旭化成せんい タイで紙おむつ原料増産 能力5割増
旭化成せんいは、タイで紙おむつの伸縮部(ギャザー)などに使うポリウレタン弾性繊維「ロイカ」を増産する。チョンブリ県にある現地子会社、タイ旭化成スパンデックスの生産ラインを増設し、生産能力を5割高める。投資額は数十億円。
所得水準の向上に伴い、紙おむつの市場が拡大している東南アジアの需要増を取り込む。
旭化成せんい タイで紙おむつ原料増産 能力5割増
旭化成せんいは、タイで紙おむつの伸縮部(ギャザー)などに使うポリウレタン弾性繊維「ロイカ」を増産する。チョンブリ県にある現地子会社、タイ旭化成スパンデックスの生産ラインを増設し、生産能力を5割高める。投資額は数十億円。
所得水準の向上に伴い、紙おむつの市場が拡大している東南アジアの需要増を取り込む。
日系企業 アジアでシェア減少 15年版「通商白書」
2015年版「通商白書」によると、日系グローバル企業は売上高や利益の伸び率などで、欧米やアジアなど他国資本のグローバル企業と比べ劣っている。また、得意先とするアジア地域で市場を奪われていることも明らかになった。
主要企業357社の06~13年度の売上高などの伸び率を比較した。売上高でみると日系企業の伸び率は3.6%だったのに対し、アジア系企業は11.2%、米系企業は5.7%だった。また、13年度の売上高営業利益率の比較では、日系が6.6%だったのに対し、アジア系が7.2%、米系が13.2%だった。
関西ペイント インドに新工場 建築用塗料増産へ
関西ペイントはインドで塗料の新工場を建設する。投資額は約70億円。2017年までに生産能力を2割引き上げる。住宅やビルなどの建築用塗料を増産する。
同社はインドで自動車用塗料では約5割のシェアを持つが、建築向け塗料は15%程度のため強化する。これにより、同国での売上高を現在の2倍超の年1500億円規模に引き上げたい考えだ。新たに土地を取得して新工場を建設する。生産能力は年4万2000㌧程度で、インドで5カ所目の工場となる。新工場の稼働で、塗料で現地最大手のアジアペインツを追い上げる。日本経済新聞が報じた。
インドネシアで結核対策事業 ニプロ・大塚製薬
ニプロや大塚製薬は国際協力機構(JICA)と組み、インドネシアで結核対策事業に進出する。大塚製薬は治療薬の認可を現地当局に申請しており、数年以内に販売する。ニプロは結核感染を1日で診断できる検査キットを供給する。
インドネシアでは結核などの感染症が蔓延しており、政府が対策を急いでいる。先端技術で先行する欧米勢に対抗する。大塚製薬は2014年、日欧で発売した結核治療薬「デラマニド」を市場投入する。ニプロは16年春にも結核診断の検査キットを発売する。医療分野で新興国への技術移転を目的としたJICAの支援制度を活用し、普及につなげる。日本経済新聞が報じた。
ダイキン 家庭用エアコンの中国生産を一部国内へ
ダイキン工業は7月3日、2015年度に家庭用エアコン生産の一部を中国から日本国内に戻すと発表した。提携先である中国大手の珠海格力電器への委託分と自社工場の日本向け機種の生産を合計で、前年度に比べ約2割、15万台減らす。
ドルや中国元に対する円安の進行や人件費の上昇で、中国生産の利点が大きく薄れてきており、生産の国内復帰を加速する。滋賀製作所(滋賀県草津市)の今後の生産台数を同20万台増の100万台に引き上げる考え。家庭用エアコンの販売台数は消費増税の影響を受けた前年度より3%多い150万台を見込んでいる。
資生堂 インドネシアでプロフェッショナル事業合弁
資生堂はこのほど、アジアでプロフェッショナル事業を強化すべく、インドネシアで合弁会社「資生堂プロフェッショナル インドネシア」を設立したと発表した。合弁会社は富裕層を主要ターゲットとした美容サロン向けのヘアトリートメント、スタイリング製品や化粧品などを扱う。
合弁パートナーは2013年12月からインドネシアで資生堂プロフェッショナルの輸入代理店を務めるAura Beaute Indonesiaグループ。新会社の資本金は300億ルピアで、出資比率は資生堂グループ65%、Aura Beaute Indonesiaグループ35%。
マツダ 中国内陸部中心に販売店25店出店
マツダは中国で販売店を増やす。内陸部中心に2015年内に25店を出し、3月末比で5%増にあたる480店にする。マツダは多目的スポーツ車(SUV)の「CX-5」など主力車の販売が好調に推移している。
同社はこれまで中国では沿海部に店舗を出してきたが、今後は内陸部への新規出店を合わせ、独自の環境技術「スカイアクティブ」の認知度を上げる活動に取り組み、ブランド力を高める。
松井製作所 ジャカルタに新販売会社設立
松井製作所(大阪市中央区)は、インドネシア・ジャカルタにプラスチック成形用周辺機器の販売会社を設立、営業開始した。駐在員事務所を格上げした.自動車関連の顧客に対するメンテナンスなどのサービスを効率化する。同社の海外現地法人は9カ国・地域目。早期に10億円の売り上げを目指す。新会社は松井製作所のシンガポール子会社が99%を出資している。日刊工業新聞が報じた。
トヨタ タイから新興国戦略車「IMV」初輸出
トヨタ自動車は7月2日、11年ぶりに全面刷新した新興国戦略車「IMV」の1トンピックアップトラックをタイから初輸出し、今後、中東やオーストラリア、応手など100カ国・地域以上に輸出していくと発表した。
タイはトヨタの1トンピックアップトラック生産の世界最大拠点。2016年は年産能力の約6割にあたる約30万台を輸出に振り向ける計画だ。15年は19万台を輸出する予定。
プリマハム 中国で食肉事業 伊藤忠、現地大手と合弁
プリマハムは中国で伊藤忠商事、現地食品大手の龍大食品集団(山東省)と食肉事業に進出する。合弁会社を設立し、日本で培った解凍やカットの技術をを生かした高品質の食肉商品を9月から提供する。精肉店や外食チェーン向けに5年後をめどに売上高200億円を目指す。
合弁会社の華陽普瑞食品は龍大グループの山東龍大肉食品が51%、プリマハムと伊藤忠が計49%を出資して山東省に設立する。日本の大手ハム・ソーセージメーカーで中国に食肉の小分け包装の加工拠点を構えるのは初めて。日本経済新聞が報じた。