EU「5G」のインフラからファーウェイとZTEの排除を要請

欧州連合(EU)の欧州委員会は6月15日、高速通信規格「5G」のインフラから中国の華為技術(ファーウェイ)と中興通訊(ZTE)を排除するよう加盟国に要請した。ブリュッセルの本部やEU加盟国に置く関係機関でこの2社の機器を使った通信サービスを採用しない方針を明示した。

ニデック ブラジルEmbraerと空飛ぶクルマ部品事業で合弁

ニデック(本社:京都市南区、旧日本電産)は6月18日、米国子会社のニデックモータ(以下、NMC)がブラジル航空機メーカーのEmbraer S.A.(エンブラエル、以下、Embraer)と空飛ぶクルマの部品事業を手掛ける合弁会社を設立することで契約を締結したと発表した。
2025年大阪・関西万博を機に、大きな成長が期待される空飛ぶクルマの部品事業を収益の柱の一つに育てる。同合弁会社は6月19〜25日に開催される第54回パリ航空ショーで、空飛ぶクルマと呼ばれる電動垂直離着陸航空機(以下、eVTOL:イーブイトール)向けに製品およびサービスを提供し、Urban Air Mobility(以下、UAM)市場へ新規参入することを発表する。
なお、同新会社の電気駆動システムの最初の販売先はEmbraerの子会社、Eve Air Mobilityとなる。

「東北絆まつり」 青森で開幕 4年ぶり公道パレード復活

東北6県の夏祭りが一堂に会する「東北絆まつり」が6月17日、青森市内で開幕した。新型コロナウイルス禍に伴い中止や規模縮小で対応してきたが、今年は4年ぶりにに公道を使った街中のパレードが復活、コロナ禍前のにぎわいが戻ってきた。18日まで。
パレードには青森ねぶた祭り、盛岡さんさ踊り、仙台七夕まつり、秋田竿燈まつり、山形花笠まつり、福島わらじまつりの6県を代表する祭りが登場した。
東北絆まつりは、東日本大震災からの復興を願い、2011年から始まった東北6県合同による「東北六魂祭(ろっこんさい)」の後継行事で、2017年から6県の持ち回りで開催されている。

INPEX, 大阪ガス 脱炭素げ世界最大級のメタネーション試験設備 

INPEXと大阪ガスは6月16日、共同でNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)から採択された助成事業のもと、2021年より進めている都市ガスのカーボンニュートラル実現へメタネーションの実用化に向けた技術開発事業で、新たに千代田化工建設とEPC契約を締結したと発表した。これに基づき建設開始した試験設備は、世界最大級となる家庭用1万戸分に相当する400N㎥-CO2/h。メタネーションの実証事業期間は2021年度下期〜2025年度末の予定。

川崎汽船 シンガポールにKME設立 船舶の安全,管理など機能を移管

川崎汽船は6月16日、シンガポールに6月7日、100%出資によるK LINE MARINE&ENERGY PTE.LTD.(以下、KME)を設立したと発表した。KMEには現在、東京本社で担っている船舶の安全、品質管理や新燃料、新技術に対応できる船員の確保、養成などの機能を移管。これにより、海技を含む安全・品質管理のグローバル体制のさらなる強化を推進する。8月1日に事業を開始する予定。

JERA 脱炭素へ三井物産から混焼実証実験用アンモニアを調達

東京電力ホールディングスと中部電力が折半出資するJERA(本社:東京都中央区)は6月16日、火力発電所の脱炭素に向け、三井物産との間で碧南火力発電所(所在地:愛知県碧南市)4号機で行うアンモニア混焼混焼実験用の燃料アンモニアの売買契約を締結したと発表した。
JERAおよびIHIは、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受け、碧南火力発電所で2021年度から、燃料アンモニアの大規模な混焼技術の確立に向けた実証実験に取り組んでいる。今回契約したのは同発電所4号機の2023年度末から開始する大規模混焼(熱量比20%)に向け、燃料となるアンモニアを調達したもの。

ミマキエンジニアリング ベトナム・ホーチミン市に販売子会社

ミマキエンジニアリング(本社所在地:長野県東御市)は6月16日、ベトナム・ホーチミン市に産業用インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ等の開発・製造・販売を手掛ける子会社、MIMAKI VIETNAMを6月13日付で設立したと発表した。資本金は300万米ドル(約4億2,000万円)。これまでベトナム向けはシンガポールの子会社、MIMAKI SINGAPORE PTE.LTD.が担っていたが、地域密着で迅速な営業体制のもとさらなる拡大を図る。

日本 バングラデシュに避難のミャンマー人へ3.91億円の人道支援

日本政府は国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と連携して、バングラデシュの93万人以上に上るミャンマーからの避難民への人道支援として、3億9,100万円を無償資金協力する。
ミャンマーでの迫害から逃れ、バングラデシュのコックスバザール県およびバシャンチャール島の仮設住宅(シェルター)で避難生活を余儀なくされている人が、合わせて93万人以上に達しているという。彼らは乾季の火災、」雨季の洪水や地滑りなど年中、劣悪な生活環境にさらされている。

荏原 マレーシア・ペナンの精密・電子カンパニーが本格稼働

荏原製作所(本社:東京都大田区)は6月15日、マレーシアのグループ会社、精密・電子事業を手掛けるEBARA PRECISION MACHINERY MALAYSIA SDN.BHD.(本社:マレーシア・ペナン、以下、EPMM)が13日に事務所兼工場のオープニングセレモニーを行ったと発表した。式典にはペナン州知事を主賓に迎え、社内外の関係者20名が参列した。
事務所兼工場の敷地面積は3,772㎡、建物面積は2,185㎡。6月から稼働開始する。今後、取引先企業に近い場所でマーケットインの視点から、充実したサービスを提供するとともに、マレーシア中心に東南アジア全体のサプライチェーンを強化していく。

ニプロ タイ・コンケーン県に営業所開設 地域密着の営業推進

ニプロ(本店:大阪市北区)は6月15日、医療機器の販売を手掛ける連結子会社ニプロセールスタイランド(本社:タイ・バンコク)が5月18日、同国東北部のコンケーン県ムアンコンケーン区に営業所を開設したと発表した。より一層、地域に密着した営業活動を推進する。
ニプロセールスタイランドは2007年1月に首都バンコクに本社を設立。2020年にバンコクに医療研修施設iMEPタイランドを開設。2020年にはチェンマイに営業所を開設していた。