国通貨ルーブルでの債務返済を受け入れるよう迫る内容。ロシアは日米欧の経済制裁で外貨準備の使用が制限されており、デフォルト(債務不履行)を回避するのが狙い。
松野官房長官は8日、ロシアが日本を非友好国に指定したことについて、7日に外交ルートでロシアに抗議したことを明らかにした。

旧優生保護法訴訟 国が最高裁に上告 被害者救済に影響

国は3月7日、障がい者らが不妊手術を強いられた旧優生保護法(1948~1996年)の規定を憲法違反として、一連の訴訟で初めて国に損害賠償を命じた大阪高裁判決を不服として、最高裁に上告した。
厚生労働省は、国に対する賠償請求権が消滅する20年の「除斥期間」を適用しなかった点について、「除斥期間の解釈・適用に関し、法律上の重大な問題を含むため、最高裁の判断を仰ぐ」とのコメントを出した。
各地の訴訟への影響なども考えると、被害者救済の遅れは避けられそうにない

世界のコロナ死者600万人超え ワクチンでペース鈍化

米ジョンズ・ホプキンズ大のまとめによると、新型コロナ感染症による死者が3月7日、世界全体で600万人を超えた。感染力の強い変異株、オミクロン株のの感染急拡大で懸念されたが、500万人から600万人までに要した日数は126日とペースは鈍化した。世界各地で進むワクチン接種が奏功しているとみられる。

川除大輝 金メダル 北京パラ・スキー距離20km

北京冬季パラリンピック第4日の3月7日、ノルディックスキー距離の男子20キロクラシカル立位で川除大輝(かわよけ・たいき、日立ソリューションズJSC)選手が金メダルを獲得した。川除選手は2度目の出場で初のメダル。7大会連続出場の新田佳浩(日立ソリューションズ)選手は7位だった。

ウクライナ大統領の暗殺未遂「1週間で3回」英紙

英紙タイムズによると、ロシアのプーチン政権に近い傭兵派遣会社と特殊部隊により、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領に対する暗殺が過去1週間で3回試みられたが、いずれも阻止された。ウクライナ当局関係者らの話として報じられた。
暗殺を企てたのは、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の傭兵とロシア南部チェチェの特殊部隊。ワグネルの要員は約400人に上るとされ、、6週間以上前から潜伏し、ウクライナ政府要人24人を標的にしている。暗殺阻止にあたり、両グループには死者が出ているという。暗殺計画に関する情報は、軍事侵攻に不満を抱くロシア情報機関・連邦保安局(FSB)関係者からもたらされたもよう。

外務省 ロシア全土を渡航中止勧告に引き上げ

日本の外務省は3月7日、ロシア全土の危険情報を4段階で2番目に厳しい「レベル3」(渡航中止勧告)に引き上げた。
ロシアとウクライナとの国境周辺地域にはすでに「レベル4」(退避勧告)が発出されているが、今後ロシアに滞在するうえで、経済措置による影響が強まり、様々な緊張した状況が生じる可能性があることから、今回はロシア国内全域を対象に危険度を引き上げたもの。

西村京太郎さん死去 トラベルミステリーでヒット作量産

トラベルミステリーのベストサラ―作家、西村京太郎(本名:矢島喜八郎=やじまきはちろう)さんが3月3日、肝臓がんのため神奈川県・湯河原町の病院で亡くなったことが6日、分かった。91歳。葬儀は近親者で執り行った。
西村さんは旅行先、列車を舞台に鮮やかなトリックを織り込んだ、いわゆるトラベルミステリーと呼ばれたヒット作を連発。「十津川警部」シリーズなど映像化作品は多数。

UNHCR ウクライナ難民150万人超え 難民危機拡大

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は3月6日、ロシア軍が軍事侵攻したウクライナから国外に逃れた人々は6日までに150万人を超えたことを明らかにした。これの人々は隣国ポーランドはじめスロバキア、ハンガリー、モルドバなどに逃れている。
フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は「第2次世界大戦以降、欧州で最も急速に拡大している難民危機だ」と訴えている。