中国の総合車載Tier1メーカー、United Automotive Electronic Systems Co.,Ltd.(以下、UAES社)とロームは12月8日、中国・上海市のUAES本社内に「SiC技術共同実験室」を開設し、2020年10月に開所式を実施したと発表した。同実験室には、オンボードチャージャーやDC/DCコンバーターをはじめとした車載アプリケ―ションのセット評価ができる設備やデバイス評価ができる装置など、重要な機器を導入している。
両社は2015年より技術交流を始め、SiCパワーデバイスを搭載した車載アプリケーションの開発で協力関係を築き、今年にはロームのSiCパワーデバイスを採用した車載製品も量産化されている。今後両社はさらに協力関係を強化し、SiCを中心とした革新的なパワーソリューション開発を加速していく。
昭和電工 中国・西安市に分公司 電子材料用高純度ガス事業強化
昭和電工(本社:東京都港区)は12月9日、中国における電子材料用高純度ガス事業強化のため、陝西省西安市に「上海昭和化学品有限公司」の分公司を設立し、12月から営業を開始したと発表した。中国での電子材料用高純度ガスの営業・物流拠点としては上海、武漢に続き3拠点目。
パナソニック 小型低速ロボットによる配送サービスで実証実験
パナソニックは12月7日、神奈川県藤沢市のFujisawaサスティナブル・スマートタウンで、小型低速ロボットを使った住宅街向け配送サービスの実証実験を実施すると発表した。11月から年内にかけて公道での走行検証を実施、2021年2月から実証サービスの提供と検証を行う。
これまで開発してきた自律走行ロボットや自社構内でのライドシェアサービスで培ってきた技術やノウハウを生かし、同スマートタウンの住民と対話をしながら、新たな配送サービスの実現に向けた取り組みを加速していく。
三菱商事 ミャンマー国鉄向け車両2案件で総額690億円の契約締結
三菱商事(本店:東京都千代田区)は12月8日、ミャンマー国鉄との間でヤンゴン環状線向け新型車両66両(以下、YCRプロジェクト)およびヤンゴン-マンダレー幹線鉄道向け新型車両180両(以下、YMプロジェクト)の納入を受注し、両プロジェクトの契約をそれぞれ締結したと発表した。契約総額は約690億円。
日本、ミャンマー両政府の間で締結されている円借款契約により手当てされる。供給する車両はスペイン最大手の鉄道車両メーカー、CAF社が日本製の機器類を採用して製造する。2023年から2025年にかけて順次納入される予定。
今年の日本カー・オブ・ザ・イヤーにスバルの「レヴォーグ」
今年のクルマにふさわしい一台を決める「第41回2020~2021 日本カー・オブ・ザ・イヤー」に、スバルのステーションワゴン「レヴォーグ」が選ばれた。スバル車が選ばれるのは、5代目「インプレッサ」以来4年ぶり。
大阪のアンジェスが東西8施設でコロナワクチンの臨床試験開始
新型コロナウイルスのワクチン開発を進めている、大阪大学の研究者が設立した大阪府茨木市のバイオベンチャー企業、アンジェスは12月8日、500人を対象にした次の段階の臨床試験を開始したと発表した。
臨床試験は関西と関東の8施設で行われ、健康な成人合わせて500人を対象に2週間の間隔をあけたグループと4週間のグループでそれぞれ2回投与して、安全性やどれだけ抗体ができるかなどを調べるという。また、それぞれのグループのうち、50人はワクチンに似せた偽薬を投与し、開発中のワクチンとの比較を行う。この臨床試験の後、新型コロナウイルスの発症を予防する効果を検証するため、さらに多くの人を対象とする臨床試験を実施する計画。
ウィルG ベトナムに初の海外子会社 日本での就労希望者を支援
ウィルグループ(本社:東京都中野区)は12月7日、製造業や物流業に特化した人材サービスを主力とするウィルオブ・ファクトリー(本社:東京都千代田区)が、完全子会社の「WILLOF Vietnam Company Limited(ウィルオブ・ベトナム有限会社)」を、同グループ初となるベトナムに設立し、12月11日より営業を開始すると発表した。
ベトナムの現地大学や送り出し機関との連携を強化し、ベトナム人労働者や応募者へのフォロー体制の構築など、就労支援の強化拡大を図る。
エースコックベトナム ハイフォンで12/14カップ麺レストラン開業
エースコックベトナム(本社:ホーチミン市タンビン工業団地)は12月3日、イオンモール・ハイフォン・レチャンの1階で、ベトナム初となるビュッフェスタイルのカップ麺レストランを12月14日にソフトオープンし、19日から正式営業を開始すると発表した。
来店客は豊富な種類の小麦麺あるいはフォーの麺、スープやかやくを好みの組み合わせで自由に選べ、自分独自のカップ麺を味わうことができる。小麦麺・フォーの麺で合わせて8種類のス-プ、11種類のかやくを用意する。
スパークス「日本モノづくり未来ファンド」設立 200億円規模目指す
スパークス・グループは12月7日、「日本モノづくり未来ファンド」を設立したと発表した。優れた技術やサービスなどを保有する国内企業に投資し、日本の製造業の発展につなげる。最終的には200億円規模のファンドを目指す。スパークスがファンド運営者となり、123億円の出資を受けて12月から運用を開始する。2021年10月末までを目途にファンドの趣旨に賛同する投資家からの追加出資を募る。
このファンド設立は、スパークスとトヨタ自動車、三井住友フィナンシャルグループ傘下の三井住友銀行、三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下の三菱UFJ銀行、みずほフィナンシャルグループ傘下のみずほ銀行の5社が11月に合意した覚書に基づくもの。
ウィラー シンガポール国立庭園で2年間自動運転の実証実験
高速バス大手のウィラー(本社:大阪市北区)は12月7日、シンガポールの国立庭園で12月3日より自動運転の実証実験を開始したと発表した。同社のシンガポール子会社が、同国のST Engineeringと同国の国立公園局の協力のもと、自動運転による旅客輸送システムの安全性、有効性、持続可能性を検証する。この実証実験は2年間実施する。