アデランス開発の光触媒溶剤がコロナウイルス99.7%不活化

毛髪・美容・健康のウェルネス事業をグローバル展開するアデランス(本社:東京都新宿区)は10月25日、グループのアデランスバイオ社(本社:佐賀市)が製造開発した光触媒溶剤が新型コロナウイルスに対する不活化効果を実証するため、公立大学法人 奈良県立医科大学で試験を実施、99.700%不活化することを確認したと発表した。当該溶剤は今後、アデランスバイオ社で商品化を進めていく。
同社は2020年9月、光触媒技術を用いた環境衛生事業を立ち上げ、光触媒ブランドの展開を開始。2021年3月アデランスバイオを設立し、7月に佐賀市内に工場を竣工、8月から本格稼働を開始している。光触媒をはじめとする衛生商品の開発製造から販売までを一貫して手掛けることで、アデランスグループ全体における環境・衛生分野の強化・推進を図る。

楽天モバイル 韓国・イストモブ社を完全子会社化 開発加速

楽天モバイル(本社:東京都世田谷区)は10月25日、P2P(ピアツーピア)ファイル転送ソリューションを開発する韓国のスタートアップ企業、Estmob,Inc(本社:韓国・ソウル、以下、イストモブ社)を買収し、完全子会社化すると発表した。
これにより、楽天グループの通信プラットフォーム事業組織、楽天シンフォニーが韓国における研究開発拠点を設置し、イストモブ社の開発体制や技術を活用したインターネットやエコシステムに関するサービスの製品開発を加速させる。

9月の外食売上高8%減 緊急事態宣言延長で2カ月連続減

日本フードサービス協会(所在地:東京都港区)が10月25日発表した9月の外食売上高(全店ベース)は、前年同月比8%減だった。前年実績を下回るのは2カ月連続。新型コロナウイルス感染拡大前の2019年9月比では22%減となった。9月の客数は前年同月比7%減、客単価は1%減だった。緊急事態宣言の延長により、飲食店への時短要請、酒類提供制限が響いた。
業種別に売上高をみると、「パブ・居酒屋」が前年同月比80%減と4カ月連続で前年実績を下回った。2019年9月比では91%減となった。「ファミリーレストラン」も同25%減と8月の前年同月比21%から減少率が拡大した。一方、持ち帰りや宅配を取り込む「ファストフード」は前年同月比5%増と底堅い。

東芝エネ シンガポールの都市型地下変電所向け変圧器を受注

東芝エネルギーシステムズ(本社:川崎市幸区)は10月22日、シンガポールの電気設備会社イースタン・グリーン・パワーから公益事業会社の地下変電所向けの変圧器を受注したと発表した。受注額は非公表。2023年7月ごろから順次納入する予定。
今回受注した機器は、2025年以降に運転開始を予定している東南アジア初となる230KVクラスの都市型地下変電所向けの変圧器(200MVA)3台、変圧器(75MVA)4台。

出光興産 ベトナム・ビンディン省にブラックペレットプラント

出光興産(本社:東京都千代田区)は10月21日、ベトナム中南部のビンディン省に石炭の代替となるカーボンニュートラル燃料、ブラックペレットの大型商業プラントを、日本企業として初めて建設すると発表した。生産能力は年産12万トン、2022年上期に稼働開始の予定。
新プラントの建設にあたり、同社はベトナムの既存木質ペレットの製造会社へ出資し、新会社「Idemitsu Green Energy Vietnam Limited Company」を設立。既存の工場敷地内に新プラントを建設し、原料は主にアカシアの端材や製材残渣を使用する。

関西空港に2台の警備ロボット 事件・事故のいち早い防止へ

関西空港を運営する関西エアポートは10月25日から2台の「警備ロボット」を導入する。不審物などをいち早く見つけ事件や事故の防止につなげるためで、1台は第2ターミナルの中を、もう1台は関西空港駅の改札口周辺を動き回って映像を撮影する。
ロボットは幅84cm、奥行き1m10cm、高さ1m20cm余で、8台のカメラやセンサーを備え、車輪で事前に指定されたルートを動く。カメラは360度すべての方向を撮影し、映像は別室に送られて警備員が不審物や不審者、また急病人などはいないか、モニターする。そして、警備員は状況に応じて、遠隔操作によりマイクで周辺に注意を呼びかけたり、現場に向かったりするという。

双日・大阪ガスなど ベトナムで屋根置き太陽光発電事業開始

双日、大阪ガスの共同出資会社のSojitz Osaka Gas Energy Company Ltd.(以下、SOGEC)と、Looopは10月21日、合弁会社SOL Energy Company Limited(以下、SOL Energy)を設立したと発表した。今後、ベトナムで産業用・商業用の顧客向けに屋根置き太陽光発電事業を手掛ける。同事業には環境省の「令和3年度二国間クレジット制度資金支援事業のうち設備補助事業」も活用する予定で、ベトナム、日本両政府の協力のもとで実施される。
SOL Energyは、双日が運営するベトナム南部ドンナイ省のロンドウック工業団地で、顧客企業の屋根に1万KWを超える太陽光発電設備を設置する予定。導入によるCO2の年間削減量は、同工業団地全体で約5,800トンを想定。発電した電力は長期間にわたり顧客に供給するとともに、余剰電力は同工業団地の運営会社に供給することで、同工業団地の再生可能エネルギー電力の活用および、同工業団地の脱炭素化に貢献する。今後、ロンドウック工業団地以外にも取り組みを拡大する予定。

日立 ILSA社と高速鉄道車両・30年メンテで980億円の契約

日立製作所は10月22日、鉄道システム事業におけるグループ会社、日立レール(スペイン)社が、スペインの鉄道運営会社Intermodalidad de Levante社(以下、ILSA社)からETR1000型高速鉄道車両20編成の2052年までの30年間にわたるメンテナンスに関する契約を7億3,700万ユーロ(約980億円)で締結したと発表した。
イタリアで製造され、スペイン・マドリードでメンテナンスが行われるILSA社のETR1000型車両は、2022年後半に営業運転を開始する予定。マドリード、バルセロナ、バレンシア、アリカンテ、マラガ、コルドバ、セビリアを結ぶ高速鉄道路線を、最先端の空気力学、省エネ技術および高い性能により運行効率の最大化を実現した車両で運行する。

楽天カード ベトナムにシステム開発子会社を設立 IT拠点に

楽天カード(本社:東京都港区)は10月22日、ベトナム・ホーチミン市計画投資局より10月12日に、同国における子会社設立の許可を取得し、RAKUTEN FINTECH VIETNAM CO.LTD.(所在地:ホーチミン市)を設立したと発表した。今後のさらなる成長やサービス拡充に向けたシステム開発のスピードアップと事業継続計画を含めた体制強化を図る。新会社の資本金は520万米ドル(2021年10月時点)で、全額楽天カードが出資する。2022年春業務開始の予定。
将来にわたり優秀なIT人材の確保や活躍をを見込む。新会社では、現地でITエンジニアを採用し、まず社内向けシステム等の開発を進める。将来的には顧客向けサービスを含め、フィンテック事業における海外でのシステム開発の中核的な拠点となることを目指す。