自動車部品工業 タイで生産設備増強 乗用車向けも

自動車部品工業 タイで生産能力増強 乗用車向けも

自動車部品工業(神奈川県海老名市)は、タイの生産子会社「ジブヒン タイランド」にプロペラシャフトとディーゼルエンジン部品の生産設備を導入する。投資額は約18億円を見込む。増強するプロペラシャフトの生産能力は年間約20万本。2014年内にも稼働し、日系乗用車メーカーからの新規受注に対応する。商用車メーカーからの受注が全体の8割以上を占める中、乗用車向け部品市場を開拓する。これにより日系乗用車メーカーから新たに受注を確保し、東南アジアを中心に海外事業を拡大して収益基盤を強化する。日刊工業新聞が報じた。

宇部興産 タイでPCD製造設備新設 15年10月稼働

宇部興産 タイでPCD製造設備新設  15年10月稼働

宇部興産は9月11日、世界的なポリカーボネートジオール(PCD)の需要拡大に対応するため、とくに成長率の高いアジア市場をターゲットとして、ウベファインケミカルアジア社(タイ)にPCD製造設備(年間3000㌧)を新設することを決めたと発表した。稼働開始は2015年10月の予定。

今回のタイでの新設により同社のPCDの生産能力は日本で年間2000㌧、スペインで同6000㌧と合わせ計同1万1000㌧となり、世界最大のPCDの供給体制を整えることになる。PCDはポリウレタン樹脂の主原料として用いられるほか、自動車の外装塗料として使われている。

 

東風日産が初の電気自動車「e30」発売 価格は470万円

東風日産が初の電気自動車「e30」発売 価格は470万円

日産自動車は9月10日、中国合弁会社の東風日産が自主ブランド「ヴェヌーシア」で初の電気自動車(EV)「e30」の販売を開始したと発表した。価格は26万7800元(約470万円)。航続距離は175㌔㍍。中国政府による新エネルギー車促進策の一環で免税対象となる。当初は北京、上海、広州、深圳、大連、武漢、天津、鄭州、杭州の9都市で発売し、2015年から中国全土で販売する。18年までに年5万台を販売し、中国EV市場でシェア20%を目指す。

清水建設JVでシンガポールの大型医療施設受注

清水建設 JVでシンガポールの大型医療施設受注

清水建設は9月10日、地元企業とのJVにより、シンガポールで大型の医療施設「チャンギ総合病院メディカルセンター」を同国厚生省から受注したと発表した。受注金額は約150億円(うち清水建設分は70%)で、近く請負契約を締結する予定。

チャンギ総合病院メディカルセンターは、チャンギ国際空港近くに位置する同総合病院の敷地の一角に建設され、外来患者用の革新的な専門クリニックとして運用される。規模は地上9階、地下3階、建築面積4575平方㍍、延べ床面積6万4497平方㍍、工期は2014年9月~2017年6月の33カ月。地下階は駐車場として使用される。

 

 

インドの8月乗用車販売 4カ月連続のプラス成長

インドの8月乗用車販売 4カ月連続のプラス成長

インド自動車工業会(SIAM)が9月10日発表した8月の国内乗用車販売台数(UV、バン含む)は前年同月比12.5%増の21万3915台だった。モディ政権が発足した5月以降、4カ月連続のプラス成長となったほか、2ケタ増は6月に続き2度目。消費者心理の改善が数字に表れた格好だ。SIAMは「自動車産業は緩やかながらも、確実に回復している」との見解を示した。NNAが報じた。

ニューモントが政府と覚書 銅精鉱の輸出再開へ

ニューモントが政府と覚書  銅精鉱の輸出再開へ

インドネシアでバツ・ヒジャウ銅・金鉱山を運営するニューモント・ヌサテンガラ(NNT)はこのほど、インドネシア政府と覚書を結んだと発表した。これを受けて、9月中に銅精鉱の輸出許可を受けられる見通しとなった。許可が下り次第、バツ・ヒジャウ鉱山を通常操業に戻す予定。地元メディアなどが報じた。

ASOインターナショナル フィリピンで製販開始

ASOインターナショナル フィリピンで製販開始

歯科矯正の専門ラボ、ASOインターナショナル(東京都中央区)はフィリピン・マニラ市の現地法人で10月中旬に歯科矯正装置の製造販売を始める。東南アジア地域で歯科矯正ニーズを掘り起こす。営業担当5人、歯科技工士10人の15人体制でスタート。初年度の売上高2億円を見込む。

フィリピン現地法人「ASO INTERNATIONAL PHILIPPINES」は8月に設立した。ブラケットと呼ばれる部品を歯に取り付け、その間にワイヤを通して矯正する装置を中心に手掛ける。現在、海外ではハワイ、中国・上海、トルコ・イスタンブールに技工所を設けており、現地の歯科医院を通じて提供している。日刊工業新聞が報じた。

溶接金網のトーアミ ベトナムで12月に3社合弁

溶接金網のトーアミ  ベトナムで12月に3社合弁

溶接金網大手のトーアミ(大阪府四条畷市)は9月8日、ベトナムのバリア・ブンタウ省に土木建設用溶接金網の合弁会社を12月に設立すると発表した。資本金は約3億1500万円で、トーアミが50%、ベトナムの大手金属商社SMCが25%、阪和興業が25%出資する。インフラ整備で建設需要が増大している同国で、需要を開拓するのが狙い。同社が海外に工場進出するのは初めて。

古川AS タイに東南アジア統括会社を設立

古川AS タイに東南アジア統括会社を設立

自動車機能部品・ワイヤーハーネスなどを手掛ける古川AS(滋賀県犬上郡甲良町)は9月9日、タイに拠点を設け東南アジア事業をスタートさせたと発表した。首都バンコク市に2月、100%出資の東南アジア統括会社「フルカワ・オートモーティブ・システムズ・アジア・パシフィック(FAAP)」を設立。7月から業務を開始した。FAAPは自動車部品の設計・営業・調達機能を統括する。

三菱日立 イ製紙工場向けに発電機4セット受注

三菱日立 イ製紙工場向けに発電機4セット受注

三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は9月8日、インドネシアの紙・パルプ最大手アジア・パルプ&ペーパーグループ(APP)の製紙工場向けに、出力12万5000㌔㍗クラスの蒸気タービン発電機4セットを受注したと発表した。

この製紙工場はAPP傘下のPT.OKI Pulp&Paper Mills(OKI)が、南スマトラ州に総工費26億㌦(約2600億円)を投じて建設する製紙能力年間約200万㌧規模の同国最大級の製紙パルプ工場(OKIプロジェクト)で、今回受注した発電機はこの中核設備となる。中国国営傘下のエンジニアリング会社、China National Machinery Import&Export.(CMC)を経由して、2015年9月から順次出荷される予定。