大和証券G マレーシア投資銀行と出資交渉

大和証券G マレーシア投資銀行と出資交渉

大和証券グループ本社は5月7日、業務提携しているマレーシアの投資銀行、アフィン・ホワン・インベストメントバンクへの出資交渉を始めたことを明らかにした。出資比率は2~3割程度になるとみられる。協業の拡大で、アジア事業を強化する。
アフィン側が6日、大和証券グループとの少額出資に関する交渉開始について、マレーシアの中央銀行から認可を取得したと発表した。交渉は半年以内に終わる見通し。

中国車工場2500万台分過剰 稼働率5割 値引き競争に

中国車工場2500万台分過剰 稼働率5割 値引き競争に

世界最大の自動車市場、中国で生産能力の過剰が深刻になってきた。2015年のメーカー各社の生産能力は前年より2割以上多い計約5000万台に増える見通し。一方、同年の新車販売予測は前年比7%の2500万台前後強にとどまる。
こうした状況を勘案すると、8割以上が適正といわれる稼働率は5割前後に落ち込みそうだ。中国市場ではすでに供給過剰による価格下落が始まっており、日系メーカーの採算にも打撃を与えるとの見方が強い。日本経済新聞が報じた。

アビーム 東南アの日系中小企業の物流支援を強化

アビーム 東南アの日系中小企業の物流支援を強化

NEC子会社のアビームコンサルティング(東京都千代田区)は、日系企業向けに物流システムの支援を強化する。企業管理ソフトの米インフォア(ニューヨーク州)と提携し、東南アジアに進出する運送会社など向けに同社製ソフトを提供する。アビームは独SAPなどの物流システムを得意としてきたが、比較的安価なソフトを加えることで需要を取り込む。日経産業新聞が報じた。

琉亦商貿 上海市内に沖縄県産品の店舗開店

琉亦商貿 上海市内に沖縄県産品の店舗開店

中国・上海の貿易会社、琉亦商貿は福州六本木貿易(福建省)と共同で上海市内に、沖縄県産品の専門店を開店した。4月20日に開店した店舗では、泡盛や茶、菓子などを取りそろえて販売している。訪日観光ブームに沸く中国で沖縄への関心が高まっていることで、需要の伸びが見込めると判断した。

キングジム コスト競争力向上へベトナムに新工場

キングジム コスト競争力向上へベトナムに新工場

キングジムはベトナムで2つ目となる樹脂製ファイルの工場を2016年までに建設する。需要の伸びに対応するほか、中国企業に委託生産している商品をベトナムで自社生産に切り替えることでコスト競争力を高める。3年後に樹脂製ファイルの売り上げを2015年6月期見込み比5割増となる70億円に引き上げる。
ベトナムビンズン省の工業団地にある既存工場と同じ敷地内に7億円を投じて新工場を建設する。生産能力は年間1400万冊。床面積は9000平方㍍で成型機などを導入する。ベトナムの賃金は中国の3分の1程度という。
インドネシアでも樹脂製ファイルを生産しており、ベトナム既存工場と合わせ生産能力は年間約2100万冊。そのほか中国企業に年間400万冊を委託生産しているが、このうち約300万冊を将来はベトナム新工場での生産に切り替える。

明徳産業 ベトナムで子会社設立へ 事業拡大目指す

明徳産業 ベトナムで子会社設立へ 事業拡大目指す

明徳産業(名古屋市中川区)は5月1日、今後成長が見込まれるアジアにおいて事業展開を推進するため、ベトナムに子会社を設立することで準備を開始したと発表した。各種エンジニアリング事業の需要拡大を見込み、その拠点を新設するもの。5~6月の設立を予定。同社の100%出資により、資本金2億2000万円を見込む。

ミネベアが受託製造参入 東南アの工場活用

ミネベアが受託製造参入 東南アの工場活用

ミネベアは電子機器の受託製造サービス(EMS)を今年中に始める。東南アジアの工場を活用し、スマートフォン(スマホ)などのメーカーから製品の組み立て作業を請け負う。スマホの画面を照らすバックライト生産で培った技術を応用し、世界で年間50兆円を超える受託製造の需要を取り込むほか、主力のベアリング(軸受け)など部品の受注増につなげる。

セーレン 中国に新会社設立 車両資材事業拡大

セーレン 中国に新会社設立 車両資材事業拡大

セーレンは4月30日、中国河北省石家荘市無極県に車両資材の製造・販売事業を手掛ける新会社を設立すると発表した。新会社は世聯汽車内飾(河北)有限公司。資本金は350万米㌦(約4億2000万円)で、セーレンが100%出資する。工場面積は5000平方㍍。自動車用シートの裁断・縫製・販売を手掛け、今後自動車用エアバッグの裁断・縫製・販売にも参入する予定で、車両資材事業の拡大を図る。9月に生産開始の予定。売上計画は2016年10億円、20年50億円。

コニカミノルタ マレーシアで15年度中に複合機生産

コニカミノルタ マレーシアで15年度中に複合機生産

コニカミノルタはマレーシア南部のマラッカ市に工場を建設し、2015年度中をめどに複合機の生産を始める。総投資額は3億リンギ(約100億円)。これまでの中国に集中していた生産拠点を分散する。自動化を進めて既存の中国工場より3割少ない人員での生産を目指す。

マレーシア工場では、人件費の上昇に左右されない安定した生産体制を構築する。安い賃金を求めるのではなく、情報技術による自動化でコスト競争力のある工場をつくりたいとしている。まずトナーボックスやドラムユニットなど複合機の消耗品を生産する。次いで複合機本体の組み立ても始め、将来は中国にある工場と同規模に引き上げる計画だ。日本経済新聞が報じた。

 

王子HD 中国で紙おむつ生産 製紙から転換

王子HD 中国で紙おむつ生産  製紙から転換

王子ホールディングス(HD)は、中国で紙おむつの生産にに乗り出す。江蘇省の製紙工場の能力増強投資を中止し、代わりに投資負担の軽い紙おむつ工場の建設に切り替える。2016年中に自社ブランド製品で同国市場に新規参入する。中国の紙市場は過当競争で、利益確保が難しくなっており、付加価値の高い消費財で内需を取り込む。

王子HDは日本国内で「ネピアGenki(ゲンキ)!」のブランドで乳幼児向け紙おむつを生産・販売しており、シェアは9位前後。海外展開はマレーシア、インドネシアに次いで3カ国目。紙おむつ市場で王子は後発だが、ネピアブランドのティッシュペーパーの販売網を生かし、一定のシェアを確保できると判断した。日本経済新聞が報じた。