スノーピーク 中国での物販・体験事業で合弁設立

スノーピーク(本社:新潟県三条市)は10月14日、中国法人2社と中国における物販事業や体験事業の推進を目的に合弁会社「Snow Peak Nature(Beijing)Cultural Development Co.,Ltd.」(以下、Snow Peak China)を設立したと発表した。
合弁相手の中国法人は、仁恩(北京)国際商業管理有限公司(以下、仁恩)、中信聚信(北京)資本管理有限公司(以下、Citio Trust PE)の2社。
新会社Snow Peak Chinaの資本金は2,000万元で、出資比率はスノーピーク45%、仁恩40%、Citio Trust PE 15%。2022年10月に設立し、2023年上期に営業開始の予定。スノーピークの海外拠点としては米国・韓国・台湾・英国に続き5拠点目となる。

富士フィルム コロナ用アビガン開発中止を発表

富士フィルムは10月14日、子会社の富士フィルム富山化学が新型コロナウイルス感染症の治療薬として承認を目指していた「アビガン」の開発を中止したと発表した。臨床試験で患者への有効性が確認できなかった。
アビガンは抗インフルエンザウイルス薬として開発。新型コロナウイルスの治療薬候補として、厚生労働省に承認申請していた。2021年4月、患者316人を目標に臨床試験を始めたが、2022年3月までに84人の患者を受け入れ、試験を終えていた。

東芝エネルギーS タービン発電機検査ロボを実用化

東芝エネルギーシステムズ(本社:川崎市幸区)は10月12日、発電所用タービン発電機向け2種の検査ロボットによる保守サービスを本格的に提供開始すると発表した。中・大型発電機に加え、小型発電機にも対応可能な「薄型検査ロボット」とバッフル乗り越えを可能とする「高機能型検査ロボット」の2種類をラインアップ。国内外の発電所向けに検査サービスを幅広く展開する。薄型検査ロボットは、一部の海外原子力発電所での検査サービスを開始しており、高機能型検査ロボットは2023年度からサービスを開始する。
ロボットを使うことで、回転子を引き抜くことなく、従来の精密検査期間の約半分の12日程度(発電機分解・組み立て期間含む)で発電機内の回転子と固定子の詳細検査が可能となる。

ABCマート ベトナム進出 まずホーチミンに2店舗

くつ小売店、ABCマート(本社:東京都渋谷区)は10月29日にベトナム・ホーチミン市1区のドンコイ通りとレタントン通りの角地に、ベトナム1号店(路面店)をオープンする。また、12月15日にはホーチミン市直轄トゥードゥック市トゥーティエム新都市区に開業する商業施設「ティソモール」にベトナム2号店をオープンする予定。このほか、2023年度までにホーチミン市やハノイ市の大都市に合わせて6店舗の出店を計画している。
同社の海外事業は今回のベトナムが韓国、台湾、米国に次ぐ4カ国・地域目で、グループとしては初の東南アジア進出となる

東洋紡 タイで合弁のエアバッグ用ナイロン工場竣工

東洋紡(本社:大阪市北区)は10月12日、タイの石油化学製品大手のインドラマ・ベンチャーズ傘下のIndorama Plyester Industries PCL(所在地:タイ・ラヨーン県、以下、IPI)と2020年1月に設立した合弁会社Toyobo Indorama Advanced Fibers Co.,Ltd.(本社:タイ・バンコク「、以下、TIAF)が、新たに自動車用エアバッグ用ナイロン原糸の生産工場を竣工し、10月11日に開所式を行ったと発表した。10月より試験生産を開始し、2023年半ばの商業生産開始を目指す。
総投資額は25億9,600万タイバーツ(約100億円)、工場は鉄骨造5階建て(一部7階建て)。敷地面積1万2,875㎡、延床面積2万2,833㎡。生産能力は最大年間1万1,000トン。TIAFへの出資比率は東洋紡50%、IPI50%。

ファストリテイリング最終利益60.9%増で過去最高

国内外で「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが10月13日発表した2022年8月期連結決算(国際会計基準)で、最終利益は前期比60.9%増の2,733億円と過去最高だった。売上収益は同7.9%増の2兆3,011億円。欧米諸国や東南アジア市場が好調だったことに加え、急速な円安で海外収益の円換算額が膨らんだ。

居酒屋43.6%が赤字経営 市場はコロナ前の4割に

東京商工リサーチが酒場、ビヤホール(居酒屋)を運営する主要337社を対象に集計した2021年度決算によると、居酒屋の43.6%が赤字経営となっているほか、「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」の発令が繰り返し続いた厳しい営業環境で、市場規模はコロナ前の4割に縮小したことが明らかになった。
売上高合計は前期比19.5%減の3,454億2,900万円で、最終利益は101億6,300万円の赤字(前期は1,334億2,500万円の赤字)だった。この結果、売上高(市場規模)はコロナ前の2019年度と比べ43.1%に縮小した。最終利益が赤字の居酒屋は43.6%(147社)を占めた。ただ、長期間の休業や時短営業に対する政府のコロナの支援給付金により、前期の70.3%(237社)から26.7ポイント改善した。

メディカロイド 手術支援ロボの適応広がる

メディカロイド(本社:神戸市中央区)は10月13日、手術支援ロボット「hinotori(TM)サージカルロボットシステム」の消化器外科および婦人科への適応について、厚生労働省より10月11日に承認を取得したと発表した。
hinotoriは、2020年8月に泌尿器科領域での使用で製造販売承認を取得。現在国内で600症例を超える使用実績がある。

コマツ 電動式フォークリフトFE2機種発売

コマツ(本社:東京都港区)は10月12日、CO2排出削減に貢献する2.5トン、3.0トンクラスの電動式フォークリフト「FEシリーズ」に大容量リチウムイオンバッテリーを搭載した「FE25G-2」「FE30G-2」を12月より発売すると発表した。カーボンニュートラル実現へ向け、作業現場の電動化をさらに拡大する。
今回発売する2機種は、FEシリーズの特長を継承しつつ、急速充電による充電時間の短縮と継ぎ足し充電が可能となり、これまで電動式フォークリフトでは導入が難しいとされてきた長時間稼働や、高負荷作業が必要とされる現場でも連続作業が可能となる。