膜構造物を手掛ける大手、太陽工業(大阪本社:大阪市淀川区)は3月6日、新型コロナウイルス対策で国内外から需要が増大している「医療用陰圧テント」の供給を迅速化するため、4月中に100基分の製造を実現すべく、国内外のグループ会社の工場(国内8工場、海外2工場)でも生産できる体制を組むと発表した。これにより最終的な年間生産目標1,000基を実現し、緊急供給要請にもフレキシブルに応えていく。同社はこれまで医療用陰圧テントは主に一つの工場で生産していた。
医療用陰圧テントは、内袋式エアチューブ(特許取得済み)を採用した「マク・クイックシェルター」に「陰圧フィルターシステム」を標準装備した可搬式のエアテント。医療行為が行われる本体テント(間口4m×奥行き5m×高さ2.5m)の気圧を外部よりも下げて、テント内のウイルス類をフィルターでろ過、クリーンな空気のみを外部に排出し、ウイルスの飛散を防ぐ。
エヌアイシ・オートテック タイ子会社を増資 販売・財務基盤強化
テラプローブ 中国・蘇州で子会社が半導体ウエハの新会社
日本郵船と千葉工大 マイクロプラスチック分布の外洋調査で覚書
ユーグレナ オーミケンシとパラミロンレーヨンを開発し特許取得
野村総研が「ITロードマップ2020年度版」取りまとめ
野村総合研究所(本社:東京都千代田区、以下、NRI)は3月6日、今後のビジネスや社会に広く普及し、様々な影響を及ぼすと考えられる情報通信関連の重要技術が、2020年以降どのように進展し実用化されるかを予測した「ITロードマップ2020年度版」を取りまとめ発表した。今回注目すべき技術として取り上げたテーマは「Web3.0に向かうブロックチェーン」「5G(第5世代移動通信システム)」「フェデレーションラーニング」など9点。
そして近年の技術進化に伴い、将来的に大きな成長が見込まれているのが、人間の脳の活動を理解し、その知見をビジネスに活用する「ブレインテック(Brain Tech)」。そのブレインテックのロードマップ、短期(1~3年)」、中期(3~5年)、長期(5~10年)ごとに、背景となる技術等の進化とその活用範囲の広がりを展望している。