三菱ケミカル(本社:東京都千代田区)と日本製紙(本社:東京都千代田区)は6月9日、両社の持つ再生可能な原料から製造される生分解素材を用いた循環型包装材を共同開発したと発表した。
三菱ケミカルの「BioPBS(TM)」のヒートシール性と、日本製紙の「シールドプラス(R)の」バリア性により、内容物の品質劣化を防止する高い機能性を持っている。プラスチックごみ問題への対策の一環として、同素材を今後、菓子やコーヒー豆等の食品をはじめとしたパッケージ用途に展開していく。
日揮G・富山企業 インドネシア3カ国での都市間連携事業に採択
日揮ホールディングスは6月8日、日揮グループのエネルギー・環境コンサルティング事業会社、日本エヌ・ユー・エスが、富山市および富山市内企業と共同提案した3案件が、環境省事業(令和2年度脱炭素社会実現のための都市間連携事業)に採択されたと発表した。
今回採択されたのは①インドネシア「富山市・バリ州・スマラン市による都市間連携事業を活用したSDGs未来都市構築支援事業」②モルディブ「富山市・マレ市都市間連携による持続可能な環境配慮型都市(スマートシティ)構築支援事業」③マレーシア「バイオ燃料を活用した脱炭素交通による都市開発および再生可能エネルギーの普及による脱炭素都市形成事業」-の3案件。
富山市および富山市内の優れた脱炭素技術を有する企業と協力し、インドネシア、モルディブ、マレーシアの3カ国5都市で脱炭素技術の適用可能性に関する調査を実施する。
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川崎重工 独自開発の水素液化機を発売 国内メーカー製初
川崎重工は6月10日、水素を効率よく貯蔵および輸送するための手段の一つとして、マイナス253度で液化することで体積が800分の1になる水素の性質に着目して開発した、国内製初の水素液化機の販売を開始すると発表した。同機は今春まで実施した3000時間以上の兆時間にわたる連続実証運転や各種機能試験で性能と信頼性を実証している。
1日あたり5トンの液化水素(燃料電池車=FCV1,000台相当の燃料)の製造が可能で、独自に開発した液化工程により業界トップクラスの液化効率を達成。99.999%の高純度な液化水素の製造および容易なメンテナンス性を実現したとしている。
水素は温室効果ガスが発生しないクリーンなエネルギーとして、2030年ごろには年間約30万トンの利用が見込まれている。