ピーチ株主の第一東方が中国本土でもLCC設立

ピーチ株主の第一東方が中国本土でもLCC設立

 日本の格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションに出資する香港の第一東方投資(ファースト・イースタン・インベストメント)はこのほど、中国本土に河南省鄭州市でLCCを合弁で設立することに合意した。星島日報が報じた。

 合弁相手は鄭州市万里運輸集団で、第一東方は49%を出資する。双方による初期投資額は5000万米㌦(約51億円)。運航開始は2015年初か半ばを見込む。ピーチ・アビエーションの技術支援や出資なども想定されている。

鴻海が家電量販店から事実上撤退 販売不振で

鴻海が家電量販店から事実上撤退 販売不振で

 台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業は、家電量販店の運営から事実上撤退する。中国では約30店を展開する運営会社の株式を売却したことが6月9日、明らかになった。鴻海はスマートフォンなど受託生産事業の成長が鈍化したことで、新たな成長分野として中国や台湾で家電量販店を展開してきた。だが、競争激化で販売不振に陥っていた。

 鴻海はグループ会社を含め、2003年に出資した中国の家電量販店「サイバーマート」で、上海市や重慶市などで事業展開してきたが、この株式すべてを中国の投資会社に売却。その結果、約230万㌦の投資損失が発生した。すでに独小売り大手のメトロと中国で合弁展開していた家電量販店「メディアマルクト」の全7店を13年3月に閉鎖。サイバーマートは12年に台湾にも出店したが、翌13年には早くも全6店を閉鎖するなど家電量販事業は苦戦が続いていた。ただ、家電のインターネット販売は別途展開しており、今後も続ける方針だ。日本経済新聞が報じた。

5月の新車販売速報 5カ月ぶりに10万台割れ 

5月の新車販売速報 5カ月ぶりに10万台割れ 

 インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)の集計によると、同国の5月の新車販売台数(出荷ベース、速報値)は前年同月比2%減の9万8198台となった。前月比では8%減だった。新たにメーデーが祝日となり営業日が少なかったことが響き、5カ月ぶりに10万台を割り込んだ。前年割れは2011年11月以来2年半ぶり。インベストール・デイリーが報じた。

 この結果、1~5月で前年同期比7%増の53万3571台となった。また、小売りベースの5月の販売台数は前月比1%増の9万9576台で、1~5月では前年同期比5%増の50万1867台となっている。

 

インフォテリアがシンガポールに現地法人設立

インフォテリアがシンガポールに現地法人設立

 ソフトウエアの開発・販売を手掛けるインフォテリア(東京都品川区)はシンガポールに100%出資子会社を設立すると発表した。同名の現地法人を7月に設立する。資本金は100万S㌦(約8170万円)。シンガポールをはじめとする東南アジアで自社製品の販売や、ソフトウエアの技術サポート・サービスを展開する。NNAが報じた。

シナールマスMSIG生命 カード支払い可能に

シナールマスMSIG生命 カード支払い可能に

 三井住友海上火災保険が50%を出資するシナールマスMSIG生命はインドネシア出ビザカードを利用した保険料の徴収を開始する。顧客の利便性を高め、拡大する需要を取り込む。ビザ・ワールド・ワイド・インドネシアとこのほど提携。月額保険料が50万ルピア(約4300円)以上の投資型変額保険(ユニットリンク)を対象に、契約者がビザカードで保険料を支払うことを可能にした。

   2015年3月末までに、既存の契約者と新規獲得者を合わせ5400人のカード払いの利用を目指す。シナールマスMSIG生命の担当者によると、今年はユニットリンク商品全体で新規契約者を3割増やす目標を設定している。従来の支払い方法は、MSIGの窓口で直接受け付けるほか、顧客の銀行口座からの自動引き落としが主流だった。NNAが報じた。

昭和飛行機がフィリピンでハニカムパネル生産へ

昭和飛行機がフィリピンでハニカムパネル生産へ

 航空機用部品などを製造する昭和飛行機工業(東京都昭島市)は6月5日、フィリピンに子会社を設立し、ジャムコ(東京都三鷹市)に納入する大型旅客機床板(表面に炭素繊維を用いたハニカムパネル)の製造を開始すると発表した。同社にとって、初の海外生産拠点となる。

   ルソン地方パンパンガ州のクラーク自由港にある工業団地「フィルエクセル・ビジネスパーク」内で、6月末に製造・販売を担う子会社「ショーワ・エアクラフト・インダストリー・フィリピン」を設立。資本金は4400万ペソ(約1億円)。昭和飛行機工業が100%出資する。数億円を投じ工場を新設する。新工場(面積は1500平方㍍)はすでに着工済みで、2016年1月からボーイング777型機向けのハニカムパネルを月間7~8機分生産する。

 

京都銀行がタイ現法に初のタイバーツ建て融資

京都銀行がタイ現法に初のタイバーツ建て融資

 京都銀行は6月5日、射出成形機販売のエス・ケイ・カンパニー(大阪市中央区)のタイ現地法人「S.K.ASIA Co.,LTD」(タイ・チョンブリ県)にタイバーツ建てで融資したと発表した。同行がタイバーツ建てで融資するのは初めて。融資額は300万バーツ(約1000万円)。

TDKが中国でハイブリッド車用の磁石生産

TDKが中国でハイブリッド車用の磁石生産

 TDKは2015年をメドに中国でハイブリッド車(HV)などに使う高性能磁石を量産する。地元政府から工場の建設許可をこのほど取得し、6月中に着工する。日本メーカーが中国で高性能磁石を現地生産するのは初めて。HVの中核部品の現地調達を可能とすることで、HVを中国市場攻略の柱に据えるトヨタ自動車など日本車メーカーの戦略を後押しする。日本経済新聞が報じた。

 TDKが量産するのは、HVや電気自動車(EV)のモーターなどに使う高性能ネオジム磁石。TDKが59%出資し、現地でレアアース(希土類)事業を手掛ける企業と合弁会社を設立した。

EVの米テスラモーターズが鴻海と提携拡大

EVの米テスラモーターズが鴻海と提携拡大

 米電気自動車(EV)メーカー、テスラモーターズのコロン・マスク最高経営責任者(CEO)は6月3日(米国時間)、EMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手の鴻海(ホンハイ)精密工業との協力関係を強化していることを明らかにした。詳細内容への言及は避けたが、提携を拡大することで、生産能力の増強を進めるという。経済日報など台湾の各紙が報じた。

オンキョーが音楽配信で英セブンデジタルと提携

オンキョーが音楽配信で英セブンデジタルと提携

 オンキョー(大阪市中央区)は5月30日、英国のセブンデジタル(ロンドン)との間で、海外でのハイレゾ音楽配信サイトを開設することを目指し業務提携したと発表した。これによりオンキョーは音楽配信から再生機器まで、これまでにないクオリティの高さで音楽を楽しめる環境を海外ユーザーにも提供することが可能になり、同社の事業拡大に大きく寄与するとみている。

 セブンデジタルはMP3をはじめ多彩なフォーマットに対応する音楽配信サイトとして2700万曲もの音源を持ち、ユーザーに高い評価を受けている。また同社の音楽配信プラットフォームを活用したサイトは英国をはじめ20カ国以上で開設されている。