総務省は4月15日、2021年10月1日時点の人口推計を発表した。外国人を含む総人口は2020年10月と比べて64万4,000人減の1億2,550万2,000人だった。11年連続減少した。減少率は0.51%で、統計を取り始めた1950年以来、最大となった。
労働の担い手の15~64歳の「生産年齢人口」は58万4,000人減の7,450万4,000人だった。総人口に占める割合は59.4%で過去最低を更新した。持続的な成長を実現するには欠かせない生産年齢人口の維持・確保。だが、このまま労働力の減少が続けば、中長期的に経済成長の減速を招きかねない事態だ。
愛媛大・東大・神戸大 新タイプの筋ジストロフィー治療薬
愛媛大学大学院、東京大学大学院、神戸大学大学院の研究グループは4月14日、新しいタイプの筋ジストロフィーの治療薬を開発し、糖鎖異常型と呼ばれる筋ジストロフィーモデルマウスの治療に成功したと発表した。
筋ジストロフィーは、筋力が進行性に低下していく遺伝性疾患で、有効な治療法がいまだに確立されていない難病。
糖鎖とは核酸・タンパク質に次ぐ第三の生命鎖と呼ばれ、タンパク質や脂質に結合した形で機能を発揮する生体にとって重要な物質。糖鎖の生合成経路を治療標的とする薬剤の開発研究例は極めて少なく、CDP-リビトールの合成酵素ISPDの異常によって発症する筋ジストロフィーのモデルとして、ISPDが欠損したマウスを作出して得た今回の発見は、糖鎖異常を発症要因とする疾患の治療法開発に向けて画期的な成果になるものと期待される。
コロナ対応に国費16兆円 4割が医療体制強化に
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スケート小平奈緒が引退へ 10月に長野でラストレース
スピードスケート女子500mの2018年平昌冬季五輪金メダリスト、小平奈緒(35)が4月12日、長野市のエムウェーブで10月下旬に行われる全日本距離別選手権の500mを競技人生のラストレースとし、現役を引退する意向を表明した。
決断の理由について「以前から五輪は北京で最後かなと考えていた。スケートだけでなく、自分の人生を次に進めたい」とし、「こんなにたくさんの人と出会い、たくさんのことを学べるとは思っていなかった。本当に素敵なスケート人生だった」と振り返った。
出身地の長野県を拠点に活動してきた小平は、女子短距離で日本のエースとして長く活躍し、五輪には2月の北京まで4大会連続で出場。日本選手団主将を務めた平昌五輪での金メダルは、スピード女子の日本勢で初めての快挙だった。