トヨタとダイハツ 電力損失45%減の変換器を共同開発

トヨタ自動車グループの豊田中央研究所とダイハツ工業は10月7日、再生可能エネルギーを効率よく融通できる電力変換器を共同開発したと発表した。既存の設備と比べて変換器の電力損失を約45%減らせる。
今回独自開発した電力変換器「スマートパワーハブ(SPH)」を、トヨタ自動車九州の小倉工場(所在地:北九州市)の蓄電設備に設置。2日から実証実験を始めている。

三菱電機 JICA, 阪急電鉄の比LRTの省エネ技術協力に参画

三菱電機は10月6日、国際協力機構(JICA)および阪急電鉄のフィリピン・マニラ都市旅客鉄道の(LRT1号線)の省エネルギー化を推進するための技術協力案件に参画すると発表した。
三菱電機は、鉄道向けデータ分析サービスを活用した電力消費の現状把握・分析および省エネルギー施策の導入実現性や効果の検証を行い、それに基づいた鉄道事業者向け省エネルギーソリューションを提案する。これにより、マニラ首都圏の環境負荷低減に貢献する。

富士通とNVIDEIA AIインフラで協業拡大, 基盤構築

富士通は10月3日、半導体大手NVIDIA(エヌビディア)と協業を拡大すると発表した。医療や金融など社会生活への人工知能(AI)の実装を一段と加速させるため、その基盤を共同で構築する。両社はすでに、スーパーコンピューター「富岳」の後継機「富岳NEXT」の開発などで協働している。

日産自動車 横浜市で自動運転「レベル2」実証実験

日産自動車(本社:大阪市西区)は10月3日、11月に横浜市で始める自動運転「レベル2」の実証実験の詳細を発表した。11月27日から約2カ月間、毎週火曜日から金曜日にかけて実施する。
高精度センサーを搭載した5台の自動運転車両を走行させ、乗客を目的地に運ぶ。運転席に人はいるが、基本的にハンドルは操作せず、車両は遠隔から監視する。サービスを体験してもらう一般モニター約300人を募集するほか、遠隔監視のための専用施設も市内に設置する。
横浜市内のみなとみらいや桜木町、関内を含むエリアを走る。エリア内の26カ所に乗降地点が設置されており、利用者が専用のスマートフォン向けアプリで乗降地点を指定してから、車両に乗る。

YKK ベトナム・ドンバン工場でスナップ・ボタンライン稼働

YKK(本社:東京都千代田区)は10月2日、グループのYKKベトナム社がドンバン(旧ハナム)工場で1日にスナップ・ボタン製造ラインを稼働開始したと発表した。
スポーツやアウトドア、カジュアルウエアなど多くの衣料品には、ファスナーだけでなくスナップ・ボタンも使用される。今回稼働したこの製造ラインに伴い、商品をより速く顧客に届けられるようになる。

三菱鉛筆 インドで合弁「UNI LINC INDIA」事業開始

三菱鉛筆(本社:東京都品川区)は10月2日、LINC LIMITED(本社:インド)との共同出資による筆記具の製造・販売を手掛ける合弁会社、UNI LINC INDIA PRIVATE LIMITED(所在地:インド・グジャラート州)の事業を開始すると発表した。両社協力のもと、日本の技術と品質を、インドを中心としたユーザーが入手しやすく、魅力的な製品にして提供。インド市場における新しい筆記具のスタンダードを提案していくことを目指している。
合弁新会社の資本金は2億ルピー(約3億4,000万円)で、出資比率は三菱鉛筆51%、LINC LIMITED49%。

25年1〜9月ラーメン店倒産46件 4年ぶり減 “淘汰”一服

帝国データバンクのまとめによると、2025年1〜9月のラーメン点経営業者の倒産(負債額1,000万円以上、法的整理を含む)は46件(速報値)にとどまった。この結果、年間で最多を更新した前年同期の60件と比較すると、14件(20%超)減となり、4年ぶりに減少した。
このほかに個人店の閉業などがあり、実際にはこれより多くのラーメン店が市場から退出したとみられる。いずれにしても帝国データバンクでは、倒産が急増していたラーメン店の”大淘汰時代”からは一服傾向とみている。
2025年の倒産したラーメン店をみると、資本金「100万円未満」企業の占める割合が約半数を占めた。とくに「小規模・個人店」で淘汰が続き、資本力のある「中規模以上」の事業者との格差が鮮明となった。

任天堂 シンガポールに子会社設立 東南アジアで初

任天堂は9月30日、シンガポールに子会社を設立したと発表した。東南アジアに子会社を設立するのは初めて。タイでの法人設立も検討しており、東南アジアでの事業拡大を加速する。
同社は6月以降、ゲーム機「Nintendo Switch2」をタイ、シンガポール、フィリピンなどで発売。これら東南アジアを、日米欧に続く成長市場として強化していく。

キオクシアHD 北上工場新棟稼働 最先端メモリー26年供給

キオクシアホールディングス(HD)は9月30日、北上工場(所在地:岩手県北上市)の新棟が稼働開始したと発表した。中長期的に人工知能(AI)向けの需要が拡大すると見込み、”第8世代”と呼ぶ最先端メモリーの量産を始めた。今後、市場動向に合わせて設備を増強、生産能力を段階的に引き上げ、NAND型フラッシュメモリーを供給する。2026年前半に出荷を開始する。

「東京ゲームショウ2025」閉幕 節目の26年 5日間開催に

千葉市の幕張メッセで9月25日から開催されていた世界最大級のゲーム見本市「東京ゲームショウ2025」が4日間の会期を経て28日、閉幕した。今回は47カ国・地域から、過去最多の1,136社、うち海外から最多の600社余が出展した。25〜26日のビジネスデイでは、前回より2万人多い計約10万7,000人が来場した。節目の30周年となる「東京ゲームショウ2026」は、一般公開日が1日増え計5日間となる。