日本 スリランカのLRT整備に300億円の円借款供与

日本 スリランカのLRT整備に300億円の円借款供与

日本政府は、スリランカのコロンボ都市交通システム整備計画を対象に、供与限度額300億4,000万円の円借款を供与する。スリランカ・コロンボで3月11日、日本の杉山明駐スリランカ大使とスリランカのラネプラ・ヘーワゲ・サマンタ・サマラトゥンガ財務省次官との間で、この計画に関する書簡を交換した。
これは、コロンボ市およびその近郊で新交通システム(LRT)を導入することにより、輸送能力の増強、公共交通サービスの安全性・快適性の向上および大気汚染等の交通公害の軽減を図るもの。総延長15.7kmの区間にLRTを整備することで、対象区間のフォートからITパークまでの所要時間が68.2分から32.8分に短縮されるとともに2028年には1日あたり222本の列車が運行され、1年当たりの乗客輸送量は1億3,200万人となる見込み。

デリーで第1回日印宇宙対話 定期開催で一致

デリーで第1回日印宇宙対話 定期開催で一致

第1回日印宇宙対話が3月8日、インドのデリーで開催された。日印の宇宙関係府省および機関関係者が一堂に会し、日印双方の宇宙政策に関する情報交換のほか、安全保障、関係機関間協力、宇宙産業、測位衛星、宇宙状況把握および宇宙空間に関する国際規範等に関し意見交換を行った。
この結果、両国は相互理解を増進し協力を深めるべく、この対話を定期的に開催することで一致した。

住宅金融支援機構 比の国立住宅抵当金融公社と覚書

住宅金融支援機構 比の国立住宅抵当金融公社と覚書

独立行政法人 住宅金融支援機構(本店:東京都文京区)は3月5日、フィリピンの国立住宅抵当金融公社(NHMFC)と3月1日、両機関の情報交換等を柱とする関係強化の協力覚書(MOC)を締結したと発表した。
この覚書に基づき今後は「住宅金融および住宅市場に係る共同研究」や「住宅市場および住宅ローン市場に係る共同セミナー等の開催」等を行っていく。

日本 ラオスの水害復興4案件に計8.5億円の無償資金供与

日本 ラオスの水害復興4案件に計8.5億円の無償資金供与

日本政府は、ラオスの水害被災地域に対する4案件に合わせて8.5億円の無償資金協力に関する書簡に署名した。ラオスの首都ビエンチャンで3月6日、日本の引原毅駐ラオス大使と、各国際機関代表者との間で交換公文の署名および書簡の交換が行われた。
今回の4案件はいずれもラオスにおける2018年7月以降の一連の水害で大きな被害を受けた地域の学校やコミュニティ、農村の迅速な復旧・復興に貢献するためのもの。

日本 カンボジアの防災能力向上に無償資金協力

日本 カンボジアの防災能力向上に無償資金協力

異本政府は、カンボジアの生活環境改善および防災能力向上支援に1億円の無償資金協力に関する交換公文に署名した。カンボジアの首都プノンペンで3月6日、日本の堀之内秀久駐カンボジア大使と、ソック・バンナ国連人間居住計画カンボジア事務所長との間で署名が行われた。
カンボジアでは2018年7月以降、大型台風等により激甚洪水被害が発生。この計画では同国の早期の復旧・復興を後押しするため、洪水被害で家屋を失い、緊急シェルターで生活している人々の家屋の再建・修復支援を行う。また、地方政府職員の防災政策立案能力向上のための研修および防災ハザードマップの作成等を行う。

日本 スリランカの女性および若者の権利向上に無償資金協力

日本 スリランカの女性および若者の権利向上に無償資金協力

日本政府はスリランカの女性および若者の権利向上のために、1億6,300万円の無償資金を供与する。スリランカの首都コロンボで3月6日、日本の杉山明駐スリランカ大使と、リツ・ナッケン国連人口基金(UNFPA)スリランカ事務所代表との間で「女性およびび若者のための性および生殖に係る健康および権利ならびに性別に基づく暴力に係る情報およびサービスへのアクセス改善計画」(UNFPA連携)に関する書簡の交換が行われた。

日本 比ミンダナオの農業・水道管理に5億円の無償資金供与

日本 比ミンダナオの農業・水道管理に5億円の無償資金供与

日本政府は、フィリピン・ミンダナオの和平確立のため「農業訓練計画」と「水道設備管理能力向上計画」に、合わせて5億円の無償資金協力に関する交換公文に署名した。
この2案件の交換公文の署名が3月6日、フィリピンの首都マニラで行われた。農業訓練計画(国連食糧農業機関=FAO連携)に2億円、水道設備管理能力向上計画(国際労働機関=ILO連携)に3億円のそれぞれ無償資金を供与する。

日本 東南ア・インドの海洋プラごみ対策に1億2,300万円拠出

日本 東南ア・インドの海洋プラごみ対策に1億2,300万円拠出

日本政府は、国連環境計画(UNEP)による東南アジア(メコン川流域)やインド(ガンジス川流域およびムンバイ)の海洋プラスチックごみ対策に向けた取り組みに対し、1億2,300万円(約110万ドル)の拠出を行う。
両地域におけるプラスチックごみの排出・流出源および経路の特定や、モニタリング手法のモデルを構築する。

米朝の交渉決裂 米大統領の主張に北朝鮮が反論

米朝の交渉決裂 米大統領の主張に北朝鮮が反論

ベトナムの首都ハノイで2月27、28の両日、米朝で本格的な協議が行われたが、事前の下交渉が不十分だったか、双方の主張に隔たりが露呈、合意に至らず、そのため予定されていた合意文書の署名もなく、交渉は決裂、物別れに終わった。
会談の後、記者会見を開いたトランプ大統領は、一部の核施設の廃棄を受け入れる見返りに、北朝鮮から経済制裁の全面解除を求められたため折り合えなかったと経緯を説明した。
これに対し、北朝鮮のリ・ヨンホ外相は3月1日未明、ハノイで異例の記者会見を開き、北朝鮮はニョンビョン(寧辺)の核施設の完全な廃棄と引き換えに、国連安全保障理事会で決議された制裁のうち、国民経済と国民生活に影響する項目の解除しか求めていないと反論した。そのうえで同外相は、米国が(事前協議内容に加え)非核化に向けた追加の措置を求めたため、合意に至らなかったとの認識を示した。

“非核化”と”見返り”めぐり協議本格化 第2回米朝首脳会談

“非核化”と”見返り”めぐり協議本格化 第2回米朝首脳会談

ベトナムの首都ハノイで2月27日スタートした第2回米朝首脳会談は2日目を迎え、北朝鮮の非核化とその見返りをめぐって本格的な協議が行われる見通しだ。
この会談は現地時間の午前9時(日本時間の午前11時)から始まり、まず通訳だけを交え、米国のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の1対1の会談が1日目に続いて行われ、その後閣僚や側近らが加わった拡大会合や昼食会も予定されている。
昨年行われた第1回目の首脳会談ではあいまいな形で終わり、大きな課題として残った「非核化」とその「見返り」をめぐって突っ込んだ意見が交わされる見通しだ。果たして、非核化の進展につなげられるか注目される。