日新電機 ベトナムの生産能力1.4倍に拡大,業容拡大へ

日新電機(本社:京都市右京区)は8月29日、グループ会社で装置部品の受託生産を手掛ける日新電機ベトナム(所在地:ベトナム・バクニン省)が、旺盛な需要増に応えるため、生産エリアの拡大と加工設備の追加導入を2023年9月に完了し、生産能力を2020年度に比べ1.4倍に拡大すると発表した。これにより、2023年度の売上高は2021年度比2.5倍の4,000万ドル(約55億円)を目指す。
半導体装置業界のほか、再生可能エネルギー関連や電気自動車関連など脱炭素社会の実現に向けた関連製品の需要増に対応する。
日新電機ベトナムは2019年に4億5,000万円を投じ、生産能力をそれまでの1.3倍に増強している。その後も半導体業界を中心に需要が増加、工場はフル稼働生産が続いており、今回新たに工場の拡張、設備の増強を進めるもの。

トヨタ 日米で7,300億円投じEV向け電池生産強化

トヨタ自動車は8月31日、日米で電気自動車(EV)向け電池生産に最大7,300億円(約56億ドル)を投資すると発表した。2024〜2026年の生産開始を目指す。今回の投資で最大40GWhの年間生産能力の増強を目指す。日本国内の工場に4,000億円、米国の工場に3,250億円を追加投資する。投資先に国内外の5カ所を予定。

三井化学 シンガポールのエラストマープラント新設

三井化学(本社:東京都港区)は8月30日、シンガポールの完全子会社、三井エラストマーズシンガポール(MELS)を通じ、自動車用部品に使われる高性能エラストマー「タフマー(R)」のプラントを新設すると発表した。投資額は公表していない。
既存設備の年間生産能力は22万5,000トンで、今回新たに同12万トンを新設する。2024年度中に完工する予定。

ダイキン 中国・恵州市に300億円投じ空調新工場

ダイキン工業(本社:大阪市北区)は8月30日、中国広東省恵州市に空調の新工場を建設すると発表した。投資額は約300億円。2024年10月に稼働し、中国国内の家庭用空調を増産する。
今年10月をめどに恵州市に新工場の運営を担う大金空調(恵州)を設立する。資本金は17億5,000万人民元(約350億円)で、ダイキン工業の中国法人が全額出資する。

ハウステンボスの売却発表 HISなど総額1,000億円規模

エイチ・アイ・エス(HIS)は8月30日、全体の66.7%を出資する連結子会社、テーマパク「ハウステンボス」(所在地:長崎県佐世保市)の全株式を、香港拠点の投資ファンドPAG系の特別目的会社に売却すると発表した。九州電力、西部ガス、九電工、JR九州、西鉄など地元企業の持ち株と合わせた売却総額は1,000億円規模となる。

オリエンタル酵母 インド子会社がイースト工場稼働

日清製粉グループのオリエンタル酵母工業(本社:東京都板橋区)は8月30日、インド子会社Oriental Yeast India Pvt.Ltd.(以下、OY India)で建設を進めていたイースト工場(所在地:インド・マハラシュトラ州)が完成し、8月より稼働を開始したと発表した。同工場の生産能力は日量100トン(生イーストベース)。工場敷地面積は約15万6,262㎡。

7月PC国内出荷台数6.1%減の55.2万台 16カ月連続減

電子情報技術産業協会(JEITA)は8月30日、7月のパソコン(PC)国内出荷台数が前年同月比6.1%減の55万2,000台だったと発表した。新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要の反動が長引き、16カ月連続で前年同月に比べ減少した。
機種別にみると、ノートPCが6.9%減の46万1,000台、デスクトップ型は1.8%減の9万1,000台だった。PC出荷額は21.6%増の651億円と2カ月連続の増となった。

UBE タイのPCD製造設備 5割増の年1.2万㌧へ着手

大手化学メーカーのUBE(旧 宇部興産、東京本社:東京都港区)は8月29日、タイ法人のUBE ファインケミカルズ(アジア)(事務所所在地:タイ・バンコク、工場所在地:タイ・ラヨーン県)が、ポリウレタン原料のポリカーボネートジオール(PCD)の3期製造設備の増強に着手したと発表した。
増強設備は2023年8月の稼働を予定しており、生産能力は現在の年産8,000トンから、5割増の同1万2,000トン規模となる。

ホンダ 韓国LGと米に車載用電池の合弁工場設立

ホンダ(本社:東京都港区)は8月29日、韓国電池大手のLGエナジーソリューションと米国で電気自動車(EV)向けリリウムイオン電池工場を設立すると発表した。投資額は44億米ドル(約6,100億円)。合弁会社は2022年中に設立し、2025年の量産開始を目指す。生産能力は最大約40GWhを目標とする。