中国の自動車大手、比亜迪(BYD)は3月5日、本拠の広東省深圳市で電気自動車(EV)向けなどで性能を大幅に高めた新型の電池を発表した。この電池は満充電までの所要時間がわずか約9分と、従来より大幅に短縮できる。まず11車種に搭載する。低迷する国内販売で消費者心理を刺激、需要を喚起する。
カネカ タンデム型で変換効率40%目指す
カネカは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「グリーンイノベーション基金事業/次世代型タンデム太陽電池量産技術実証事業」に採択された。変換効率40%以上の高効率化に挑み、従来の結晶シリコン太陽電池よりも低い発電コストの実現を目指す。2028年度にはタンデム型ペロブスカイト太陽電池の製品販売を開始する計画。
タンデム型ペロブスカイト太陽電池は、カネカが生産するヘテロ接合型結晶シリコン太陽電池に、ペロブスカイト太陽電池を重ねる。その結果、それぞれが異なる波長の光を吸収することで、従来よりも高い変換効率と高耐久性を実現する。
屋根や壁などの住宅(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス=ZEH)、ビル(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル=ZEB)向けの実証試験を行う。
安川電機 JA全農と協業開発 きゅうり作業ロボ
安川電機(本社:福岡県北九州市)は2月25日、全国農業協同組合連合会(本所:東京都千代田区、以下、JA全農)と協業開発を進める「きゅうり収穫作業ロボット」が農業現場で稼働開始したと発表した。
これは両者が、日本の農業の発展と日本の食と農の国際競争力強化に貢献することを目的に、2018年から業務提携を開始。畜産・農業生産・流通販売の3分野を中心に取り組んできた自動化技術の可能性検討の一環。
農業生産で2024年に実証農場の「ゆめファーム全農SAGA(所在地:佐賀県)」に導入していた「きゅうりの葉かき作業ロボット」が、今回”きゅうりの収穫作業”でも一定の成果を確認。この機能を組み込んだロボットを現地の農業現場に導入した。
慶大発新興 iPS細胞製品治験でニコンと連携
iPS細胞由来2製品を早期承認 世界初の実用化
厚生労働省の専門部会は2月19日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った2つの再生医療製品について、条件や期限を設けたうえで製造販売を早期承認することを了承した。
承認されたのは①重症心不全を対象とした心筋シート「リハート」と、②パーキンソン病を対象とした「アムシェプリ」の2製品。近く厚労相が承認し、世界初のiPS細胞製品となる見込み。
リハートは大阪大発ベンチャー、クオリプス(本社:東京都)が開発した。心臓の表面にiPS細胞からつくった心筋シートを貼り付け、移植する。アムシェプリは住友ファーマ(本社:大阪市)が申請したパーキンソン病患者の脳に、iPS細胞からつくった神経のもとになる細胞を移植する。
iPS細胞を開発した山中伸弥氏は、「社会実装へ向け、大きな第一歩を踏み出したことをたいへん嬉しく思います」とコメントしている。