デンヨー(本社:東京都中央区)は10月22日、脱炭素社会の実現に向けて、100V電源で使用できる鉛蓄電池用の急速充電器を開発したと発表した。充電回路の効率化により外形寸法を大型化することなく、最大出力1.1kwを実現した。これにより、最大充電電流を2倍に上げ、80%充電までの充電時間を従来の57%に短縮した。
高所作業車やバッテリー溶接機など同社のバッテリー使用製品への組み込みを予定しており、急速充電器の内製化と充電時間短縮による製品機能向上を図っていく。
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ローム 中国の正海集団とNEV向け半導体で合弁 22年から量産
半導体大手のローム(本社:京都市右京区)は10月21日、中国の自動車部品メーカーの正海集団有限公司と電気自動車(EV)など新エネルギー車(NEV)のインバーターに使われるパワーモジュールの開発、生産を手掛ける合弁会社を設立すると発表した。EV化が急速に進む中国での需要がさらに拡大すると判断した。
ロームがシリコンカーバイド(SiC)を使ったパワーモジュールの中国合弁を設けるのは初めて。上海市に新会社「上海姆希科半導体有限公司」を12月に設立する。正海集団子会社の上海正海半導体技術有限公司が80%、ロームが20%それぞれ出資する。新会社を通じて開発されるパワーモジュールはすでに中国のEVへの採用も予定されており、2022年より量産を開始する。
ロームは目標として、2025年までにSiCパワーモジュールの世界シェア3割を確保し、世界首位を掲げている。
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ダイハツ 福祉介護・共同送迎サービス「ゴイッショ」提供へ
ダイハツ工業は10月21日、通所介護施設の送迎業務の共同化を土台に、他のサービスを付加することで、地域の高齢者の移動や暮らしを支援する「福祉介護・共同送迎サービス『ゴイッショ』」を2022年春に提供開始すると発表した。
同社が香川県三豊市で実施した実証事業で①介護施設にとって送迎業務を外部委託することにより業務負担が軽減されること②地域で共同化することにより効率的な稼働が実現できること-などが明らかになった。さらに、他の自治体へヒアリング活動を行う中で、エリアや人口規模にかかわらず、同様の課題を抱えている自治体が多いことから、社会受容性が高いモデルと考え、今回全国展開することになった。2022年春の提供に先立ち、ゴイッショの導入を検討する自治体を募集する。