食品添加物も「ハラル認証」関西各社が取得に動く

食品添加物も「ハラル認証」関西各社が取得に動く

日本の関西の化学メーカーが調味料などの食品添加物で、相次いでイスラム教の戒律に沿った「ハラル認証」の取得に動いている。添加物は主として清涼飲料や即席めん向け。経済成長に伴い、東南アジアのイスラム教徒向けの加工食品の増大する需要を取り込む。

扶桑化学鉱業は今年3月、大阪工場(大阪府堺市)で製造する主力のリンゴ酸の5割以上でハラル認証を取得した。リンゴ酸は炭酸飲料などに使われる酸味料で、さわやかさや味の深みを出す。同社は中国のクエン酸精製工場など2カ所でハラル認証を取得しているが、国内の製造拠点では初めて。

日本触媒は7月、主力の姫路製造所(兵庫県姫路市)で調味料のコハク酸とコハク酸2ナトリウム、フマル酸、その原料となる無水マレイン酸のハラル認証を取得した。コハク酸2ナトリウムはインスタントラーメンなどの具の風味を付けるために使われる。上野製薬(大阪市)は、機能性甘味料などを生産するタイの工場でハラル認証を取得。まず糖アルコールの生産工程で取り、今後は認証の対応製品を増やしていく方針だ。日本経済新聞が報じた。