JSR 40億円投じ中国で液晶部材生産 16年稼働

JSR  40億円投じ中国で液晶部材生産  16年稼働

JSRは中国の常熟市に液晶パネルの材料の製造子会社「捷時雅精細化工(常熟)」を設立し、2016年内に稼働する。投資額は約40億円。着色レジストや感光性スペーサー、保護膜などを製造する。中国では現地企業に加えて韓国や台湾系のパネルメーカーが相次いで設備投資しており、テレビ向けを中心に液晶パネル材料の需要が拡大している。日刊工業新聞が報じた。

新日鉄住金エンジ インドから最大級の高炉設備受注

新日鉄住金エンジ  インドから最大級の高炉設備受注

新日鉄住金エンジニアリング(東京都品川区)はインドで現地の鉄鋼会社から同国最大級の容積5000立法㍍の高炉設備を受注した。同社が同国で高炉を受注するのは2度目で、新設案件は初めて。受注額は数十億円。受注したのは高炉設備の設計、炉項原料装入装置、鋳床設備といった主要設備の納入、高炉の据付工事で、2017~18年ごろの運転開始を目指している。インドは経済成長を背景に、中長期で鉄鋼生産規模が拡大する見通しで、今後も継続的な高炉設備の受注を目指していく。

日清食品HD 比合弁会社への出資比率49%に引き上げ

日清食品HD 比合弁会社への出資比率49%に引き上げ

日清食品ホールディングスは12月2日、シンガポール子会社を通じて、フィリピンで即席めんを製造する合弁会社「日清ユニバーサルロビナ」の発行済み株式総数の24%を、現地企業のユニバーサルロビナおよび三菱商事から取得し、株式所有比率を49%に高めたと発表した。取得額は非公表。

YKKベトナム第2工場建設でファスナー生産倍増目指す

YKKベトナム第2工場建設でファスナー生産倍増目指す

YKK(東京都千代田区)は12月1日、縫製産業の拡大が続くベトナムにおいてファスナー工場を増築すると発表した。ドンナイ省ニョンチャックに建設する第2工場で、2015年11月完成予定。延べ床面積は6万8000平方㍍。投資額は建屋、機械装置含め8800万米㌦。ベトナムではTPPや欧州向けFTA締結などにより、縫製産業の需要が増大。これに伴い加工輸出向けファスナーの市場が大幅に拡大していることに対応するもの。第2工場の建設により、17年度にはビエンホアの第1工場と合わせ13年度比で生産倍増を目指す。

渦潮電機 フィリピンで電動3輪車の量産開始

渦潮電機 フィリピンで電動3輪車の量産開始

渦潮電機(愛媛県今治市)は12月1日、フィリピンで11月28日より電動3輪車(以下、E-Trikes、イートライクス)「68VM」の量産を開始したと発表した。車両の心臓部であるパワーコントロールユニット(PCU)の製造および完成車検査は、現地子会社BEMAC Electric Transportation Philippines Incorporated(本社マカティ市、以下BEET社)が行い、車両組み立ては現地パートナー企業であるAlmazora Motor Corporation(カビテ州)が対応する。生産能力は月産500台(年間6000台)で、2015年7月からは月産1000台(年間1万2000台)に引き上げる予定。

また、渦潮電機は、フィリピン政府エネルギー省より2014年11月5日に発表のあったE-trikes3000台の国際入札に応札予定だ。その他メトロマニラを中心にセブ島やボラカイ島などの環境意識の高い自治体や現地企業などをターゲットに、BEET社を通じて2015年末までに6000台の販売を目指し、2016年以降は年間1万台の受注を見込んでいる。販売価格は、カーゴや乗用などのタイプにより、約7000~1万米㌦(税抜き)を予定している。68VMの寸法はL3300ミリ、W1400ミリ、H1800ミリ。バッテリーはリチウムイオン。

滋賀銀行 カンボジア2位のカナディア銀行と提携

滋賀銀行  カンボジア2位のカナディア銀行と提携

滋賀銀行は12月1日、カンボジア大手カナディア銀行と12月中にも業務提携すると発表した。同国の情報収集を強化し、取引先の中小企業の現地進出を後押しする。セミナー開催や取引先の視察団派遣、行員の人事交流でも協力する。滋賀銀行によると、地方銀行と同国の大手銀行との提携は初めて。カナディア銀行の総資産はカンボジア2位の約2090億円で、三菱東京UFJ銀行とも提携している。

クレディセゾン シンガポールのマッチムーブと資本提携

クレディセゾン シンガポールのマッチムーブと資本提携

クレディセゾンは12月1日、仮想プリペイドカード事業を展開するシンガポールのマッチムーブ・ペイと資本・業務提携したと発表した。東南アジアで仮想プリペイドカード事業に本格参入する。クレディセゾンが東南アジアの新興企業に直接投資するのは初めて。同社広報ではマッチムーブ・ペイの株式15%を取得すると説明している。ただ、取得額は明らかにしていない。

共同印刷 ベトナム現地法人の工場建設に着手

共同印刷 ベトナム現地法人の工場建設に着手

共同印刷(東京都文京区)は12月1日、今年7月にベトナムに設立した現地法人KYODO PRINTING(VIETNAM)CO.LTD. の工場建設に着手したと発表した。このベトナム新会社は、同社が独自に開発したオーバル形状のラミネートチューブやシーム部への印刷が可能なラミネートチューブを化粧品向けに製造する。ホーチミン市近郊ドンナイ省ビエンホア市AMATA工業団地内で建設に着手した工場の竣工予定は2015年7月末、同年10月から稼働開始する予定。敷地面積は1万5110平方㍍で、延べ床面積は3948平方㍍。総投資額は約11億円。

高千穂交易 Guardfire社を子会社化 柱事業の一つへ

高千穂交易  Guardfire社を子会社化  柱事業の一つへ

高千穂交易(東京都新宿区)は12月1日、タイの子会社と共同で米国企業のUnited Technologies Corp の子会社Guardfire Limited および Guardfire Singapore Pte. Ltd. の株式を取得し、子会社化すると発表した。Guardfire Limited の資本金は2000万タイバーツ。防火設備のシステム設計、販売、据付、保守サービス事業内容としている。

高千穂交易では今回の買収により、ASEAN地域全体の高度防火設備に集中して展開するGuardfire社の強みを活かし、大きな成長が期待される同地域でのシェア拡大を推進しFire Protection 事業をグループ事業の柱の一つとして確立させるとしている。

TIS タイに現地法人設立 メコン圏でのビジネス強化

TIS タイに現地法人設立  メコン圏でのビジネス強化

ITホールディングスグループのTIS(東京都新宿区)は12月1日、タイにおける事業推進と、メコン圏(ベトナム、ミャンマー、ラオス、カンボジア)でのビジネス戦略の立案を目的に「TISI(Thailand)Co.Ltd.」を設立したと発表した。新会社の資本金は600万タイバーツ。タイおよびメコン圏において日本企業向けのITサポートと、ローカルマーケット向けのITビジネスの深堀とさらなる拡大に向け事業を推進する。

帝国データバンクの調べによると、タイは日本企業の進出が2011年比25%増の約4000社に達しており、メコン地域の中心という地理的要因などを背景に今後も大きな経済発展が期待されている。