国際線の航空需要 19年水準への回復は24年に IATAが予測

国際航空運送協会(IATA)は5月13日、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で大きく落ち込んでいる国際線の旅客需要が、2019年水準を回復するのは2024年までかかるとの厳しい見通しを発表した。また、国内線を含めた全体の回復は2023年までかかると予測している。この需要は、旅客数に輸送距離を乗じた「旅客キロ」と呼ぶ指標。

新型コロナの世界の死者31万人、感染者460万人 いぜん衰えず

米国ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによると、新型コロナウイルス感染症による死者は世界全体で31万人を超え、増加ペースは全く変わらず、衰える気配がない。感染者は460万人を上回った。死者は最多の米国で約8万8,000人に上っている。以下、英国とイタリアでそれぞれ3万人を超え、フランスも2万7,000人以上、急増中のブラジルで約1万5,000人が亡くなっている。感染者は米国の約145万人に次いで、ロシアが27万人余へ急増している。

ベトナム企業数19年末で75万社余 伸び鈍化で20年に100万社到達困難

ベトナム統計総局がまとめた「ベトナム企業白書2020」によると、ベトナム全国の企業数は2019年末時点で75万8,610社(前年比6.1%増)だった。2018年末時点の71万4,755社(同9.2%増)から伸び率が大きく鈍化した。これは2019年は新規設立企業が13万8,139社(同5.2%増)となったほか、営業停止、解散などを差し引きすると、4万社程度の増加にとどまったためだ。
ベトナム政府は2020年までに100万社到達の目標を掲げている。しかし、新型コロナウイルスの影響などによる操業停止、新規登録の企業数が減少している現状などを踏まえると、2020年の100万社到達は難しく、90万社程度になると統計総局では予測している。
なお同国の2019年末時点の企業を業種別にみると、サービス業が最多の50万8,770社(同6.9%増)、鉱工業・建設業が23万9,755社(同5.1%増)、農林水産業が1万85社(同6.3%減)となり、第一次産業から第二次・第三次産業へ移行していることがわかる。所在地の省・市別ではホーチミン市が最多の23万9,623社(同5.0%増)、ハノイ市が15万5,940社(同9.0%増)で、この2大都市で全体の5割を占めている。3位以下はビンズオン省が3万1,599社(同14.6%増)、ダナン市2万2,566社、ドンナイ省2万2,398社、ハイフォン市1万9,918社と続いている。目立つところではバクニン省が14.5%増となっている半面、ハイフォン市は7.8%減少している。

39県で緊急事態宣言を解除 残る8都道府県は5/21めどに判断

日本政府は5月14日、新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言を34県のほか、13の「特別警戒都道府県」のうち茨城・石川・岐阜・愛知・福岡の5県を加えた39県の緊急事態宣言を解除した。これにより、宣言が継続されるのは北海道、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、京都の8都道府県のみとなった。政府はこれら8都道府県について、1週間後の5月21日をめどに解除が可能かどうか改めて判断する方針。

新型コロナ倒産142件に 休業要請・外出自粛の4月から急増

帝国データバンクのまとめによると、2020年5月13日11時現在、新型コロナウイルスの影響を受けた企業倒産(法的整理または事業停止、負債1,000万円未満・個人事業者含む)は全国で142件に上った。内訳は法的整理87件(破産74件、民事再生法13件)、事業停止55件など。負債総額は1,093億3,900万円(判明した122件の合計)で、10億円未満が102件(構成比83.6%)、50億円以上の大型倒産は6件(同4.9%)。
負債額上位はホテル、アミューズメント施設運営、雑貨小売業だった。発生月は「4月」が95件(構成比66.9%)で最多。緊急事態宣言のもと出された事業者への休業要請、そして利用者への外出自粛により、当該事業が困窮に追い込まれたことがうかがえる。以下、「3月」26件、「2月」2件。「5月」は13日現在で19件。全国35都道府県にわたっている。

厚労省 抗原検査キットを薬事承認 コロナ感染を迅速判定

厚生労働省の加藤勝信大臣は5月13日、新型コロナウイルス感染の有無を簡便かつ短時間で調べられる抗原検査キットを薬事承認したと発表した。同キットは、みらかホールディングスの連結子会社、富士レビオ(本社:東京都新宿区)が開発し、4月27日に承認申請していた。富士レビオは臨床検査薬・機器の製造・販売を手掛けている。

中国・武漢-大阪の定期貨物航空便 1カ月余ぶり就航

中国メディアは5月11日、中国・武漢と大阪を結ぶ定期貨物航空便が1カ月余ぶりに就航したと伝えた。計画では今後、毎日1便で、武漢からは医薬品、大阪からは越境ECの品物を運ぶという。同航空便は4月上旬以降、新型コロナウイルスの影響で途絶えていた。