「京」性能指標で2期連続で世界第1位を獲得

「京」性能指標で2期連続で世界第1位を獲得

理化学研究所と富士通は、スーパーコンピューター「京(けい)」が、産業利用など実際のアプリケーションで用いられる共役勾配法の処理速度の国際的なランキング「HPCG(High Performance Conjugate Gradient)」において、2期連続で世界第1位を獲得したと発表した。ランキングはHPC(ハイパフォーマンス コンピューティング:高性能計算技術)に関する世界最高峰の国際会議であるISC17(ドイツ・フランクフルトで6月18~22日開催)で発表された。

光生アルミ インド第3工場建設など製造能力増強

光生アルミ  インド第3工場建設など製造能力増強

アルミホイール製販を手掛ける光生アルミニューム工業(本社:愛知県豊田市)傘下の海外統括会社、光生国際貿易投資有限公司(香港)は、インドの自動車部品大手N.K.ミンダグループ(本社:ハリヤナ州グルガオン市)とアルミホイール製造を手掛けるインド第3工場をグジャラート州アーメダバード市郊外に建設することを決定し、今秋にも完成を予定している。
2018年4月には4本の生産ラインを設置、月産6万本を計画し、インド国内で最大の乗用車の市場シェアを誇るスズキのグジャラート工場への供給および欧米市場への輸出を計画している。
また、2016年竣工したインド第2工場(ハリヤナ州パワル工業団地)も当初計画の月産6万本から急遽、マルチスズキ(スズキの子会社)をはじめとした現地自動車会社の増量要請を受け現在工場を増築中。これが完成すると月産12万本体制となり、アルミホイール生産でインドで最も生産量が大きい工場となる。
第1工場(タミル・ナドゥ州チェンナイ市)と第2工場の設立による34億ルピー(58億円)から、その後の能力増強、第3工場新設を合わせると投資金額は総額62億ルピー(105億円)に達する。
第1工場と第2工場の能力増強および第3工場の竣工、これらすべてが出揃う2018年度には、同社グループのアルミホイール製造能力は年間300万本体制となり、インドでのマーケットシェア50%以上を確保し、同事業を確固としたものとする計画だ。

九電工 今夏にもジャカルタに拠点開設 再生エネで

九電工 今夏にもジャカルタに拠点開設へ 再生エネで

九電工は、再生可能エネルギー事業の展開に向け、今夏にもインドネシアの首都ジャカルタに拠点を開設する予定だ。九電工は同国のスンバ島で太陽光と風力、蓄電池を組み合わせた発電システム導入を計画し、実証実験に取り組む。
同社は東南アジアで電気・空調設備工事や再生可能エネルギー事業を推進。2012年以降、マレーシア、ベトナム、タイに現地法人、2014年にシンガポールに統括会社を設立している。

伊藤忠商事 インドネシアのフィンテック事業に参入

伊藤忠商事 インドネシアのフィンテック事業に参入

伊藤忠商事(本社:東京都港区)はインドネシアのシナルマス・グループ100%子会社のPT Pasar Dana Pinjaman(以下、PDP社)へ資本参加することに基本合意した。
PDP社はインドネシアで、資金を借りたい人と資金を貸したい人をネット上で結びつける融資仲介のP2Pレンディングサービス”Danamas”を運営している。そのDanamasが2017年にフィンテックライセンス(P2Pレンディング)を取得、本格展開に向けて伊藤忠商事をパートナーとして迎え入れることになったもの。
シナルマス・グループと伊藤忠商事は、両社でPDP社を中核に、将来的には資産運用、個人向け融資、電子マネー決済、保険-などのサービス・機能を拡充していくことで、インドネシアにおける総合的金融サービスを展開していく構想。

三菱ケミカル 中国ネット直販JD社と植物工場で提携

三菱ケミカル 中国ネット直販JD社と植物工場で提携

三菱ケミカル(本社:東京都千代田区)は、通販サイト「JDドットコム」を運営する中国インターネット通販第2位(直販は第1位)の京東集団(本社:北京市、以下、JD社)との間で、人工光・太陽光併用型水耕栽培システム(以下、植物工場システム)を納入するとともに、野菜の栽培や衛生管理等で技術提携することで合意した。
今回納入する植物工場システムは、育苗までを人工光で育て、それ以降は太陽光を利用して効率的に生産する併用型。特長は無農薬栽培、通年での収穫が可能、節水型、肥料の適切な使用が可能-などの点が挙げられる。
三菱ケミカルホールディングスグループの中期経営計画で、環境・生活ソリューション部門として所管する各事業の機能を複合化・一体化してソリューションを提供することにより、2020年に売上高1700億円の目標を掲げている。その達成に向け、アジア地区の需要を取り込む。

ニコン インド・ベンガルールに産業機器の展示拠点

ニコン インド・ベンガルールに産業機器の展示拠点

ニコンの現地法人ニコン・インディアはインド南部カルナタカ州ベンガルールに産業機器の展示拠点「ベンガルール・テクニカル・センター」を開設した。主要顧客の自動車関連メーカー向けに3次元の非接触の測定器、2次元の測定器を設置。製品のデモやサンプル評価を実施する。
これまでは現地法人の本社、北部ハリヤナ州グルガオンで自社製品の紹介・案内していたが、今回南部にも同様の施設を置き、需要開拓することになった。これによりインドでの産業機器の売り上げを、今後3~5年で現行の3倍に引き上げる計画だ。

トピー工業 インドに乗用車用スチールホイール合弁

トピー工業 インドに乗用車用スチールホイール合弁

トピー工業(本社:東京都品川区)とWheel India Limited(以下、WIL)はこのほど、インドで合弁会社を設立し、乗用車用スチールホイールの製造・販売事業を手掛けることで合意した。合弁会社の株主構成はWIL74%、トピー工業26%。
WILはハリヤナ州バワル工場とタミル・ナドゥ州パディ工場の乗用車用スチールホイール事業を分離して、新会社「WIL Car Wheels Limited」を9月に設立する予定。
この合弁事業は、トピー工業のWILとの従来の技術提携をさらに深化させ、インドでの共通設計のホイールの供給を可能とする。これにより、中長期的に自動車生産の拡大が見込まれるインド市場において、需要を確実に捕捉するとともに、トピー工業グループのグローバルサプライヤーとしてのプレゼンスを一層高めることを目指す。

JFEスチール 先端翼付き回転貫入鋼管杭 トンガ納入

JFEスチール 先端翼付き回転貫入鋼管杭 トンガ納入

JFEスチールの先端翼付き回転貫入鋼管杭(以下、回転杭、「つばさ杭(R)」)が海外の建設工事に初めて適用され、製品の納入および施工を完了した。
つばさ杭は同社が1999年に開発した、支持力性能と環境性能を兼ね備えた回転杭。これまで国内で主に建築基礎や橋梁基礎向けなど、累計800件、鋼管重量にして15万㌧を超える納入実績がある。
今回日本のODAの無償援助案件として発注されたトンガ王国の国内輸送船用埠頭改善計画において、回転杭が旅客ターミナルビルの新設基礎杭として設計採用された。JFEスチールは、この回転杭の製造を日本ではなく、ベトナムの同社管理下にある工場で行うことを提案し、そのコスト競争力が評価され、つばさ杭が採用された。
発注者はトンガ王国社会基盤省、設計・監理はオリエンタルコンサルタンツグローバル、施工請負者は東亜建設工業、杭製造はJ・スパイラルスチール、杭施工は千代田工営。

東京都中小企業公社 ジャカルタにサポートデスク

東京都中小企業公社 ジャカルタにサポートデスク

東京都中小企業振興公社は6月19日、都内中小企業の海外展開を支援するために、インドネシアの首都ジャカルタに「TOKYO SME サポートデスク」を開設した。
同デスクの所在地は、スディルマン通りのオフィスビル、MidPlaza16階のPT Fair Consulting Indonesia事務所内で、フェアコンサルティングに業務委託する。このためサポートデスクは現地のビジネス事情に精通するとともに、豊富な経験とネットワークを持つ。相談時間は月曜~金曜日の9時~17時で、予約制。

サタケ ミャンマー地方都市で精米機器 移動セミナー

サタケ ミャンマー地方都市で精米機器 移動セミナー

精米機器のサタケ(本社:広島県東広島市)は、2016年10月からミャンマーにおける市場シェア拡大のため、販売協力店アディパティ社(本社:ミャンマー・ヤンゴン市)との協同で地方都市部の精米工場の経営者らを対象に、移動展示車を使用した精米機器セミナーを展開している。
今年5月、4回目となるラカイン州内でのセミナーでは、約100人を対象に実演を交えて最新の機器を紹介。製品の特長や品質の高さ、アフターサービス体制をアピールした。サタケは同国の大型精米工場の90%以上に製品を納入しているという。
サタケは2012年からアディパティ社との販売協力を開始。2016年5月には同社のサタケ製品展示販売用ショールームを開設するなどして、主に都市圏での販売機能を強化してきた。こうした一方、新たな取り組みとして同年10月から進めてきたのが、地方都市部での展開。現地精米工場の経営者らを対象に、荷台コンテナに簡易の精米システムを組み込んだ移動展示車によるセミナーを開いている。地域での顧客の多少を問わない、また機械の設置場所を選ばない移動展示車でのセミナーの積極展開により、地方都市部での市場シェア拡大を図る。