コロナ致死率 第7波は40歳以上で第6波の半分以下に

全国保健所所長会の研究グループのまとめによると、今年夏の新型コロナウイルス「第7波」で感染した40歳以上の人のうち、亡くなった人の割合は、今年初め以降の「第6波」のピーク時の半分以下に下がっていたことが分かった。高齢者の間で進んだワクチンの追加接種の効果が大きいとしている。
第6波の致死率は、1月初めからの4週間では0.62%、2月下旬まででは0.85%だったが、その後、感染者の減少とともに徐々に下がり、6月中旬までの4週間では0.23%だった。第7波では感染者数が最も多かった時期の致死率は、8月中旬までの4週間でも0.39%と、第6波のピーク時の半分以下だった。
また、重症化リスクの高い高齢者でも致死率は下がり、オミクロン株の「BA.5」が主流となった8月下旬までの1カ」月余りでは60代で0.05%、70代で0.39%、80代以上で1.81%と、「BA.1」の時期の半分以下になっていた。

ロシア向け中古車輸出急増 10月は前年の3倍超

財務省貿易統計によると、10月の中古車のロシア向け輸出額は、前年同月比3.4倍の345億円に上っている。トヨタ自動車、日産自動車、三菱自動車など自動車大手の現地での事業停止や撤退により新車不足が強まり、円安も加わって中古車の需要が急速に高まっている。
ウクライナ侵攻で、日本政府が対ロシア制裁として打ち出した輸出禁止の乗用車は、600万円超の高級車のみ。大半の中古車はその対象外だ。車輸出への制裁は”骨抜き”になっているのが実態といえそうだ。

国際女性会議「女性の視点を制度・政策に反映」首相

岸田首相は12月3日、東京都内で開かれた、ジェンダー平等の実現などを目的とした3年ぶり6回目の国際会議「国際女性会議WAW!」に出席した。開会式で挨拶した岸田首相は、女性の経済的自立が政権の看板政策「新たしい資本主義」の中核だと強調、「女性の視点を制度や政策に反映することが欠かせない」と述べた。
同会議にはモルドバのサンドゥ大統領、アイスランドのヨハネソン大統領らが参加した。

パナソニック EV時代の住宅用V2Hシステムを受注へ

パナソニック エレクトリックワークス社(東京:東京都港区、大阪:大阪府門真市)は12月2日、電気自動車(EV)のバッテリーに蓄えた電力を家庭へ供給するV2H(Vehicle to Home)と蓄電池を連携させ、太陽光発電の電気を家庭で自家消費する住宅用V2H蓄電システム「eneplat(エネプラット)」の受注を、2023年2月21日より開始すると発表した。
また、家庭内の様々な家電や住宅設備機器を連携させるエネルギーソリューションの中核機器「AiSEG2(アイセグ2)」のバージョンアップを2023年夏に実施し、エネプラットと連携を図る。

積水化学,東京都 ペロブスカイト太陽電池の共同研究

積水化学は12月2日、東京都とフィルム型ペロブスカイト太陽電池の共同研究を開始すると発表した。2023年春から森ヶ崎水再生センター(所在地:東京都大田区)にフィルム型ペロブスカイト太陽電池を設置して、発電量のモニタリング、腐食耐久性の確認などを行う。
シリコン系太陽電池が重量などによる設置場所の制限が課題となっている中、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金を活用し、1m幅での製造プロセスの確立、耐久性や発電効率のさらなる向上に向けた開発を進め、2025年の事業化を目指す。

川崎重工,関電 液化水素サプライチェーン構築で協業

川崎重工業と関西電力は12月2日、2030年の液化水素サプライチェーンの構築に向けた海上輸送等に関する協業の覚書を締結したと発表した。この協業を通じて、液化水素の海上輸送をはじめ、海外での水素の製造・液化・貯蔵・姫路エリアでの受け入れに関する調査、検討を行う。

高野連 23年センバツからタイブレークは延長十回から

日本高野連は12月2日、大阪市内で理事会を開き、試合の早期決着を図るタイブレーク制について、投手の投球数制限、選手の障害予防・健康管理などの観点から、開始イニングを従来の延長十三回から十回に変更すると発表した。2023年春の選抜大会から実施する。これは春夏の甲子園大会を含め、都道府県高野連が主催するすべての公式戦に適用する。

モリリン ECメタバース「メタストア」で3DECストア

繊維専門商社(本社:愛知県一宮市)は12月2日、クリエイタープロジェクト『#AAAA(#フォーエー)アーティスト・クリエイターズ』と協業し、ECメタバース「メタストア」で3D ECストアをオープンしたと発表した。今回3D CADの新たな活用方法として、メタバース空間での洋服や雑貨の3Dデータの展示、販売を開始した。

東北大 硫化スズで高効率太陽電池開発の可能性発見

東北大学の研究グループは12月2日、硫化スズの大きく曲がるバンド構造を初めて実測し、硫化スズが太陽電池材料として高いポテンシャルを持つことを証明したと発表した。同グループは硫化スズ単結晶に酸化モリブデンを堆積した界面の電子状態を光電子分光法によって解析。安価で安全なエネルギー源として期待される硫化スズ太陽電池の①バンドがほとんど曲がらない②開放電圧が低くなることで、変換効率が最高でも約5%程度と低いーなどの課題を克服した。

双日 インド高速鉄道車両基地建設工事を630億円で受注

双日(本社:東京都千代田区)は12月2日、インド最大のゼネコン兼総合エンジニアリング会社、ラーセン・アンド・トゥーブロ社と共同で、インド高速鉄道公社が実施するムンバイーアーメダバード間高速鉄道建設事業の一部である、サバルマティ総合車両基地建設工事を受注したと発表した。車両基地の設計・建設および保守関連機器の調達などを合わせた受注額は約630億円。
同事業は円借款によるODA(政府開発援助)として、インド・マハラシュトラ州ムンバイーグジャラート州アーメダバードを結ぶ508kmの区間でインド初の高速鉄道を建設するもの。現行の在来線特急で移動に約7時間要する同区間を約2時間に短縮できる見込み。2023年中に着工し、2028年の完成を予定している。