エーザイ 不眠症治療薬「デエビゴ」中国で発売

エーザイ(本社:東京都文京区)は8月18日、同社創製の不眠症治療薬「デエビゴ(R)」(一般名:レンボレキサント)を中国で発売すると発表した。入眠困難、睡眠維持困難のいずれか、またはこの両方の患者が対象。2025年5月に中国国家薬品監督管理局(NMPA)より承認を取得した。
中国では初めての不眠症治療薬となる。同国の不眠症患者は1億7,000万人に上るとされ、大きな需要が見込まれる。

伊藤忠, セブン銀行 資本業務提携協議開始を発表

伊藤忠商事(本社:東京都港区)とセブン銀行(本社:東京都千代田区)は8月18日、幅広い分野での協業を含めた資本業務提携協議を開始すると発表した。出資比率などの詳細は今後協議する。両社は9〜10月ごろの妥結を目指して協議を進める見通し。伊藤忠子会社のファミリーマートのATMを軸にセブン銀行と連携するとみられる。
セブン銀行は、セブン‐イレブンをはじめ、商業施設、、観光地、空港、駅など日本全国に28,000台以上のATMを展開している。

中国恒大集団が8/25 香港証券取引所上場廃止

経営再建中の中国不動産企業大手、恒大集団は8月12日、香港証券取引所の上場を25日に廃止になると発表した。同取引所は2024年1月、香港の裁判所から清算命令を受けて以降、適切な業務運営ができていないことから、恒大の株式を売買停止とし以後、取引は行われていなかった。
同取引所は8日、恒大が株式取引の再開の条件を満たしていないため、上場資格の取り消しを決定したと恒大側に通知していた。

人気の抹茶市場に中国が販売攻勢へ 量産体制整備

世界での日本茶人気の中、中国が内陸部の茶どころ、貴州省銅仁市が抹茶を地域ブランドとして打ち出し、量産体制を整備。品薄が伝えられる日本はじめ、欧米などの市場に攻勢をかける。
貴州省銅仁市政府は、抹茶の原料となる「てん茶」を2025年内に1,750トン以上、2026年に2,200トン以上生産する目標を掲げている。農林水産省によると、2023年の日本全国のてん茶生産量は4,176トンだ。銅仁市の計画が達成されれば、一気に日本の半分の規模となる。

東京都 次世代型ペロブスカイト愛称「Airソーラー」

東京都は8月8日、薄くて曲がる次世代型のペロブスカイト太陽電池の愛称を「Airソーラー」に決定したと発表した。都は親しみやすい名前で普及につなげようと、7月にネーミング選挙を銘打って広く投票を呼びかけていた。総投票数は1万5,005票で、「Airソーラー」は4,388票を集めトップだった。
名称は「どこでも(Anywhere)」「革新的な(Innovative)」「再生可能エネルギー(Renewable energy)」の頭文字を取った。空気のようにあらゆる場所に設置されることも表している。

大成建設 東洋建設をTOBで買収へ 完全子会社化

大手ゼネコンの大成建設は8月8日、海洋土木分野に強みを持つ中堅ゼネコンの東洋建設をTOB(株式公開買い付け)などを通じて買収すると発表した。買収総額は1,600億円規模になる見込み。すべての株式を取得し、年内に完全子会社化を目指すとしている。東洋建設を傘下に収めることで、売上高は2兆3,000億円規模になり、業界2位の大林組に迫ることになる。
建設業界は幅広い工種が強みのゼネコンと、港湾など専門性の高いマリコンが工事領域をすみ分けしており、今回は業界のタテ割り構造を崩す再編となる。

大阪メトロ 大阪港で9月「空飛ぶクルマ」飛行見学会

大阪メトロは8月7日、「空飛ぶクルマ」のデモ飛行見学会を9月15日から大阪港のポート(発着場)で開催すると発表した。見学会は7日間にわたって1日2回開催し、募集人員は各回先着100人。
スカイドライブ(本社:愛知県豊田市)が開発した、3人乗りの機体「SKYDRIVE」が会場周辺を数分間飛行する。大阪メトロとスカイオドライブは、2028年をめどに大阪市東部の森之宮エリアで空飛ぶクルマの乗車サービスを始める計画。

トヨタ 今期 純利益2.6兆円に修正 関税分1.4兆円

トヨタ自動車は8月7日、2026年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比44%減の2兆6,600億円になるとの見通しを発表した。従来予想の35%減の3兆1,000億円から下方修正した。米国の関税の影響分を通期で1.4兆円と見込む。
通期の売上高は48兆5,000億円と据え置いた。営業利益も33%減の3兆2,000億円と従来予を6,000億円引き下げた。

セーレン 買収ユニチカ岡崎事業所に100億円投資

セーレン(本社:福井市)は8月4日、買収するユニチカ(本社:大阪市)の繊維事業の主力生産拠点、岡崎事業所(所在地:愛知県)に、今後10年間で100億円規模の投資を行う方針を明らかにした。買収については、8月下旬にも最終契約を完了し、2026年1月1日時点で譲渡完了を予定する。
セーレンは、鐘紡(現クラシエ)の福井県内における合繊(ポリエステル)事業の買収時にも同規模の投資を行い、KBセーレンとして再建させている。