配車大手の滴滴出行 米NY市場から撤退 香港市場に上場へ

中国の配車サービス大手、滴滴出行(ディディ)は12月3日、米ニューヨーク株式市場から撤退し、香港市場に上場する方針を表明した。中国当局が米国への顧客データ流出を警戒し、講じた要請措置とみられている。「共同富裕」を掲げた一連の巨額の寄付金拠出要請に続き、中国政府のIT大手に対する統制が一層明確になった形。

スズキ ネット接続の軽自動車「スペーシア」12/24発売

スズキは12月3日、車両に通信機を搭載してインターネットに接続する新サービス「スズキコネクト」を国内で始めると発表した。24日に使用変更して発売する軽自動車「スペーシア」シリーズから導入する。事故はじめ運転手の体調不良などの際もスズキのオペレーターに緊急通報できる。

NEC ワクチン接種証明「顔パス」システムの本格展開開始

日本電気(本社:東京都港区、以下、NEC)は12月3日、新型コロナウイルスワクチンの接種証明を「顔パス」で済ませるシステムの本格展開を開始すると明らかにした。これによりスマートフォンや書面の提示が不要となり、人件費抑制効果が期待できる。観光施設や イベント会場などでの導入を想定する。顔認証技術に

東洋エンジ インドネシアで石油化学プラントのFEED業務受注

東洋エンジニアリング(本社:千葉県習志野市、以下、TOYO)は12月3日、インドネシア最大の石油化学会社、チャンドラアスリ・ペトロケミカル(以下、チャンドラアスリ)の子会社、チャンドラアスリ・ペルカサより、インドネシア・ジャワ島西部チレゴンに新設される大型石油化学プラントのFEED業務を受注したと発表した。
このプロジェクトはチャンドラアスリが計画する石油化学プラントの第二期プロジェクトで、TOYOはこのプロジェクトのPackage-A(オレフィン・芳香族回収系・ブタジエンの生産設備、ユーティリティ設備)のFEED業務を請け負う。

カルテック 光触媒で鮮度保持 家庭向け食品保管庫 ロス削減へ

光触媒原料ならびに応用製品の開発、販売を手掛けるカルテック(本社:大阪市中央区)は12月2日、光触媒技術を用いた家庭向け食品保管庫を発表した。常温でもパンや果物の鮮度を長く保つことができ、カビの発生も防ぐという。空気清浄機などが主な用途だった光触媒技術を食品保管に活用するのは珍しく、普及すれば食品ロスの削減につながるとみられる。

サントリーG 米ア社と植物由来原料のペットボトル開発

サントリーグループは12月3日、米国バイオ化学ベンチャー企業、アネロテック社と進めてきた植物由来原料100%使用のペットボトルの開発に成功し、試作品が完成したと発表した。両社は2012年から植物由来原料100%使用ペットボトルの共同開発を開始。課題だったテレフタル酸の前躯体、パラキシレンを、ウッドチップのみを使い熱分解と触媒反応によりワンステップで、植物由来100%素材で生成することに成功した。
サントリーグループは、2030年までにグローバルで使用するすべてのペットボトルに、リサイクル素材あるいは植物由来素材のみを使用し、化石油来原料の新規使用をゼロにすることで100%サステナブル化を目指している。

日揮 マレーシアでFLNGプラントの基本設計役務を受注

日揮ホールディングス(本社:横浜市西区)は12月3日、海外EPC事業会社の日揮グローバルが韓国サムスン重工業と共同で、マレーシア国営石油会社(ペトロナス社)が計画しているFLNGプラントに係る基本設計役務を受注したと発表した。受注金額は非公表。
プラント設置予定地はマレーシア・サバ州、シピタン石油&ガス産業パーク沖沿岸部。役務内容は年産200万トンのFLNGプラント(浮体式LNG生産施設)に係わる基本設計。納期は2023年1月の予定。

新生銀行 越の民間商銀のカンボジア法人に最大49%出資

新生銀行(本店:東京都中央区)は12月2日、ベトナムの大手民間商業銀行(MB)が2022年にカンボジアに設立を予定している新たな商業銀行に、最大で49%を出資することで合意したと発表した。
MBはベトナムおよびカンボジアの監督官庁の認可などを経て、2022年にカンボジアに新銀行を設立し、新生銀行はカンボジアの監督官庁の認可などを経て、2023年に出資持分の取得を完了する予定。
新銀行では、MBカンボジア支店が展開する法人向け金融サービスや住宅ローンなどに加えて、銀行のサービスを受けられない、いわゆるUnbannked層向けにオンライン小口無担保ローンなどのデジタル金融サービスを提供する。
東南アジアではMBと合弁で展開するベトナムの個人向け金融事業に続く第2の事業となり、成長市場で収益基盤を強化する。

ロート製薬,三洋化成が提携 スキンケア・医療分野で製品開発

ロート製薬(本社:大阪市生野区)と三洋化成工業(本社:京都市東山区)は12月2日、スキンケア・化粧品分野や医療分野での協業・協力を目的に資本業務提携すると発表した。両社がそれぞれ相互に2億円相当の普通株式を取得する予定。
相互のリソースを活用して独自の原料開発および新機能・異業種への適用を図り、事業拡大・企業価値向上をめざす。具体的方針および内容については、今後両社が協議して決定する。まずスキンケア分野で原料を化学品から植物由来素材に切り替えた製品の開発を目指す。

日本の農林水産物・食品輸出 21年は初の1兆円超え確実に

農林水産省によると、2021年1~10月の日本の農林水産物・食品の輸出額は前年同期比28%増の9,734億円となり、年間で初の1兆円突破が確実になった。牛肉や日本酒の増加が全体を押し上げた。
ただ、日本政府は2030年までに5兆円の目標を掲げており、この達成には10年前の原発事故の”後遺症”が大きな壁となっている。中国や韓国による放射性物質を巡る輸入規制の早期撤廃が避けて通れない。