東芝 中国・美的に白物家電売却へ 日本の家電再編
東芝は冷蔵庫や洗濯機などの白物家電事業を、中国家電大手の美的集団(広東省)に売却する方向で最終調整に入った。会計処理不祥事を契機に抜本的なリストラを推進する東芝と、日本や東南アジアで家電事業を拡大したい美的集団の思惑が一致した。東芝は白物家電を手掛ける子会社「東芝ライフスタイル」の株式の大半を売却する。
現在、台湾・鴻海精密工業が経営再建中のシャープを買収する最終協議を進めており、東芝の今回の白物家電事業を含め、アジアの新興国企業が参画する形で、日本の家電再編が加速する事態となっている。事情や背景は若干異なるが、2012年にはパナソニックが、買収した三洋電機の白物家電事業を中国のハイアールに売却している。