政府備蓄米放出開始 3月下旬にもブレンド米で小売店頭へ

値上がりし続けるコメの価格抑制と流通円滑化などを目的とした、初めての政府備蓄米の放出、落札業者への引き渡しが3月18日、始まった。備蓄米は産地や消費地周辺の低温倉庫に保管され、取引先の注文に応じて精米工場に搬入される。銘柄米ほか複数の産地や品種を混ぜたブレンド内として販売される。
農林水産省によると、早ければ3月下旬にもスーパーなどの店頭に並ぶ予定で、コメの価格低下につながるか注目される。

日本生命と保育大手4社が新事業体創設 ニチイ学館など

日本生命保険と保育大手など計5社は3月17日、保育士不足対策やDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するコンソーシアム(共同事業体)を創設すると発表した。
参加するのは保育事業を手掛ける日生傘下のニチイ学館、学研ホールディングス、グローバルキッズ、ライク。日生のシステム子会社も参画し、ITシステムの開発・管理を担う。他の社会福祉法人や保育事業者にも参加を呼びかけ、こども家庭庁とも連携する。保育所の人材確保や多機能化、保育士の待遇や職場環境の改善などを絨毯課題とする。

OECD 25年世界成長0.2㌽下方修正 トランプ政権の関税で

経済協力開発機構(OECD)は3月17日、2025年の世界経済全体の成長率を3.1%と予測する最新経済見通しを発表した。2024年12月時点の見通しより0.2ポイント下方修正した。トランプ米政権の全世界尾への関税引き上げでインフレや金融引き締め政策が長引くとみた。国・地域別にみると、日本が0.4ポイント低い1.1%、米国が0.2ポイント低い2.2%、ユーロ圏が0.3ポイント低い1.0%、中国が0.1ポイント低い4.8%と予測した。2026年も成長鈍化が続き、世界の成長率は3.0%にとどまる見通し。

中国2月新築住宅価格 主要70都市の64%の45都市で下落

中国国家統計局のまとめによると、2月の主要都市の新築住宅価格は、前月比で70都市のうち64%にあたる45都市で下落した。下落した都市は前月から3都市増えた。この結果、21カ月連続で半数以上の都市で値下がりした。また、前月比で上昇した都市は18都市で、前月から6都市減少した。7都市が横ばいだった。

2月東京23区の分譲マンション賃料1㎡4,452円で最高

不動産調査会社、東京カンテイ(本社:東京都品川区)のまとめによると、東京23区の2月の分譲マンション賃料は前月比2.8%高の1㎡あたり4,452円だった。3カ月連続で上昇し、調査を始めた2004年1月以降の最高値を更新した。分譲マンション賃料は、住戸を持ち主が貸し出す際に設定するもの。

球春センバツ高校野球開幕 花巻東, 健大高崎など勝ち上がる

球春を彩る選抜高校野球大会は3月18日、兵庫県西宮市の甲子園球場で第97回大会が開幕した。昨春に続き2連覇を狙う健大高崎(群馬)をはじめ21世紀枠を合わせて、出場32校が参加して開会式が行われた。
開会式後、柳ヶ浦(大分)ー二松学舎(東京)、花巻東(岩手)ー米子松蔭(鳥取)、健大高崎ー明徳義塾(高知)の1回戦3試合が行われ、二松学舎、花巻東、健大高崎の3校が勝ち上がった。
大会は、準々決勝と準決勝の翌日の休養日を含め13日日間の日程で進められ、順調なら30日に決勝戦が行われる予定。

いしだあゆみさん死去 76歳「ブルー・ライト・ヨコハマ」

「ブルー・ライト・ヨコハマ」のヒットで知られる歌手で俳優の、いしだあゆみ(本名・石田良子=いしだよしこ)さんが3月11日、甲状腺機能低下症で亡くなったことが分かった。76歳だった。告別式は近親者で執り行った。
大阪府池田市出身。中学生に時に芸能界入りし、上京後、1964年のテレビドラマ「七人の孫」で人気を得た。歌手としては1968年発売の「ブルー・ライト・ヨコハマ」で一躍スターになった。NHK紅白歌合戦には10回出場した。俳優としては映画「青春の門 自立偏」、「男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋」のマドンナ役。「火宅の人」では無頼な作家の気丈な妻を好演。1987年の日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受けた。テレビドラマでは「北の国から」や「金曜日の妻たちへ」などの名作ドラマに出演。2021年に旭日小綬章を受章している。

淀川大堰閘門が完成 大阪湾と京都の水上ルート復活

国が総事業費186億円を投じ進めていた、淀川の河口に船の往来を可能にする「淀川大堰閘門」(よどがわおおぜきこうもん)が完成し3月16日、大阪湾と京都が水上ルートでつながった。船のエレベーターともいうべき淀川大堰閘門は、淀川と京都の水上ルートを船舶が」通過する際、1m余り、最大約3mある水面の高低差を調節し、つなげるもの。同日は水面の高低差が同じになるのを待って、大型観光線が初めて通過していった。
淀川は、古くは大阪湾と京都を結ぶ水上ルートとして利用されてきたが、災害等の治水対策面から淀川の河口部に「淀川大堰」ができたことで船は利用できなくなっていた。今回、この淀川大堰閘門ができたことで、万博の期間中は会場の夢洲と京都・伏見を結ぶ観光船の運航も検討されている。

万博期間中2倍 大阪メトロ中央線 朝夕2分半間隔で運行

大阪メトロが4月2日に実施する中央線(夢洲ー長田駅間)のダイヤ改正の詳細が判明した。4月13日の大阪・関西万博に合わせて行うもので、運行本数を現行から2倍以上に増やし、平日と土日・休日に分かれている運行ダイヤを1本化。万博用の統一ダイヤとして運用する。
朝夕など混雑が予想される時間帯は2分半間隔の運行を実現する。具体的には万博会場の開場(午前9時)と朝の通勤・通学時間が重ねる午前8〜11時台と、帰宅時間帯の午後4〜10時台(上りは午後9時台まで)。この時間帯は1時間で24本もの列車が走る。

関空国際線 年4,000万人の旅客受け入れへ増強 万博へ刷新

関西国際空港を運営する関西エアポートが進めてきた第1ターミナルの、国際線の受け入れ能力を増強するための主要な改修がほぼ完了し3月15日、報道陣に公開された。27日から本格運用する。これにより、4月13日開幕の大阪・関西万博に向け、関空の国際線全体で年間約4,000万人の旅客を受け入れられるようになる。