東北大 越の貿易大・チュイロイ大と学術交流協定を調印

東北大 越の貿易大・チュイロイ大と学術交流協定を調印

東北大学(本部:宮城県仙台市)は3月15日、ベトナムの2大学と大学間学術交流協定を締結したと発表した。すでに学術交流協定を結んでいるベトナム・ハノイの貿易大学とは協定の更新することで、また今回新たにチュイロイ大学(旧・水資源大学)と大学間学術交流協定を締結した。
2月23日、この2大学との間で更新・調印した。現地で行われた調印式には大野英男総長ら関係者12名が出席した。

日立と理研 世界初ヒトiPS細胞の網膜色素上皮シートの自動培養に成功

日立と理研 世界初ヒトiPS細胞の網膜色素上皮シートの自動培養に成功

日立製作所と理化学研究所の共同研究チームは3月14日、再生医療用細胞の培養自動化を目指し、小型自動培養装置を用いてヒトiPS細胞由来の網膜色素上皮のシート状組織(RPE細胞シート)の自動培養に世界で初めて成功したと発表した。
また、自動培養により作製したRPE細胞シートが熟練技術者による手技培養と同レベルの品質であることを各種マーカーを用いた解析などにより実証した。この成果は自動培養による医療用細胞の安定的な供給への途を拓くもの。

ベトナムなどの留学生約700人が所在不明 東京福祉大学

ベトナムなどの留学生約700人が所在不明 東京福祉大学

およそ5,000人の留学生を抱え、在籍数で国内トップクラスの東京福祉大学(本部:東京都豊島区)で、1年間におよそ700人もの留学生が所在不明になっていることが分かった。文部科学省や法務省は同大学に聞き取り調査を行うことにしている。
大学などの情報を総合すると、全国に4カ所ある同大学のキャンパスのうち、東京都北区のキャンパスに2018年4月、「研究生」という資格で入学したベトナム、ネパールからのおよそ2,700人の留学生のうち700人近くが所在不明となり、大学から除籍されている。
同大学は、「報道されているとおり、所在不明者がいることは事実で残念だ。迷惑をかけ申し訳ない。今後管理を徹底したい」などとしている。
このほか関係者によると、入国管理局は同大学の研究生数十人が、就労ビザが切れ不法残留になっていることを確認しているという。

「中国の人権侵害はケタ外れ」米国務省が強く非難

「中国の人権侵害はケタ外れ」米国務省が強く非難

米国務省は3月13日、2018年の世界各国の人権状況をまとめた報告書を発表した。この中で、中国が新疆ウイグル自治区で、イスラム教徒のウイグル族など大勢の少数民族を拘束し、施設に収容したなどとして、「人権侵害の内容はけた外れだ」と強く非難した。そして、恣意(しい)的に拘束された人は80万人から100万人以上ともされると指摘している。
中国当局はウイグル族の人たちの拘束について、「過激な思想の影響を受けた人などに対する正当な職業訓練だ」などと主張しており、今回の報告書に強く反発することが予想される。

偽造在留カードの摘発 18年は620件で最多

偽造在留カードの摘発18年は620件で最多

警察や入国管理局によると、日本に滞在する外国人に交付される、在留資格や期限を書き換えた偽造カードが相次いで見つかっていて、2018年の全国の摘発件数が620件に上ったことが分かった。これは統計を取り始めた6年前の6倍近くに上り、これまでで最多。
SNS上では在留者の多い中国人やベトナム人向けに、偽造された在留カードが売買されている実態が確認できる。ベトナム人によると、偽造された在留カードは1枚1万円前後で販売されている。国はカードにホログラムを入れるなど対策を強化しているが、偽造カードも極めて精巧につくられているので、一見して偽造かどうか見抜くのは難しいという。

WHO 新型インフル流行で最悪数百万人死亡

WHO 新型インフル流行で最悪数百万人死亡

世界保健機関(WHO)は3月11日、2030年までの世界的なインフルエンザ対策を公表した。これによると、多くの人に免疫がない新型インフルエンザの大流行(パンデミック)がいつ起きてもおかしくなく、最悪の場合、世界で数百万人が死亡するなど甚大な被害をもたらす恐れがあると警告。各国に対して有効なワクチンの開発や検査・予防、治療体制の充実など十分な対策を取るよう要請している。

東京五輪の50種類の競技ピクトグラム公表

東京五輪の50種類の競技ピクトグラム公表

東京五輪大会組織委員会は3月12日、五輪の実施競技を表す33種目・50種類のピクトグラム(絵文字型視覚記号)を公表した。
ピクトグラムは海外からの多くの来場者を想定し、言葉がわからなくても困らないように気配りする日本流の「おもてなし」の一つで、初めて五輪で使用された1964年東京五輪当時のシンプルなデザインを継承しつつ、選手の躍動感を表現している。チケットや会場装飾などに使用される。
2017年6月から電通と業務委託契約を結び、グラフィックデザイナーの廣村正彰さん(64)ら約10人のチームで制作した。国内の商標登録など必要な手続きは済んでいるという。

中国”ゾンビ企業”1,900社超を処理と公表 国資委

中国「ゾンビ企業」1,900社超を処理と公表 国資委

中国の国有企業を管理監督する国務院(中央政府)国有資産監督管理委員会(国資委)はこのほど、実質的に経営が破たんした”ゾンビ企業”のうち、これまでに1,900社超を閉鎖または有効な処置を施したと明らかにした。これにより、ゾンビ企業の処理は基本的に完了したとしている。

中国2月貿易額13.8%減 1~2月累計でマイナス

中国2月貿易額13.8%減 1~2月累計でマイナス

中国の貿易状況の下降傾向が明確になった。1月に持ち直したかに見えたが、2月は2ケタの減少となり、1~2月累計で前年同期比マイナスとなった。これまでは変調が伝えられても、伸び率が縮小する範囲にとどまっていた。
中国税関総署のまとめによると、2月の貿易総額は前年同月比13.8%減の2,663億5,670万米ドル(約29兆6,200億円)だった。この結果、1~2月の累計で貿易額は前年同期比3.9%減の6,627億2,400万米ドルと、異例のマイナスとなった。うち輸出は4.6%減の3,532億1,740万米ドル、輸入は3.1%減の3,095億670万米ドルで、貿易収支は437億1,070万米ドルの黒字にとどまった。
今回の貿易軟調の遠因でもあるトランプ政権との摩擦を抱える対米貿易は、1~2月累計で19.9%減の764億7,910万米ドルとなっている。輸出が14.1%減の592億9,510万米ドル、輸入が35.1%減の171億8,410万米ドルだった。これにより貿易収支は421億1,100万米ドルの黒字で、前年同期比約8億2,000万米ドル縮小した。
EUを除きASEAN諸国、韓国、香港、台湾、日本など主要地域が軒並み落ち込んでいるが、中でも対米貿易の減少幅が際立っている。

東日本大震災8年 全国で今も5万人以上が避難生活

東日本大震災8年 全国で今も5万人以上が避難生活

東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故から3月11日で8年。被災地では遅まきながら住宅の再建が進む一方で、いぜんとして全国で5万人以上が避難生活を余儀なくされている。
本来仮住まいだったはずの、長引く転居先での暮らしの中でようやく少し落ち着きを取り戻し、もはや戻ることを望まない人も少なくない。こうした事情も加わって、被災地の人口減少や高齢者の孤立化など新たな課題も出ている。
警察庁のまとめによると、3月8日現在で死亡が確認された人は合わせて1万5,897人、行方不明者は合わせて2,533人となっている。
復興庁によると、長引く避難生活による体調の悪化などで亡くなった「震災関連死」と認定された人は2018年9月末までに3,701人で、震災による犠牲者は「震災関連死」を含めて、少なくともこれらを合わせて2万2,131人となっている。