豊田通商 ベトナムでナイロン端材のリサイクル事業

豊田通商は7月22日、再生素材メーカー、リファインバース(本社:東京都中央区)より、エアバッグのリサイクル技術のライセンス供与を受け、2023年4月からベトナムでエアバッグの製造時に発生するナイロン端材のリサイクル事業を開始すると発表した。
現地のトヨタグループ各社とも連携し、素材の回収および再生原料の用途開発を行い、Car to Carのサーキュラーエコノミー(循環型社会)実現を目指す。
リファインバースは、ナイロン製エアバッグから異物を高度に分離・除去し、高品質なナイロン樹脂としてマテリアルリサイクルする量産技術を独自開発し、保有している。両社は今後、ベトナム以外の豊田通商グループの海外製造拠点への展開についても事業化可能性を検討していく。

日立エナジー インドからHVDCシステム一式受注

日立エナジー(本社:スイス・チューリッヒ、日立エナジー・ジャパン本社:東京都品川区)は7月22日、インドのグジャラート州を拠点とする複合企業アダニグループのAdani Electricity Mumbai Infra Limitedから、マハラシュトラ州クダスとムンバイを結ぶ連系線の高圧直流送電(HVDC)システム一式を受注したと発表した。今回同社が提供するHVDC Light(R)は大容量の電力制御が可能なコンパクトな送電システム。50kmの地中ケーブルの活用により、サッカー競技場の320面分に相当する約2.3平方kmの用地の削減が可能となる。また、市外からの供給量の半数にあたる最大1,000MWの新たな電力供給が可能となり、既存の送電インフラが強化される。

東急 ベトナムバリアブンタウ省で分譲マンション」

東急電鉄(本社:東京都渋谷区)は7月20日、ベトナムの現地ディベロッパー、Danh Knoi Group Joint Stock Company(以下、ヤンコイ社)と、合弁会社、Danh Knoi TK Joint Stock Company(以下、DKTK社)を設立、DKTK社は共同事業第1号案件として、ベトナム・バイリアブンタウ省ブンタウ市で分譲マンション事業に参画すると発表した。
この物件(地上28階、地下2階建て、総戸数500戸)は2022年に事業着手し、2025年に竣工、引き渡し予定。

コクヨ 香港のオフィス家具会社を買収 中国事業拡大

コクヨ(本社:大阪市東成区)は7月21日、「Lamex(ラメックス)」ブランドでオフィス家具の製造・販売を手掛ける香港のHNI香港を買収すると発表した。中国市場でのさらなる業容拡大を図る。親会社の米国の家電メーカー、HNIからHNI香港の株式を100%取得する。取得価額はアドバイザリー料含め94億4,600万円。

大同特殊鋼 タイ・チョンブリ県で二次加工拠点で開所式

大同特殊鋼(本社:愛知県東区)は7月21日、下村特殊精工(本社:千葉県市川市)との合弁による、みがき棒鋼を手掛けるタイの連結子会社、ダイドー・シモムラ・スチール・マニュファクチャリング・タイランド(DSST)が、チョンブリ県で二次加工拠点の開所式を開いたと発表した。
今回DSSTが開設したのはチョンブリ県のビントン5工業団地で、1万850㎡の敷地に工場建屋と事務所棟各1棟を建設。7月18日にタイ投資委員会(BOI)やIEAT(タイ工業団地公社)などの関係者を招き、開所式を開いた。
同工場の設備能力は月間700トンの製造と、1,000トンの倉庫保管能力がある。

中国のEV大手BYD 日本の乗用車市場に進出攻勢

中国の電気自動車(EV)メーカー大手、比亜●(本社:広東省深セン市、BYD)の日本法人は7月21日、日本の乗用車市場に進出すると発表した。2023年からスポーツタイプ多目的車(SUV)とコンパクトカー、セダンのEVを順次投入する。
BYDはすでに日本市場には商用車(バス)では参入、多くの納入実績がある。

民間6社が「次世代グリーンCO2燃料技術研究組合」設立

ENEOS、スズキ、SUBARU、ダイハツ工業、トヨタ自動車、豊田通商の6社は7月20日、燃料を「つくる」プロセスでの効率化を研究するため「次世代グリーンCO2燃料技術研究組合」を7月11日、設立したと発表した。
同組合では、カーボンニュートラル社会実現のためバイオマスの利用、生産時の水素・酸素・CO2を最適に循環させて効率的に自動車用バイオエタノール燃料を製造する技術研究を進める。