アズビル インド工科大学ルールキー校とデジタルSで協業の覚書

アズビル(本社:東京都千代田区)は5月22日、インド工科大学ルールキー校(以下、IIT Rookee)と革新的なデジタルソリューションの共同研究について覚書を締結したと発表した。両者は戦略的パートナーシップを締結し、今後、共同技術活動、デジタル化促進プロジェクト、専門知識と人材の相互提供、特定の科学、技術、工学、数学分野における人材育成などを予定。インド工科大学ルールキー校は1847年の設立以来、国に技術人材とノウハウを提供する重要な役割を果たしている。

「梅毒」患者5,000人超 最多の昨年より1カ月早いペース

国立感染症研究所の調査結果によると、今年初めから5月14日までの性感染症の「梅毒」と診断された患者数は5,164人に上り、昨年同期の3,630人を1,534人上回り、現在の調査方法となった1999年以降で最多の患者数を記録した昨年(1万2,966人)より1カ」月早いペースで増えており、専門家は注意を呼び掛けている。都道府県別では東京都が1,332人と最多で、大阪府699人、福岡県257人など都市部で目立っている。

22年度実質賃金2年ぶりマイナス 物価高響き1.8%減 賃金目減り

厚生労働省が5月23日発表した2022年度の毎月勤労統計調査(確報、従業員5人以上)によると、物価変動の影響を除いた実質賃金は、前年度に比べて1.8%減少した。マイナスは2年ぶり。新型コロナウイルス禍からの経済回復などにより、名目の現金給与総額は増えたが、物価上昇が給与総額の伸びを上回り、賃金が目減りした。

関西の4月貿易 輸出額は過去最高 輸入額は2年3カ月ぶり減少

大阪税関によると、関西の4月の貿易収支は前年同月比37.5%増の2,482億円となった。輸出額が過去最高となった一方で、輸入額が2年3カ月ぶりに減少したため。
4月の輸出額は前年同月比0.8%増の1兆7,743億円だった。米国向けの医薬品や鉄鋼製品、中国向け電子部品が伸びた。一方、輸入額は同3.4%減の1兆5,260億円だった。資源価格の下落より中東からの原油や、東南アジアからのLNG(液化天然ガス)が大きく減少した。

パナソニックHD 30年度にEV向け電池生産能力4倍へ, 重点投資

パナソニックホールディングス(HD)は、EV(電気自動車)向けの電池事業に重点的に投資していく方針を決めた。2030年度に生産能力を現在の4倍に拡大する。
同社はすでに米国西部ネバダ州の工場でEV大手テスラ向けなどに電池を供給しているが、2024年度には中西部カンザス州で建設中の工場が稼働する予定。これら2つの工場へのさらなる設備投資や米国政府からの補助金なども考慮して現地で3カ所目となる工場建設について検討を進める。
また、日本国内では大阪・住之江区や門真市にEV向け電池の新たな研究開発拠点を設けて、新型電池や材料の開発などを進める方針。

ローマで世界農業遺産「琵琶湖システム」の認証授与式

国連食糧農業機関(FAO)の本部があるイタリア・ローマで5月22日、昨年、「世界農業遺産」に認定された滋賀県の「琵琶湖システム」に対する認証授与式が行われた。滋賀県から大杉佳子副知事が出席し、ブルーの着物姿で認定証を受け取った。
対象となった琵琶湖システムは、びわ湖を中心に営まれている伝統的な漁業や環境に配慮した農林水産業の取り組み。びわ湖周辺の水田が魚の産卵場所として豊かな生物多様性を育み、漁業と農業がつながるシステムで、伝統的な漁業や鮒(ふな)ずしなどの独特の食文化が1,000年以上にわたって受け継がれている点が評価されたという。

エーザイ アルツハイマー病薬「レカネマブ」 英国で販売承認申請

エーザイ(本社:東京都文京区)は5月22日、米国バイオジェン(本社:米マサチューセッツ州ケンブリッジ)と共同開発する早期アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について、英医薬品・医療製品規制庁(MHRA)に販売承認申請した。MHRAはレカネマブについて、革新的な医薬品の発売までの時間を短縮するプログラム「ILAP」に指定した。
レカネマブは早期アルツハイマー病の患者を対象としており、症状の悪化を27%抑えるとされる。脳内に蓄積されるアルツハイマー病の原因物質の一つ、たんぱく質「アミロイドβ(ベータ)」を取り除く効果があるという。
レカネマブは、米国では条件付き承認にあたる「迅速承認」を得ているほか、日本、欧州、中国、カナダでも承認申請している。

リバティアイランド 異次元の末脚でオークスも制覇 牝馬2冠達成

競馬の3歳牝馬3冠レース第2戦目、第84回オークス(G1、2400m芝、18頭出走)は5月21日、東京・府中の東京競馬場で行われた。先の桜花賞を制した、圧倒的1番人気の支持を集めたリバティアイランド(川田将雅騎乗)が2分23秒1で優勝し、昨年のスターズオンアースに続く史上17頭目の牝馬クラシック2冠に輝き、1着賞金1億5,000万円を獲得した。川田騎手はこのレース11年ぶり2度目の優勝、中内田充正調教師は初勝利。
レースは道中、中団の内側につけたリバティアイランドは、最後の直線に入り馬場の真ん中に位置取り、他の17頭とは全く違う、異次元の末脚を披露。ゴール前100mほどはムチを入れられることなく、2着で2番人気のハーパーに6馬身差をつけて圧勝した。さらに首差の3着に15番人気のドゥーラが入った。

ウクライナに自衛隊車両100台提供, 負傷兵の治療 都内で受け入れ 

岸田首相は5月21日、広島市内でウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。この中で岸田氏は、日本独自の支援策を表明した。具体的には①100台規模のトラックなどの自衛隊車両の提供②約3万食の非常用食糧の提供③ウクライナの負傷兵を東京都内の自衛隊中央病院で受け入れて治療する④官民挙げてウクライナの復旧・復興を後押しする。
ゼレンスキー氏は、主要7カ国(G7)が表明したウクライナ支持を「一生忘れることはない」、そして「核兵器のもたらす被害の甚大さを再認識した」などと述べた。

東京都内で初のフリーランスサミット 安心して働ける環境づくりを

フリーランスが安心して働ける環境づくりを進めようと、労働団体の「連合」やフリーランスが多く働く業界団体などでつくる実行委員会が5月19〜22日、東京都内で安心して働ける環境づくりについて議論する「フリーランスサミット」を初めて開いた。
19日のパネルディスカッションでは、海外のフリーランスが多いコンテンツ産業の働き方が紹介された。また、フリーランスとして働く際の注意点に関するセミナーも開かれ、大学の専門家がトラブルに至る事例を取り上げて説明、注意を呼びかけていた。このほか、弁護士による相談会やフリーランス同士の交流会が行われた。