パナソニックが中国でのテレビ生産から完全撤退

パナソニックが中国でのテレビ生産から完全撤退

パナソニックが中国でのテレビ生産から撤退することが1月31日、分かった。1987年に開始したテレビの現地生産は、同社の中国市場進出のシンボルだったが、近年は現地メーカーとの価格競争で採算が悪化していた。液晶テレビ年産約20万台を生産してきた山東省の工場の操業を30日に停止しており、運営する合弁会社は清算する。今後は現地メーカーに清算を委託、テレビ販売を継続する。

パナソニックの中国でのテレビ生産は、87年に来日した中国の鄧小平副首相(当時)が創業者の松下幸之助氏に中国近代化への協力を要請したことが端緒だ。その後、薄型テレビの生産拠点を整備、プラズマテレビなども生産してきたが、2013年には業績不振で上海のそのプラズマテレビ工場を閉鎖。今回の山東省の液晶テレビの操業停止により、中国でのテレビ生産から完全撤退することになる。