コロナ収束見えず 最大の死者”第8波” 初確認3年

国内で初確認されてから1月15日で3年となった新型コロナウイルスは、ワクチン接種などで致死率や重症化率は低下したが、なお収束が見通せない。”第8波”の今冬はオミクロン変異・派生株の流行も加わって、死者数が過去最多の更新を続けている。感染規模も最大の波となっている恐れがある。
厚生労働省のまとめによると、累計死者数は1月9日に6万158人に達した。当初のように肺炎が原因ではなく、感染者個々の持病の悪化などで衰弱死する高齢者が目立つ。

ライオン ベトナムのメラップ社の株式36%を取得

ライオン(本社:東京都台東区)は1月16日、ベトナムで一般医薬品およびヘルスケア製品で事業展開するMERAP HOLDINGS社(本社:ホーチミン市、以下、メラップ社)の株式36%を取得すると発表した。これに伴い、同社を持分法適用関連会社とする予定。株式譲渡実行日は3月上旬の予定。
メラップ社は一般医薬品を中心にヘルスケア領域で有力なブランドを保有するとともに、ベトナム全土の病院・クリニック・薬局をカバーする流通網と販売力を備えている。この事業基盤に、ライオングループの製品開発力・生産技術力を融合させ、シナジーを創出することにより、ベトナム市場における事業拡大を測っていく。

日本 バヌアツに港湾安全管理機材1.96億円を無償支援」

日本政府はバヌアツ政府に対し、1億9,600万円の港湾安全管理機材を無償供与する。これにより安全で安定的な海上輸送を確保することで、国内外の流通の維持・拡大を図り、同国の経済社会開発に寄与する。バヌアツの首都ポートピラで1月13日、同国政府との間でこの旨の書簡の交換が行われた。

22年の「休廃業・解散」企業 過去2番目の高水準

東京商工リサーチのまとめによると、2022年(1〜12月)の「休廃業・解散」企業は、全国で前年比11.8%増の4万9,625件で2年ぶりに増加した。2000年に調査を開始して以降、2020年の4万9,698件にほぼ並ぶ、過去2番目の高水準となった。2022年は企業倒産も3年ぶりに増加に転じている。このため、関連支援策の希薄化と同時に、先行きの見通しが厳しい場合、市場退出を決断する経営者が増えている。
業歴別の構成比は、最多は10年以上20年未満の22.6%(前年21.6%)だった。次いで多かったのは30年以上40年未満の16,7%(同15.8%)だった。これに対し、10年未満は24.1%で、前年(26.6%)を2.5ポイント下回った。業歴の長い企業の休廃業・解散が目立つ結果となった。
産業別では10産業すべてで増加した。最多は飲食業や宿泊業、非営利団体などを含むサービス業ほかの1万5,876件(構成比32.0%、前年比12.8%増)だった。以下、建設業8,079件(同16.3%、同6.7%増)、小売業5,559件(同11.2%、同4.9%増)と続いている。
休廃業する直前の期の決算は、2022年は当期損益(最終利益)の黒字は前年を1.6ポイント下回る54.9%で過去最低を更新した。
休廃業企業の代表者を年齢別(判明分)にみると、70代が最も多く42.7%を占めた。以下、80代以上が22.5%、60代が21.2%と続き、60代以上が全体の86.4%を占めた。

ベトナム 高速鉄道建設で日本政府に支援要請

ベトナム政府は1月13日、国内を縦断する高速鉄道建設に関し、日本政府に支援を要請したと発表した。ロイター通信が報じた。ファム・ミン・チン首相と、日本の鈴木俊一財務相が同日、首都ハノイで会談し、この中で要請があった。
ベトナム国営メディアによると、同国は最大648億ドル(約8兆3,000億円)をかけて、全長1,545kmに及ぶ鉄道建設を検討している。

全日空 4月から週2日勤務可能の制度導入 副業もOK

全日本空輸(ANA)は4月から、およそ8,500人の国内のすべての客室乗務員を対象に、最短で週2日の勤務を可能にする新たな制度を導入する。これにより地方への移住や副業、兼業も可能になる。これまでは育児や家族の介護などの事情を抱える従業員に限定して実施していたが、対象を国内全体に広げる。

ウクライナの民間犠牲者7,031人を確認 国連調べ

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は1月16日、ロシアがウクライナに侵攻した2022年2月以降、ウクライナで殺害された民間人について7,031人の死亡を確認したと発表した。ロイター通信が報じた。
確認された民間人の犠牲者のほとんどは、「重砲による砲撃、多連装ロケット砲、ミサイル、空爆など広範囲に影響を与える爆発性兵器の使用によって引き起こされた」と指摘。ただ、激しい戦闘地域に近づけないことから、実際の犠牲者は把握しにくく、これより「かなり多い」としている。

トヨタ 23年の世界生産 上限1,060万台 下振れも

トヨタ自動車は1月16日、2023年の自動車の世界生産を上限1,060万台とする方針を発表した。これは前年の同時期に部品メーカーに伝えた2022年度(2022年3月期)の当初計画1,100万台を下回る規模。車載半導体や新型コロナウイルス禍の影響が不透明なことから、これらの要因で1割程度下振れするリスクがあることも見込んでいる。上限目標を設定、生産を増やし受注残の削減に努める。

中国 22年の実質成長率3.0% 政府目標には大幅未達

中国国家統計局が1月17日発表した2022年10〜12月の国内総生産(GDP)は、物価の変動を調整した実質で前年同期比2.9%増えた。ただ、7〜9月の3.9%増から減速した。この結果、2022年通年の実質成長率は3.0%で、政府目標の「5.5%前後」を大幅に下回った。政府が頑固なまでに堅持した「ゼロコロナ」政策のもとで、全国各地でロックダウン(都市封鎖)が強行された結果、経済活動が停止し影響が拡大した。