味の素 業容拡大へミャンマーで粉末飲料の工場新設
味の素(東京都中央区)は、2016年2月に設立したミャンマー味の素食品社(以下、MAF社)で、約2200万米㌦(約25億円)を投じ粉末飲料「Birdy(バーディー)」3in1の工場をヤンゴン管区のティラワ経済特区内に新設する。3月中に着工する。9月に生産・販売開始を予定しているうま味調味料「味の素」と合わせ、製品ラインアップを拡充し、ミャンマー市場に本格参入する。
同社の推定によると、ミャンマーにおける粉末飲料の市場規模は2016年に約24万7000㌧(前年比112%)と、タイの約2倍の規模を持つ有望市場で、近年競争が激化している。
こうした環境のもと、味の素はMAF社の生産販売体制の早期構築および製品ラインアップ拡充のため、同社の資本金を4500万米㌦(約51億円)に引き上げ、ティラワ経済特区に粉末飲料の工場を新設することとした。
敷地面積は約3万4471平方㍍、工場の延床面積は約7744平方㍍(建屋3階建て)。新工場は2018年2月に稼働開始、4月より新工場で生産した粉末飲料を販売する予定。今後は調味料や加工食品など多角化も検討し、さらなる事業の拡大を目指す。